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Heavyocity Oblivion Drumsレビュー!インダストリアル・サイバーパンク系の音が欲しいときに試したいドラム音源

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インダストリアル・サイバーパンク系の楽曲を作りたいのに、手持ちのドラム音源ではどうしても雰囲気が出ない……

定番のドラム音源を鳴らしてみると、どれもクリーンすぎるか、もしくは加工してもどこかリアルなドラムらしさが抜けなくて、求めている世界観に届かない。

そんなときに試したいのが「Heavyocity Oblivion Drums」。

Oblivion Drumsは、Heavyocityが手がけた破壊的・加工済みドラム&パーカッション音源です。30,361サンプルを収録し、3つのエンジン(Kit Designer・Ensemble Designer・Loop Designer)でサウンドを構築・変形させていく設計になっています。KontaktベースのプラグインでVST/AU/AAX/スタンドアローンに対応。NKS 2.0にも対応しており、Native Instrumentsのエコシステムとの連携もスムーズです。

最初に音を出して驚いたのが、がっつり加工された音の密度。ポップスで使えるような素直なドラムサウンドはほぼなく、最初から「壊れた鉄」「機械が軋む音」みたいなテクスチャーが主役になっている。いわゆる「鳴らすだけで絵になる」タイプの音源です。


目次

Heavyocity Oblivion Drums レビュー

Heavyocity Oblivion Drums
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • インダストリアル・エレクトロニック系を作る人への即戦力音源
  • Punishノブひとつで激しさをコントロールできるHeavyocityらしい直感的な操作感
  • ループデザイナーの出来が良く、パターン構築だけでも十分な制作価値がある
デメリット
  • 定番・素直なドラムサウンドはほぼ収録されていないため、汎用性を求める人には向かない
  • 歌モノやポップス系のトラックに混ぜると、主張が強すぎてドラムがうるさくなりやすい
  • Kontakt 7.10.9以降が必須のため、旧バージョンユーザーはアップデートが必要

OblivionシリーズはゲームのDOOMで使われているサウンドをモチーフにしています。

FPSゲームで使われている曲調、特にダークなSFアクションの曲を仕上げるときに特化している音源。
そのドラムの音をたくさん収録しているのが「Oblivion drums」

。緊張感のあるゲーム音楽やシネマティックな用途において、「幻想的で情緒がありすぎるサウンドにはしたくないけれど、激しいサウンドにしたい」という場合には、Damageよりも使い勝手が良いと感じました。

Heavyocityの人気シリーズ「Damage」との違いとしては
DOOMの方がよりエレクトロな加工が強めにされていること。

Sci-Fiな効果音が多め。
ポップスで聞ける定番のドラムサウンドは入っておらず、
がっつり加工された破壊的なドラム・パーカッションでドラムキットがまとめられています。

中の人

インダストリアル・エレクトロニック系を作る人への即戦力音源

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OBL DRUM Ens Designer(アンサンブルキット)

マイクのブレンドはClose/OH/Room/Hall/LFEの5系統。「OH」と「Room」の比率を上げると空間が一気に広がり、映画のサウンドデザインに近いまとまりが出てくる。逆にCloseとLFEに寄せると、タイトで重い打撃感が前に出る。

サウンドステージの設定が視覚的になっていて、グラフ上でポジションをドラッグするだけで遠近感と広がりが変わる。文字でパラメーターをいじるより直感的で、慣れるとここだけで音の立体感がざっくり決められる。

PerformanceをONにするとテンポに合わせてリズムパターンが自動生成される機能もあり、アイデア出しのスピードがかなり上がる。

そして個人的に「これはかなり助かる」と思ったのがPunishノブ。Heavyocityおなじみのこの機能、回していくと音の密度と歪み成分が強調されていって、気持ちいい破壊感が出てくる。Damageシリーズを使ったことがある人なら馴染みのある感触です。ただ、Damageより歪み成分は少なめで全体的にタイトな印象。「Damageはちょっとやりすぎに感じた」という人には、むしろこちらの方が使いやすいかもしれない。

キットデザイナー

C1〜D#2のキーに個別サンプルを割り当てるドラムマシン方式で、好きなサンプルとエフェクトチェーンを組み合わせてオリジナルキットを作れる設計。864のソース(キック18種、スネア28種、ハイハット16種など)から選んで並べていく作業は、サウンドデザイン的な楽しさがある。使いどころを探しながら組み立てていくプロセスが、制作のアイデア源になる。

ループデザイナー

正直、このループ機能だけのために導入しても悔いはない。3バンク×12ループを重ねてリズムを構築するシステムで、Heavyocityがループ系で得意とする設計そのもの。個々のループサンプルの出来が良く、重ねたときのまとまりも自然。「何となくループを重ねる」だけで、それなりに様になるパターンが完成する。

──インダストリアルロック・エレクトロニックロック・サイバーパンク系BGMを作る人には、世界観が一気に決まる音源です。使いどころが明確な分、それ以外のジャンルではあまり出番がないかもしれないけれど、刺さる人には間違いなく刺さる一本。

Keepforest Ferrumとの比較について

方向性はかなり近いが、Oblivion Drumsのほうが汎用性の幅が広い印象を受けた。Ferrumはより特化型・実験的な方向性、Oblivion Drumsは破壊的ながらも「使える音」にまとめてある印象。どちらを選ぶかはジャンルの絞り込み具合によるが、入口としてはOblivion Drumsの方が取り回しやすいと思う。


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どんな人におすすめ?

  • インダストリアル・サイバーパンク・エレクトロニックロック系の楽曲を作っている人
  • Heavyocity Damageシリーズが好きだが、もう少しタイトでクリーンな方向性を探している人
  • 「最初から世界観が完成している破壊的ドラム」が欲しい人
  • ループデザイナー系のシステムが好きで、パターン構築を素早く行いたい人
  • 映画・ゲームBGM・サントラ制作でSci-Fi・ダークな質感のパーカッションを探している人

逆に、ポップス・R&B・オーガニックなサウンドを主戦場にしている人には使いどころが限られる。効果音的な使い方ならワンポイントで混ぜることも可能だが、それがメインの購入理由になるには値段が高い。


よくある質問

Kontakt Player(無料版)で動きますか?

動きません。Kontakt 7.10.9以降のフルバージョンが必要です。無料のKontakt Playerでは15分のデモ再生に制限されます。Komplete BundleでKontaktを持っている人はそのまま動作します。まだKontaktを持っていない場合は、本音源と合わせてKompleteシリーズを検討するのが現実的です。

iLokドングル(物理USBキー)は必要ですか?

不要です。HeavyocityはiLok認証を採用しておらず、購入後にシリアルナンバーでアクティベーションする方式です。物理ドングルを買い足す必要はありません。最新の認証手順は購入時に公式サイトで確認してください。

Heavyocity DamageやDamage 2とどう違いますか?

方向性は近いですが、Oblivion DrumsはDamageよりエレクトロな加工が強く、歪み成分は少なめでよりタイトなサウンドです。Damageはロックやオーケストラヒットとのブレンドがしやすい汎用性があるのに対して、Oblivion DrumsはSci-Fi・インダストリアル・サイバーパンク寄りに特化しています。「Damageは歪みすぎて扱いにくかった」という人には、Oblivion Drumsのほうが使いやすいケースもあります。

歌モノやポップスにも使えますか?

メインのドラムトラックとしては厳しいです。ポップスで求められるクリーンなドラムサウンドはほぼ収録されておらず、そのまま混ぜると主張が強すぎてオケに馴染みません。ただし、Sci-Fiっぽい効果音やパーカッシブなアクセントとしてワンポイントで差し込む使い方なら十分ありです。エレクトロポップやシンセウェーブ系なら相性が良い場面もあります。


製品スペック

項目内容
メーカーHeavyocity
製品名Oblivion Drums
エンジンKontakt 7.10.9以降(別途必要)
フォーマットVST / AU / AAX / スタンドアローン
収録サンプル数30,361サンプル
ソース864(キック18・スネア28・ハイハット16等)
プリセット数99
ループ504(コア216・実験的216・リズムパルス72)
ストレージ12.6GB
NKS対応あり(NKS 2.0)
対応OSmacOS 13/14/15・Windows 10/11

セール・価格情報


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この記事を書いた人

櫻井徳右衛門のアバター 櫻井徳右衛門 音楽プロデューサー・ミュージシャン

希少種ギターメタラーDTMer
VSTレビュー公開記事・触ったDTMプラグインは1,000個以上を超える。
ギタリスト・作曲家でもあり、音楽リスナーであることから聞くのも好きでイヤホン・ヘッドホンも集めはじめる。

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