この記事ではイコライザー(EQ)ププラグインの紹介とおすすめプラグインを掲載していきます。
なんでEQを使うの?
EQプラグインは、音の周波数を調整してミックスをクリアにするために使います。主な目的は以下の5つです。
- 不要なノイズをカット(クリーンな音作り)
- 楽器同士の周波数を整理(音のぶつかりを防ぐ)
- 音のキャラクターを調整(明るくしたり温かみを加えたり)
- 奥行きや空間を作る(遠近感をコントロール)
- 全体のバランスを整える(聴きやすいミックスに)
不要な周波数をカットする(クリーンなミックス)
録音された音源には、必要のない低音のノイズや不快な中高音が含まれていることが多いです。EQを使ってそれらをカットすることで、クリアなサウンドにできます。
例: ボーカルの録音で低域のノイズをカットするためにハイパスフィルターを使う。
2. 各楽器の周波数を整理する(マスキングを防ぐ)
異なる楽器が同じ周波数帯域で重なってしまうと、音が濁って聴こえることがあります。EQを使って各楽器の音がぶつからないように調整します。
例: ベースの低音とバスドラムのキックが被らないように、それぞれの周波数帯を調整する。
3. キャラクターや質感を作る(トーンシェイピング)
EQを使うことで、楽器やボーカルの音を明るくしたり、温かみを加えたりできます。
例: エレキギターの音をシャープにするために、高音域を少し持ち上げる。
4. 空間や奥行きをコントロールする
遠くにある音は高音が減衰しがちなので、高域を少し削ることで奥行きを作ることができます。
例: バックコーラスを少し暗めにEQして、メインボーカルが前に出るようにする。
5. ミックス全体のバランスを整える
曲全体を通して、低音・中音・高音のバランスを最適化し、スピーカーやヘッドフォンで聴いたときにバランスの良いサウンドに仕上げます。
特にシンフォニック・メタルでは、オーケストラの音とバンドの音が複雑に絡み合うため、EQで周波数を整理することが重要になります。
初心者向け設定のコツ
1. 不要な低音をカット(ハイパスフィルター)
設定目安: ボーカルやギターなら 80Hz以下 をカット
低音がモコモコしないようにするため。
2. こもった音をクリアにする
設定目安: 250Hz~500Hz を少し下げる(-2~3dB)
こもった音を防ぎ、クリアなサウンドに。
3. シャキッとした明るい音にする
設定目安: 3kHz~6kHz を少し上げる(+2~3dB)
ボーカルやギターの輪郭をはっきりさせる。
4. 耳に痛い高音を抑える
設定目安: 8kHz~12kHz を少し下げる(-2~3dB)
シャリシャリしすぎる音を防ぐ。
5. 低音を引き締める(ローエンドの整理)
設定目安: バスドラムの 60Hz~80Hz を少し持ち上げる
ベースとバスドラムがしっかり聞こえるように。
バスコンプを練習するポイント
1. 周波数を耳で覚える練習
やり方:
- 白ノイズやピアノ、ドラムなどの音源を用意する
- EQの特定の帯域を極端にブースト(+10dBくらい)してみる
- どんな変化があるかを耳で確認する
- 次に、逆にカット(-10dBくらい)してどう変わるか聴く
ポイント:
・ 低音(50Hz~100Hz)= 迫力・重さ
・ 中低音(200Hz~500Hz)= こもり感・厚み
・ 中音(1kHz~3kHz)= 明瞭さ・アタック感
・ 高音(5kHz~10kHz)= 空気感・シャリシャリ感
目的:
音のどの部分がどの周波数に影響しているかを感覚で掴む。
2. 不要な周波数を探す練習(サーチ&デストロイ)
やり方:
- EQでQ幅(帯域幅)を狭くし、特定の帯域を大きくブースト(+10dB~15dB)
- 不快な響きや耳障りな音がある帯域を探す
- その帯域を少し下げて(-2dB~5dB)、音がクリアになるか試す
ポイント:
✔ ボーカルの 鼻にかかった音 は 300Hz~500Hz にあることが多い
✔ 金属的な 耳に痛い音 は 2kHz~4kHz に多い
✔ シャリシャリしすぎると感じたら 8kHz以上を調整
目的:
不要な周波数を特定し、音をスッキリさせる感覚を養う。
3. 楽器ごとのEQを試す
やり方:
- 楽器ごとにEQを適用し、どの帯域を調整すると良いか試す
- 楽器同士がぶつかっている部分を探し、カットやブーストで整理
例:
✔ ボーカルの明瞭さUP: 2kHz~5kHzを少し上げる
✔ ギターのモコモコ感を減らす: 250Hz~500Hzを少しカット
✔ ベースの低音を引き締める: 60Hz~80Hzを持ち上げる
目的:
楽器ごとに適切なEQ処理を理解し、ミックスのバランスを取るスキルを磨く。
4. 参考曲を使って分析する
やり方:
- プロの曲をEQアナライザーで分析(例えばFabFilter Pro-Qなど)
- どの帯域が強調されているかを観察
- 自分の曲と比較し、足りないor多すぎる部分を調整
ポイント:
✔ シンフォニック・メタルなら、オーケストラとバンドの音の分離をチェック
✔ プロの曲は低音・中音・高音のバランスが整っているので、それを参考にする
目的:
理想的なEQバランスを学び、ミックスの質を向上させる。
おすすめEQ VSTプラグイン
FabFilter Pro-Q 4

軽快な動作でミックス速度を上げられる定番のEQプラグイン。
操作性の良さで海外DTMerから日本の作曲家までに愛用されているEQです。
・最大24のEQバンド
・フルサラウンドサポート (Dolby Atmos 7.1.2 まで)
・すべてのフィルター タイプで最大 96 dB/oct のユニバーサル フィルター スロープをサポート
・オートゲイン
・ゼロレイテンシーモード、レイテンシーを調整できるリニアフェーズモード、または独自のナチュラルフェーズモードで動作
・ミッドサイド処理
など非常に多機能なEQです。
Pro-Q4からの大きな機能の進化として以下があげられます。
- Spectral dynamics (スペクトル ダイナミクス)
- Instance List (インスタンス リスト)
- EQ Sketch (EQスケッチ)
- ビンテージサチュレーション
特にペンで書くようにEQカーブをしていするEQスケッチは感動もの!

Sonible smart:EQ 4
smart:EQ 4は
SonibleのAIオートEQプラグイン!

用途にあうプロファイルリストを選び、DAWのプロジェクトを再生するだけで適切なEQ処理を設定してくれる非常に便利なプラグインです。
設定にかかる時間はDAWを再生して10秒程度で完了。
各楽器のトラックからバストラック、マスタートラックにまで利用できる汎用性の高いEQです。

64ビット動作を実現するThree-Body Technology Kirchhoff-EQ
Kirchhoff-EQは汎用性の高いEQプラグイン!
Fabfilter Pro-Qに近い性能や機能をもっているためよく比較対象にあげられるEQです。
デフォルトで64ビット動作をおこないクリーンなイコライジングを実現します。

究極の32バンド・パラメトリックEQプラグインです。
ただのデジタルEQではなく、洗練された音質、アナログモデリングのカーブ、超低歪みのダイナミクス処理、15種類のフィルター(連続可変シェイプ)、そして実機をエミュレートした32種類のビンテージEQタイプを備えています。
選択可能な位相モード、奥深く強力なダイナミックEQ機能、スペクトルグラブ、オーバーサンプリング、ルックアヘッド、ミッドサイド処理とモニタリング、ステレオ幅、グローバルEQスケーリングなど、EQに考えられるあらゆる機能があり、かつCPU負荷が軽量なのが特徴。

iZotope Neutron

iZotope Neutronはモジュール式(エフェクトを個別に組み合わせていくタイプ)のチャンネルストリッププラグイン。
Neutron5のAI機能(AIミックスアシスタント)を使うとVisualMixerで音の配置、音量設定、楽器に合わせたEQ処理,コンプ等のダイナミクス処理といった複数のエフェクト値を提案してくれます
設定の初期段階を素早く仕上げる時短の役割を果たします。
Neutronの中にももちろんEQモジュールが入っていて、サクサク動いてくれます。
中の人NeutronのEQはEQバンドのハンドルが表示されるため、痛い所を抑えるノッチフィルターとして使うときには素早く設定可能です。




Wavesfactory Equalizer


曲の音の聞き苦しい箇所を自動で判断して 【ユーザーが聞いてて心地よい感じ】へ 良きに計らってくれるプラグインです。 めんどくさがりやミックスに時間がかかってしまう人には時短ツール! そしてGullfossと金額差が倍違うので、コスパ重視派はなお嬉しいです。
Wavesfactory Equalizer のレビュー


Scaler EQ


曲のKeyを解析してEQをかけたときに不協な響きに鳴らないようにする
Scaler独自のハーモニック ピークと「プラス/マイナス」フィルターを搭載。澄んだサウンドブースト・カットが可能です。


曲のKeyを解析してEQをかけたときに不協な響きに鳴らないようにする
Scaler独自のハーモニック ピークと「プラス/マイナス」フィルターを搭載。澄んだサウンドブースト・カットが可能です。


Eventide SplitEQ


EventideのEQプラグイン「SplitEQ」はトーナルとトランジェントを分離し、同画面で処理できる画期的なEQプラグイン。
一見難しく見えるのが難点ではありますが、キックのためにローを持ち上げたらアタック感がなくなってしまった……なんてときにトランジェントを持ち上げるとキックのローの太さをもたせつつ、アタック音も保持した音を作ることができます!
Eventide SplitEQのレビュー


Claro


Claroは非常にクリアなイコライジングが嬉しいデジタルEQ。
イコライザーをかけたときにサウンドの質感に色使けされて出音が変わってほしくない場合はこのClaroが超便利!
そしてClaroは価格が大幅に落ちてきており入手しやすいことでもおすすめしやすいです。
Heritage SYMPH EQ


Heritage audioの「 SYMPH EQ」はEQプラグイン。
パット見はNEVE系のEQに見えるが、Baxandall EQ 方式を使ったイコライザーという興味内容。


Brainworx Maag Audio EQ4 MS
AIR BAND®でおなじみのMaag Audio のマスタリング向けイコライザー。
仕様としてはこれまでのMaagEQとは趣向が異なり、
6バンドのデュアルチャンネルマスタリングイコライザー。
オリジナルのMäag Audio EQ4Mハードウェアをモデルにしていて、旧バージョンに
- ミッド/サイド処理、
- デュアルチャンネル機能、
- ソフトクリップ
- 拡張されたAir Band®コントロール
などの高度な機能を導入しています。


Pulsar Poseidon


Pulsar Audio Poseidonはデヴィッド・ボウイ、クイーン、エルトン・ジョン、メタリカ(Master of Puppets )などのアーティストの曲を彩った70年代のTridentのコンソールEQ (Trident A-Range EQ) をエミュレーションしたプラグインです。
TridentのコンソールEQ のエミュレーションプラグインはそれほど数がないため貴重な存在。
Pulsar Poseidonレビュー


tone Empire ResQ


NeveとAPIのEQの要素を合体した夢のようなEQプラグイン。CPU負荷が重めになっていrのが気になるところ。
それぞれ独立してON/OFFが可能になっているプリアンプセクションとEQセクションのプラグインです。
Tone Empire ResQレビュー


United Plugins FireEQ


EQ一つでさまざまな機能も適応させたいときに使えるのがUnited Plugins FireEQ 。
United Plugins FireEQはただのEQではなく、
- 明暗のバランスを調整するDark/Right,
- マルチバンドコンプレッサーのように動作するMAGICノブ、
- オートゲインを設定するAGCスイッチ、
- ステレオ部分のみに動作するSideKill
といった機能が一画面内にまとめられています。


DTM初心者向けおすすめプラグイン
プラグイン
◎バスコンプの使い方とおすすめ
◎EQおすすめと使い方
◎ディエッサーの使い方とおすすめ!歯擦音の周波数を押さえるプラグイン
◎リミッターの使い方とおすすめ!音割れ防止・音圧の向上のための必須プラグイン
◎キックプラグインのおすすめ!KICK音を作り込めるエレクトロ必須音源
◎ボコーダープラグインのおすすめ解説!ポップスからエレクトロまで使えるユニークエフェクト!
◎テープマシンシミュレータープラグインおすすめ
◎ローファイプラグインのおすすめ
◎アンプシュミレータープラグインおすすめ
◎マスキング処理プラグインのおすすめ
◎ビットクラッシャープラグインのおすすめ
リバーブ
音源
◎ドラム音源
◎サブベース音源・ベースエンハンサーおすすめ&セール情報!
◎ストリングス音源
◎ベース音源
特定機材のエミュレーションプラグイン
◎ドラム音源
◎サブベース音源・ベースエンハンサーおすすめ&セール情報!
◎ストリングス音源
◎ベース音源
注目のプラグインメーカー
ujam
Heavyocity
Leapwing Audio
OUTPUT
NEOLD
Pulsar Audio
Minimal Audio
Heritage Audio
Lindell Audio
Techivation
Kiive Audio
BEATSURFING
Sonnox
XLN Audio
Devious Machines
















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