W. A. Productionからマルチバンド対応のステレオイメージャー「Dynawide 」が登場。
中音域、高音域を広げて曲に派手さを加えたり、中央にある音を邪魔しないようにしたり、低域をモノラル化して強調したりできるステレオイメージャープラグインです。
W.A. Production Dynawide
W.A. Production Dynawide OFF
W.A. Production Dynawide プリセットmono maker
W.A. Production Dynawide プリセットMaster Bus Uplifter 2
W.A. Production Dynawide プリセットMaster Bus Uplifter 1
・バンドごとのブースト・Pan・リミッター ・ソロ再生 ・オートゲイン ・オーバーサンプリング
を搭載した扱いやすいステレオイメージャープラグインです。
VIDEO
マルチバンドできるステレオイメージャーが増えてきていますが、その中でも帯域を切った後の処理を細かく追い込めるプラグインは少ないです。
帯域ごとに広げるかモノラルにするかで終わるものが多いですね。
W. A. Production Dynawide では単純に音を広げるだけでなく、Depth,Heatと言ったパラメーターで音質を追い込めます。
Leapwing StageOneやNugen Stereozierのような性能の良いものから低価格帯のステレオイメージャーまでそろってきました。2024年にはいってからはW. A. Production Dynawide は低価格帯でも性能の良いプラグインが増えてきているので要注目のプラグインです。
目次
レビュー
W.A. Production Dynawide
メリット
4バンド対応のステレオイメージャー DEPTHとHEATのスイッチでより濃密なサウンドへ 価格帯が安い
4バンドに切り分けできて使えるステレオイメージャーとしては2024年現在最安値でしょう。
音質がめちゃめちゃ良いわけではないのですが、(オーバーサンプリングである程度リカバリできる)帯域切り分けをした周波数に対してPANで位置を振り分けできたり、DEPTH(軽いコンプ)とHEAT(サチュレーション)がかけられるのみ利点。
この機能があるステレオイメージャーだとLeapwing Audio StageOne 2 ぐらいになってしまうため価格差を踏まえるとどれだけ機能が詰めこまれているのかわかります。
音質面ではStageOne2の方が自然だし扱いやすいのですが、機能面のコスパを考えると、よくこの価格帯で出してきたな……と驚かされました。
リニアフェーズモードとオーバーサンプリング(x4まで)が用意されているので、音質劣化もそこまでひどくなりません。
帯域の音をフェーダーで持ち上げられるのは他のプラグインでは見られない特徴で、限定の帯域だけ持ち上げたいときに活躍します。
このフェーダー機能だけ欲しい人は居そうです。
W.A. Production Dynawide の上部についている「W-LIM」という謎のパラメーターですが、これをONにすると音が締まっているけどモノラルでないサウンド感がして斬新な印象を受けます。
W.A. Production Dynawide W-LIM OFF
W.A. Production Dynawide W-LIM ON
ステレオイメージャーで分けた帯域の音に対してのエフェクト処理はしなくて良いなら、従来のステレオイメージャーでも良いかもしれません。
気になった点
OzoneのImagerのような周波数領域を切りわけするスライダーがついていないのが残念に感じました。このスライダーはついていてほしかったですね。
Ozone11 Imager
サチュレーション・コンプがついているのに加えてフェーダーで持ち上げられるため、W.A. Production Dynawide のON/OFFで音量バランスを取るのがちょっと難しい。そこでオートゲインのスイッチがあるのですが、右隣にRST(リセットボタン)があるので間違えて押しちゃうと設定が初期化されてしまいます。
このオートゲインの場所はずらして欲しかったかも。
クロスオーバー フィルターは4バンドに区切って設定できる
4band
帯域が分かれる箇所を指定します。入力欄に直接数値を入れる・もしくは入力欄の上でマウスホイールを回すと数値が切り替わります。
アナライザー上でクロスオーバー フィルターのバンドを切り分け設定できればなお良かったのですが、その機能はついていません。
「LINEAR:」のラベルをクリックするとリニア位相モード(Linear Phase mode)のON/OFFが切り替えできます。
W-LIM
ステレオ幅の拡張中に SIDE 信号が MID 信号よりも大きくなるのを大幅に防ぎ、モノラル互換性を高めます。これにより、DYNAWIDE を限界まで押し上げた場合でも、モノラル互換性がほぼ維持されます。
Width
帯域のステレオ幅を広げます
PAN
帯域を左右に振り分けます。
DEPTH KNOBS
DEPTHノブは、サウンドに前後の拡張効果を与え、ドライさを排除し、サウンドステージング中に優れた深みを加えることができます。
深くコンプが聞いたサウンドへ変わります。
HEAT KNOBS
帯域ごとのサチュレーション。従来のサチュレーションとは異なり、過渡応答を損なわずに周波数に暖かさを追加し、サウンドを豊かにすることができます。
MONO-TO-STEREO (STEREO TO MONO) BUTTONS
HEATの左側にあるボタンでモノラル⇔ステレオを切り替えできます。
ボリュームフェーダー
4箇所あるボリュームフェーダーは帯域ごとのボリューム調整を行います。±24dBまで調整可能。 帯域ごとに設定できるのがこのW.A. Production Dynawide の強み
プリセット
Root,Bass,Drums,Instruments,Mastering,Mixbux,Vocalにカテゴリわけされていてそれなりのプリセット数が用意されています。
主な特徴
ステレオの幅と深さを追加する
リニアフェーズ&アナログ型クロスオーバー
幅のバランスと制限
拡張深度コントロール
倍音の豊かさのための飽和
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