SEQUND Liteレビュー!思い浮かばないリズムパターンが組めるわかりやすいランダマイザー付きシーケンサー

ベースラインやメロディを作りたいけどよいパターンが浮かばない…
と、そんな悩みで困っていたらシーケンサーの出番です。
従来のアルペジエーターのような単純なフレーズを繰り返し鳴らす以上にシーケンサーも技術が発達し、色々な細かい表現が可能になりました。
ただシーケンサーって難解な印象があります。
そこで難解過ぎず、表現力が優れているのが510k によるシーケンサープラグインSEQUND です。
2024年5月にSEQUND のコア機能を使えるLite版「SEQUND Lite」が登場。
Pitch,Velocity,MIDI CCのレーンが用意されて最大16ステップまで可能。
シーケンサーの中ではかなりとっつきやすく・わかりやすい仕様でシーケンサーを使いたい人に面白い機能を備えた内容になっています!
下の動画でSEQUND Liteの音が確認できます。
Studio Oneにもシーケンサーの機能(Arpeggiator)がありますが、機能面ではかなり劣っています。

SEQUNDとLite版の違い


基本的な機能はLite版も共通していますが、ステップごとに細かい調整をしたいときは上位版がおすすめです。
大きな違いとして
- Pitch A,Bと2つありブレンドできる
- Ratchet,Length,Chanceのオプション
- ステップごとにOctaveとTransposeを指定できる
- CCの指定が3種類可能
これらのオプションが必要なく、手軽にシーケンサーを利用したい場合はLite版がおすすめです。価格も倍違うのでおサイフにも優しいです。
SEQUND Liteレビュー (ver1.0.0)

- わかりやすいランダマイザー付きシーケンサー
- Pitch,Velocity,MIDI CCのレーン、Scaleに合わせて演奏できる
- Lite版は価格が抑えられている
- プリセットがない
- 音源がない
シーケンサーを突き詰めていくとかなり複雑なものがありますが、そんなシーケンサーの中でもSEQUND Liteはかなり簡単です。
シーケンサー入門にもちょうど良いと思います。ちょっと複雑なリズムパターンも組むことができます。
SEQUND Liteは音源がついてませんので、最初にDAWのトラック設定を行う必要があります。
使う音は何でも良いのですが、サスティンの短いBassやPluckの音を選ぶとリズムパターンが把握しやすくなります。
トラックの音の信号をつないでいくルーティング処理はマニュアルの2ページ目「HOST INTEGRATION」の中にDAW別でかかれています。(Ableton Live,BitWig Cubase , FL Studio, Logic , Reaper ,Studio One,Sonar)
全体のランダマイザーがついていないのとプリセットがないことで少しハードルがあがるのがデメリット。
ランダマイザーを積極的にうまく利用して、面白いパターンを作りたい場合にはAudiomoderのプラグインシリーズを利用したほうが面白い結果が得られると思います。
SEQUND Liteの音が出ないときの対処方法
ルーティング方法はStudioOneの場合です。
使いたいシンセ等の音源を選び入力欄で「Seqund Lite」を選択します。

SEQUND LiteではGateのレーンがあり、GateがOnになっているステップで音が鳴ります。
GateのOnの設定をしないと音が鳴りません。


使い方
パラメーターの説明は左下に英語で表示されます。
SEQUND Liteでは
- Gate(音を鳴らす)
- Hold(音を持続する)
- PItch(ピッチを変更)
- Velocity(ベロシティを変更)
- MIDI CC(MIDI CCの値を変更)
の5レーンがありそれぞれを最大16ステップで組んでいけます。
各レーンはプレイモードが独立していて、好きな再生順を指定できます。

左から
■Forward
最初のステップ(1)から最後のステップへ進む
■Backward
最後のステップから最初のステップ(1)へ進む
■Pendulum(no step repeat)
最初(1)から最後まで行ったら逆再生
■Pendulum(repeats the first and last step)
最初と最後を繰り返してからPendulumの動きをする
■Random
ランダムでステップを再生
■Random (no step repeat)
ランダムでステップを再生するが同じステップを繰り返さない
Global Setting

シーケンサーの速度やスウィング、スケールを決められます。
スケールは用意されているもののほか、自分でカスタマイズすることが可能です。
パターンは12個のバンクに保存しておけます。
対応スケール
- Chromatic
- Major
- Minor
- Dorian
- Mixolydian
- Lydian
- Phrygian
- Locrian
- Whole Tone
- Half-whole Dim
- Whole-half Dim
- Minor blues
- Minor Pentatonic
- Major Pentatonic
- Harmonic Minor
- Harmonic Major
- Dorian #4
- Phrygian Dominant
- Melodic Minor
- Lydian augmented
- Lydian Dominant
- Super Locrian
- 8-Tone Spanish
- Bhairav
- Hungarian Minor
- Hirajoshi
- In-Sen
- Iwato
- Kumoi
- Pelog Selisir
- Pelog Tembung
- Messiaen3
- Messiaen4
- Messiaen5
- Messiaen6
パターンエクスポート

作ったパターンはMIDIエクスポートができ、他のトラックに置き換えることができます。
まず、数値になっているのが「エクスポートの長さ」
[エクスポートの長さ]を小節単位で定義し、[エクスポートの長さ] 値の左側にある [生成] ボタンをクリック。
右端の[ドラッグ] ボタンがアクティブになります。
次に、SEQUND Lite の [ドラッグ] から DAW MIDI トラックにドラッグ アンド ドロップするだけで、パターン データがエクスポートされます。
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わかりやすいシーケンサープラグイン。自分では思いつけないパターンを作れます。
どこで購入できる?
■海外代理店
pluginboutique,pluginfox,BestService
■日本代理店
最安値は?
※表示価格は当時の為替レートによる
2024.
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