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Kilohearts Multipassレビュー!最大5バンドに切れてこだわって設定可能なマルチエフェクター

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中の人

アイデア次第で色々な音が作れる内容になっています。

MultipassはKiloheartsのマルチエフェクトプラグイン。
アイデア次第で色々な音が作れる内容になっています。

KiloheartsのエフェクトはSnappinと呼ばれていて、それぞれが単体エフェクトとして利用が可能です。

このSnappinをまとめて一つのプラグインとして利用するためのホストツールが「Multipass」です。

Multipassを使う利点としては
最大5バンドの帯域設定ができ、それぞれの帯域バンドに加えてPreFX,Post FXを設定できサウンドメイクを行っていけます。

細かくとにかく細かくこだわってエフェクト処理をしたい人には大活躍するプラグインです。


最大5バンドまで切れるので、Kilohearts Multipass単体でエフェクト音を作るだけでなく、ミックスやマスタリングエフェクトとしても活用できます。上の画像は5バンドで切ってすべての帯域にコンプレッサーを配置した事例。
Kilohearts Multipass単体でマルチバンドコンプのできあがりです。

目次

Kilohearts Multipassはこんな人におすすめ

・エフェクトを使って多彩な音を作っていくのが好きな人
・複雑なエフェクトをマルチバンドで細かく処理したい人

Kiloheartsのシンセ、フェイズプラントと,このMultipassをつかうときはSnappinが必要になります。

まずおさえておきたい点として、KiloheartsのSnappinはもともと有料プラグインでした!
ですが、ユーザーにはありがたいことに、KiloheartsのプレミアムSnappin以外はすべて無料になりました。

これらのSnappinはKilohearts Essentials バンドルとしてKilohearts公式サイトからダウンロードできます。
https://kilohearts.com/products/kilohearts_essentials

Multipassを使わない人でも、エフェクト品質の良いものが多いため、
DTM初心者はダウンロードしておくと良いですよ。
無料では珍しいフィルターもあったりするので、おすすめできます。

Kilohearts Multipassレビュー・使い方

Multipassの導入メリットは以下です。
・PreFX,PostFXを設定できる
・最大5バンドのマルチバンドでエフェクトをかけられる(それぞれGain,Pan,Mix,Postの調整可)
・各設定のマクロが最大8つまで設定できる

レーンについて

Multipassではエフェクトチェーンの一つ一つのことを「レーン(Lane)」を読んでいます。

PreFXはINPUTから来た信号が、Multipassのバンドに信号が入る前に処理されるエフェクトチェーンです。
各バンド信号はバンドミキサーへ入り、バンドミキサーからPOSTFXへ進み、最後にOUTPUTへ信号が進みます。

Multipass Signal Pass

各レーン同じSnappinを利用可能です。

5バンドに帯域分けをしてそれぞれに違うディストーションタイプを細かく指定するなんてこともできます。
非常に自由度の高いのが良いプラグイン。

5バンドに帯域分けをしてそれぞれに違うディストーションタイプを細かく指定
Multipass 5バンドに帯域分けをしてそれぞれに違うディストーションタイプを細かく指定

音の設定が面倒な場合はガンガン使えるプリセットがあります。
プリセットを探すのは簡単で、フォルダー分け以外にタグの検索があるのが便利です。

エフェクト

インストール済みのSnappinエフェクトはMultipass内ですべて利用可能です。
またMultipassのFXレーン内にもう一つ別のMultipassを読み込ませることもできます。

Groupでエフェクトをグループ化して一括でON/OFFするといった使い方も可能です。

Kilohearts Essentials バンドルでは2024年3月現在32個のSnappinを配布中です。

Multipassで使えるエフェクト一覧

  • 3-Band EQ(Low.mid.highの3バンド固定EQ)
  • Bitcrush(わざとサンプルレートを下げてノイズが出るようにするエフェクト)
  • Channel Mixer(位相反転、左右の入れ替え、さまざまなミッド/サイド操作)
  • Chorus(原音に遅れた音を重ねて厚みを出すコーラスエフェクト)
  • Comb Filter(周波数を櫛の歯のように切り出すフィルター)
  • Compressor(コンプレッサー)
  • Delay(ディレイ エコー効果を加えるエフェクト)
  • Distortion(ディストーション 5 つの異なるディストーション シェイプを使用可能)
  • Dual Delay(2つのディレイを同時に使える)
  • Dynamics(ダイナミクス処理エフェクト)
  • Ensemble(追加のユニゾンボイスを生成)
  • Filter(7つのモードを備えたフィルター)
  • Flanger(フランジャー効果を作成)
  • Formant Filter(声道の仕組みと同じようにサウンドを整形し、母音のようなサウンドを作り出します)
  • Frequency Shifter(入力信号のすべての周波数を一定量だけ上下にシフトさせる)
  • Gain(音量調節)
  • Gate(しきい値より低い音を鳴らさないようにするエフェクト)
  • Haas(ハース効果を加える)
  • Ladder Filter(クラシックなハードウェアシンセで使われるフィルター)
  • Limiter(リミッター)
  • Nonlinear Filter(色々なサウンドメイクに使われるノンリニアフィルター)
  • Phase Distortion(より粗いサウンドを生成するフェイズディストーション)
  • Phaser(フェイザー)
  • Pitch Shifter(異なるピッチへずらすエフェクト)
  • Resonator(特定の周波数倍音が強調するレゾネーター)
  • Reverb(リバーブ)
  • Reverser(逆再生エコーを加えるエフェクト)
  • Ring Mod(波形を変化させてロボットっぽい音にする)
  • Stereo(ステレオの幅とパンを調整)
  • Tape Stop(再生しているテープを止めた時に起こる現象をエフェクトで再現)
  • Trance Gate(ステップごとに音のON/OFFを設定するゲート シーケンサー)
  • TransientShaper(音のアタックとサステインを分けて調整する)

プレミアムSnappinはCarveEQ,Convolver,Disperser,Faturator,SliceEQの5つ。

CarveEQ

軽量な31バンドのグラフィックイコライザー

Carve EQ の詳細はこちら >>

Convolver

コンボリューションリバーブ。リバーブとして使うだけでなく、色々なWAVを読み込ませてテクスチャレイヤーのように違う音を鳴らすこともできる。サンプルエディター付き。

Convolver の詳細はこちら >>

Disperser

オールパスフィルター。

音量感を変えずにピークを下げたり、音に変化を加えて個性を出せるエフェクト
ねっちょり感が出て面白い。キックやベースなどの短い音に使われているケースが多い。
他のエフェクトと併用すると効果抜群。単体でも人気のあるエフェクトプラグインです。

Disperser の詳細はこちら >>

Faturator

重いサチュレーションやデジタルファズを加えるディストーションエフェクト

Faturator 詳細はこちら >>

SliceEQ

シンプルなパラメトリックイコライザー

Slice EQ 詳細はこちら >>

マクロ

マクロは複数パラメーターを1つのノブで同時に動かせる機能です。
マクロにマウスカーソルをあてて+を押します。

あとは動かしたいパラメーターを追加し、変化させる量を指定したら完成です。
1マクロで14パラメーターまで紐づけ設定できます。

マクロの設定

どれかのMacroノブの+を押すと、操作できるパラメーターに「+」の表示がされます。
変更させたいパラメーターの「+」を選びます。

選んだパラメーターが接続されます。セミモジュラーシンセのように配線が表示されるのでわかりやすいですね。

マクロノブの小さいサークル内はパラメーターを動かす値を調整するものです。ここの値を広げないとマクロノブを回してもパラメーターが変化しないので忘れずに行います。

導入時注意点

プリセットを選んでいくとプレミアムSnappinが入っているプリセットがあることに気が付きます。


Multipassではプリセット自体は動くのですが、ライセンスをもっていないとプレミアムSnappinの設定値を変更できません。この点は注意ですね。

オンラインマニュアル
https://kilohearts.com/docs/multipass/

ウィンドウサイズ

右下の角で自在に可変できます。

CPU負荷

プリセット

プリセット数はたくさん用意されています。テキスト検索の他にタグ検索(ハッシュタグがついていて灰色表示になっているもの)があります。

プリセットは1クリックで変更がかかりますが誤ってハッシュタグを押してしまうとタグ検索の画面に飛ぶのでこの点は注意です。右端にマウスカーソルをおいてプリセットを選んでいるとよくやらかしがちです。

Kilohearts Multipass
総合評価
( 5 )
メリット
  • 細かいエフェクト設定にこだわることができる
  • Resonator・Reverse・Trance Gateといったエレクトロで使われるエフェクトも最初から使える
  • multipassで作ったエフェクトはPhase Plantでも利用可能
デメリット
  • 全機能を編集するには プレミアムSnappinの購入が必要になる
  • 出来ることが多すぎて狙って音を作るまでは時間がかかる

Kilohearts Multipass 購入はこちら

購入に関して(生涯無料アップデート)

Kilohearts プラグインのライセンスを購入すると、今後のアップデートはすべて無料で入手できます。

アップデートのたびに追加でアップデート代金を支払うのが嫌な人にとっては嬉しいですよね。

Kilohearts プラグインのライセンスを購入すると、今後のアップデートはすべて無料で入手できます。新しいバージョンについては一銭も請求されません。そして、私たちは新しい機能と OS の互換性を備えてすべてのソフトウェアを改善し続けます (はい、すでにすべて M1 ネイティブです!)。つまり、Kilohearts ソフトウェアへの投資は、真剣なサウンド デザイナーにとって非常に賢明な行動であることを意味します。

Multipassは最大5バンドに対して、自分で作ったエフェクトチェーンを個別にかけていけるプラグインです!

今までのエフェクトでは実現できなかった複雑な処理が可能になるので
アイデア次第でいろんな音作りが可能。
じっくり音作りがしたい人におすすめです。

Multipass セールはこちら >>

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この記事を書いた人

櫻井徳右衛門のアバター 櫻井徳右衛門 音楽プロデューサー・ミュージシャン

激しく速いギタープレイが得意分野 | 希少種メタラーDTMer
配信中→http://linkco.re/xyZ8uEeu
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