Current を使うことで、アンビエント、エレクトロ要素の強い音を加えていけます!
「Currentが気になってるけど、実際どんな音が入ってるのか分からない」……そんな状態になっていませんか。
Minimal AudioのCurrentは音作りの自由度がかなり高いシンセなので、初期状態だと「何から手を付けたらいいか分からない」となりがちです。
Minimal Audio Current2.0
そこで気になってくるのが「Current Essential Bundle」。
Current本体と、5つのプリセットパックがセットになったバンドルです。
この記事ではCurrent本体の解説はあえて最小限にとどめて、Essential Bundleに収録されている5つのプリセット集がそれぞれどんな音を鳴らせるのか、実際に触った印象を交えながら紹介していきます。
Current本体の詳しい機能や操作感については、以前書いたMinimal Audio Current 2.0のレビュー記事にまとめているので、そちらもあわせてどうぞ。
Minimal Audio Current Essential Bundle
一つあたり$19(約3,000円)の公式プリセットが5つ付いてくるバンドル
「Minimal Audio Current Essential Bundle」が
¥59,960 ⇒ ¥17,001 (※価格は為替レートで変動あり) (2026/9/14 まで )
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目次
Minimal Audio Currentとは(要点だけ)
Minimal Audio Current
Currentは、Minimal Audioのフラッグシップシンセ。スペクトルウェーブテーブルオシレーター×2、グラニュラーエンジン、加算サブオシレーター/タイムストレッチサンプラー、モーフィングフィルター、モジュラーFM/AMという、5つの合成エンジンを1台に詰め込んだソフトシンセです。定番のアナログ系シンセとは違って、「他のシンセでは出しにくい音」を狙って作られている印象で、実際触ってみても音の癖はかなり独特です。
50種類以上のモードを持つデュアルフィルターや、エンベロープ・LFO・シーケンサーを組み合わせた変調システム、MPE対応、8種類のエフェクト(ディストーション、コーラス、コンプ、ディレイ、EQ、フィルター、リバーブ、フェイザー)も内蔵していて、音作りの幅はシンセ単体でもかなり広いです。バージョン2.0では「Play View」とWave Shifterというエフェクトが追加され、さらに扱いやすくなっています。
……と、ここまでは概要だけ。Currentの音源方式や各機能の詳しい使い方は、Minimal Audio Current2.0 セール&レビュー!他人と違う音を追求できる次世代シンセで詳しく解説しているので、Current本体そのものが気になる人はこちらを先にチェックしてみてください。この記事では「Current Essential Bundle」ならではの、プリセット集の中身にフォーカスします。
Current Essential Bundleに収録されているプリセット集
「Minimal Audio Current Essential Bundle」は、Current 2.0本体に加えて、5つのプリセットパック(Expansion)がセットになったバンドルです。
公式の紹介文には「それぞれのExpansionがジャンルやスタイルを厳選して収録している」とあり、Current単体だと迷いがちな「何から音を作ればいいか」という悩みを、プリセット側から解決してくれる構成になっています。
収録されているExpansionは以下の5つです。
各Expansionはプリセットが50~55個収録されています。
Essential BundleとしてGETすれば、単体で買うよりプリセットが各Expansionは「プリセットが270個」増えた状態でCurrentを使い始められます。
特定ジャンルのサウンドが欲しい場合は、作り込まれたプリセットから音を探せるとめちゃめちゃ便利です。
- Fusion Keys (55プリセット)
- Bass Terminal (55プリセット)
- Lofi Leads (50プリセット)
- Sub Station (55プリセット)
- Botanic Pads (55プリセット)
Fusion Keys ── クラシックな鍵盤とモダンな音作りの融合
Fusion Keys
Fusion Keysは、55種類のプリセットを収録したExpansion。
公式では「クラシックな鍵盤楽器の音にモダンな音作りをレイヤーした」プリセット集と説明されていて、参考アーティストとしてNils Frahm、坂本龍一、Telefon Tel Avivといった名前や、ジャズというジャンルも挙げられています。生ピアノそのものというより、鍵盤のニュアンスを残しつつ電子的な質感を重ねたタイプの音が中心になっていると思われます。
Bass Terminal ── ダンスフロア向けのハイエナジーなベース
Bass Terminal
Bass Terminalは、サウンドシステム向けに作られた重いベース・サブベースのプリセット集。ハーフタイム、ドラムンベース、ダブステップ、リディムといったジャンル名が挙げられていて、「重さ」「グリット感」「精度」を売りにしているとのこと。低域がしっかり前に出るタイプのベース音が中心と考えられ、クラブ系・ベースミュージック系の制作で使う場面をイメージしているパック。
Lofi Leads ── テープ時代のあたたかみを再現したリード
Lofi Leads
Lofi Leadsは、テープのワウフラッター感が音楽に独特の味を与えていた時代のニュアンスを捉えたプリセット集。埃っぽさや物理的な存在感を楽曲に持ち込むことをコンセプトにしているようで、チルアウト系やローファイ系のトラックで質感を足したいときに刺さりそうなパックです。
Sub Station ── 808とサブベースに特化したパック
Sub Station
Sub Stationは、808系のキックやサブベースに寄せたプリセット集。「洗練された808」「ひねりを加えたサブベース」という表現がされていて、低域の土台を作ることに特化した内容になっていると思われます。ヒップホップ・トラップ系の制作で低域を作り込みたいときの選択肢になりそうです。
Botanic Pads ── フォーリー要素を織り込んだ結晶質パッド
Botanic Pads
Botanic Padsは、結晶質のテクスチャーやきらめくアトモスフィア、フォーリー(環境音・生活音)要素を織り交ぜたパッドのプリセット集。パッドと言っても単純な持続音というより、テクスチャー寄りの複雑な音作りがされている印象を受けます。アンビエント・シネマティック系のBGMや、楽曲の隙間を埋める装飾的なレイヤーを探しているときに使えそうなパックです。
プリセットを鳴らしてみた感想
Current自体、素の状態から音を作り込むと結構な沼になるシンセなので、Essential Bundleのように「ジャンル別に整理されたプリセット」が最初から入っているのはかなり助かるポイントだと思います。
プリセットをブラウズするだけで「このシンセでこんな音が出せるのか」という発見があるはずです。
Fusion KeysとBotanic Padsは、Current本来の「他のシンセにはない質感」が出しやすいカテゴリという印象。特にBotanic Padsのフォーリー要素入りパッドは、ありがちなパッド音に飽きた人には刺さりそうです。エレクトロニカや映像音楽っぽいトラックの隙間を、既存のパッドとは違う方向性で埋めたいときに向いていると思われます。
アンビエント要素強めなシンセなので、他のシンセと差別化できます。
Bass TerminalとSub Stationは、低域担当の実務的なプリセット集という位置づけ。ベースミュージック・トラップ系の曲を作るときに、いちから音を作らずとも「とりあえずこれを刺せば形になる」という即戦力枠として使えそうです。ジャンルがはっきり決まっている人ほど恩恵が大きいカテゴリだと感じます。
ベースにゴリゴリのパワー感が欲しい場合は若干弱さがあるかも・・・
Lofi Leadsは、他の4パックと比べるとやや路線が独特。テープの揺れやくすみを前提にした音作りなので、ローファイヒップホップやチルアウト、あるいは楽曲のワンポイントとしてノスタルジックな質感を足したいときに使うイメージです。逆に言うと、キラキラした現代的なリードを探している人には向かないプリセット集だと思われます。
RnBと相性が良さそうな音です。EQでローパスフィルターを入れて鳴らすとかなり良い雰囲気でます!
全体を通しての感想としては、5パックともCurrentの合成エンジンをフルに使った、ジャンルの方向性がはっきりしたプリセット集という印象。プリセットを選ぶだけでも「どんな曲に使うか」がイメージしやすいのは、Current初心者にとってかなりありがたい設計だと感じます。
──個人的には、Current本体だけ買って音作りに迷っている人にこそ、このBundleは刺さると思います。
がっつり現代アンビエント向けなBotanic Padsは特に気に入りました!
環境音、複雑なパッド系サウンドを盛り込んだ現代的なジャンルである「ボタニカ(Botanica)」をやりたいと思っている人はぜひ音を聞いてもらいたい。
メリット・デメリット
メリット
- Current本体+5パックがセットになっていて、単体で買い集めるより効率が良い
- プリセットがジャンル別に整理されているので、Current初心者でも迷わず音を選べる
- Fusion Keys・Botanic PadsなどCurrentならではの質感を活かしたパックが揃っている
- Bass Terminal・Sub Stationなど実務で使いやすい低域プリセットも収録されている
デメリット
ジャンルが偏っているパックもあるため、自分が作る音楽ジャンルと合わないパックは「使わないまま」になりがち
どんな人におすすめ?
- Currentを持っているけどプリセットを使いこなせていない人
- Currentが気になっているけど、何を軸に使えばいいか分からない人
- ベースミュージックやヒップホップ系で低域プリセットの即戦力が欲しい人
- パッドやキーズで「他のシンセにはない質感」を探している人
逆に、Currentの音の方向性自体が合わない人や、すでに近いジャンルのプリセットを別のシンセ・サンプルで十分にカバーできている人は、急いで手を出さなくても良いかもしれません。
セール情報
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FAQ
- Q. Current本体を持っていなくても買えますか?
-
Current Essential BundleはCurrent 2.0本体と5つのプリセットパックがセットになった商品なので、Current未所持でもこのバンドル単体で導入できます。
- すでにCurrentを持っている場合、Essential Bundleだけ買い足せますか?
-
2026年9月現在、プラグイン代理店ではプリセットだけを販売していません。
すでにCurrentを持っている人はMinimal Audio公式サイトにて各Expansionを個別に購入することになります。
- どのジャンルの制作に向いていますか?
-
Fusion Keysはジャズ・エレクトロニカ寄りの鍵盤、
Bass TerminalとSub Stationはベースミュージック・ヒップホップ系、
Lofi Leadsはローファイ・チルアウト系、
Botanic Padsはアンビエント・シネマティック系と、パックごとに得意ジャンルが分かれています。
- 初心者でも使いこなせますか?
-
Current本体の音作りはやや上級者向けですが、Essential Bundleのプリセットはジャンル別に整理されているので、プリセットを選んで軽く調整するだけでも十分に使えます。深い音作りは後回しにして、まずはプリセットをブラウズするところから始めるのがおすすめです。
まとめ
Current Essential Bundleは、Current本体の懐の深さを持て余している人にとって、プリセットという入り口から音作りのきっかけをくれるバンドルだと思います。Fusion Keys・Bass Terminal・Lofi Leads・Sub Station・Botanic Padsと、ジャンルの方向性がはっきり分かれた5パックが揃っているので、自分の作りたい音楽ジャンルに近いパックがあるかどうかで導入判断がしやすいはずです。
Current本体の音源方式や細かい機能について詳しく知りたい人は、Minimal Audio Current 2.0のレビュー記事もあわせてチェックしてみてください。他のシンセレビューやモジュレーター系プラグインのレビューも掲載しているので、音作りの参考にどうぞ。
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