ボコーダープラグインのおすすめ解説!ポップスからエレクトロまで使えるユニークエフェクト!

この記事ではボコーダープラグインのおすすめを紹介していきます。
まずはボコーダーをおさらい。

音楽制作におけるボコーダーとは?
ボコーダーは、音声の分析と合成を駆使して、独特な音響効果を生み出すエフェクターです。 元々は、通信技術における音声圧縮技術として開発されましたが、そのユニークな音響特性が音楽制作に取り入れられ、様々なジャンルで効果的に使用されています。
ボコーダーの仕組み
ボコーダーは、大きく分けて以下の2つの要素で構成されています。
- 分析側(モジュレータ): 人間の声や楽器の音など、音声を分析し、各周波数帯域の強弱情報に変換します。
- 合成側(キャリア): シンセサイザーなどの音源を、分析された周波数帯域の情報に基づいてリアルタイムに調整し、新しい音声を合成します。
ボコーダーの主な効果
- ロボットボイス: 声の周波数帯域を調整することで、金属的な響きや機械音のような音声に変換できます。
- 音色変換: 声の周波数帯域を別の音源に置き換えることで、ボーカルを楽器のように演奏したり、様々な音声を混ぜ合わせたユニークな音色を作ることができます。
- ハーモニー: 分析された音声情報を使って、自動的にハーモニーを生成することができます。
ボコーダーの使い方
ボコーダーは、主に以下の方法で使用されます。
- ボーカルエフェクト: ボーカルにロボットボイスや音色変換などの効果を施すことで、個性的な表現を可能にします。
- 楽器演奏: 声を使ってシンセサイザーなどの音源をリアルタイムに演奏することができます。
- サウンドデザイン: 映画やゲームなどの効果音として、ユニークな音響効果を生み出すことができます。
ボコーダーの代表的な機種
- Korg VC-10: クラシックなボコーダーサウンドで知られる、ロングセラーモデルです。
- Roland VP-30: 豊富な音色と機能を搭載した、プロ仕様のボコーダーです。
- Electro-Harmonix Vox V: コンパクトサイズながら、多彩な機能を備えたボコーダーです。
ボコーダーを使用した音楽作品
リードボーカルの声をボコーダーで加工している様子がわかります
ボコーダープラグイン おすすめ
ボコーダープラグインでこれは良いぞ!というプラグインをおすすめ順で掲載していきます。
Zynaptiq ORANGE VOCODER IV (☆イチオシ)
Zynaptiq ORANGE VOCODER IVは定番のボコーダープラグイン。
1998年にProsoniqから誕生したORANGE VOCODERがもとになっていて、ZynaptiqがProsoniqを買収したことによりZynaptiqブランドになっています。
もともとMacのAUのみだったものがバージョンアップでWindowsにも対応。
歴史の長い信頼度の高いボコーダープラグインです。
ボコーディングおよびクロスシンセシス・モードを24搭載しています。Baby Audio Humanoidが手軽に扱えるのに対してORANGE VOCODERのシンセ画面は細かく調整できるようになっています。
ハーモニーのMIDIを読み込ませてボコーダーを使ったときの
透明度の高い美しいサウンドが鳴らせるのもこのORANGE VOCODERならでは。
価格がそれなりにするだけのことはあります。
設定をトコトン追い込みたい人におすすめのボコーダーです。
Baby Audio Humanoid
Baby audio Humanoidは2024年6月にリリースされたロボットボイス風に加工できるボーカルプロセッサープラグインです。
最新型のボコーダーとも言えるこのプラグインの最大の特徴は加工のために扱えるウェーブテーブルの数。
64種類のファクトリーウェーブテーブルを搭載した上に手持ちのウェーブテーブルをインポート可能で、ロボットボイスを更に加工できます。
ボーコーダープラグインは設定が面倒だったり、見た目がわかりにくかったりとっつきにくさの壁があるのですが、そういったこともありません。
さっとロボットボイスのような加工が簡単に仕上がりインスピレーションを掻き立ててくれるプラグインです。
Humanoidのレビュー

Arturia Vocoder V
Arturia Vocoder Vは定番のボコーダーを再現したソフトシンセ音源。
サウンドは定番ですが、仕様がかなり特殊。キャリアとモジュレーター (シンセと音声アナライザー) を 1 つにまとめてあるので Vocoder V単体で鳴らしてもボコーダーとして稼働します。
サンプラーがついており、元から付いてくる素材+自分の素材を読み込ませて合成することが可能になっています。
パッチベイで 50 ~ 5080 Hz の 16 バンドの分析および合成周波数を変化させることも可能です。
シンセ好きにはたまらないボコーダープラグイン。

Softube Vocoder
Softube Vocoderは名前そのままにシンプルなボコーダープラグインです。
4つの波形を選択できる6ボイスポリフォニックキャリアシンセを搭載。Attack Hold Decay Envelopeと
先進的な Freeze セクションが搭載されています。
ボコーダーにシンプルさを求めるならこれ。
iZotope VocalSynth2
iZotope VocalSynth2はボーカル向けのマルチエフェクトプラグインで、モジュールの中にボコーダーが収録されています。VocalSynth2独特のサウンドは他のボーカルエフェクターでマネしにくいもので個性的。
エフェクト音が気に入ったらガンガン使っていける即戦力エフェクトです。
出始めの頃よりかなり価格が下がったので入手しやすいプラグインです。
VocalSynth2のレビュー

Auto-Tune Vocodist
ケロケロボイス加工のAuto-Tuneとボコーダーが合体しているボーカルエフェクトプラグイン。
純粋なボコーダーサウンドではないので一癖ありますが、オリジナリティを追求したい人に向いています。
シンセセクションのオシレーター、フィルター、エンベロープに加えてエフェクトを調整できるボーカル向けマルチエフェクトです。
Waves OVox
複雑なモーフィングやハーモナイズ、ボコーダーといったボーカル処理をワンストップで行えるボーカルリシンセサイズプラグイン。
扱い方が難しいプラグインですが、膨大なプリセット数がありプリセットでカバーできるのも魅力的。
WavesのInspire Virtual Instruments Collectionバンドルに含まれています。
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