Devious Machines Multiband X6レビュー!6バンドのマルチバンドコンプ

Devious Machines Multiband X6は最大6バンドに対応したマルチバンドコンプです。
価格帯が高いものが多いマルチバンドコンプの中でもリーズナブルで多機能。Multiband X6は充実した内容になっています。

「Multiband X6」レビュー

「Multiband X6」導入メリットは?
・Auto Threshold
・最大6バンド設定できるコンプ
・音づくりの幅が広い3モードコンプ
・2つのモードによるスマートゲイン補正
Auto Threshold

便利な機能の一つとして「Auto Threshold」があります。
Auto Thresholdをオンにしてトラックを流せば、「Multiband X6」が自動でThreshold設定をしてくれるので非常に便利です。
個人的に感動したのがOUTPUTメーター近くにレベルマッチボタンがあり、コンプ後のゲイン調整を自動で行ってくれます。
いわゆるオートゲイン設定です。
アナライザー上にある鉛筆のアイコンを押すと、EDITモードに切り替わりバンドごとの設定値を変更できます。
EDITモードにしないで下のノブを設定していくと、コンプバンドすべてに対して設定値が切り替わります。
サウンドテスト
Masterカテゴリのプリセットを試してみました。
マスタートラックに「Multiband X6」のみを入れています。
■「Multiband X6」 OFF
■multiband-on fast response Master – mix64%
■multiband-on- Gentle Master – mix50%
■multiband-on- Gentle Master Enhancer – mix50%
■multiband-on- Pumped Master – mix50%
「Multiband X6」デメリットは?
・Raito値の設定ノブがない
・バンドごとのパラレル設定ができない
「Multiband X6」の良さは使いたい機能へ手早くたどり着けるUI配置の良さです。
アナライザー上で各バンドごとのエディットモード・ソロモード・ON/OFFが切り替えできますし、Gain,スレッショルド、コンプレッションも設定できます。
Raito値の設定ノブがない、バンドごとのパラレル設定ができない点で少し玄人向けな印象を受けましたが、
細かく分けられたプリセットは多数ありますし、極端にトランジェントが削れることも無いので単純に「Multiband X6」を薄く入れただけでも迫力あるサウンドに仕上がります。
Ozone10 Advancedをもっていると「Ozone10 Dynamics」の機能がかなりかぶるので、無理して導入する必要性はないのですが、
プリセット多さと6バンド切れる細かい調整ができる点では「Multiband X6」に軍配があがります。
なお「Ozone10 Dynamics」にある各バンドの設定一覧を表示する機能は付いていません。

他の機能としては
・A/B比較モード
・A=>Bへのコピー
・50~200%までの画面サイズ変更
・Stereo設定
・SideChain設定
・Liner Phaseスイッチ
等があります。
「Multiband X6」の特徴
– 1 ~ 6 バンドの圧縮
– 3 つのスタイルのコンプレッサーと拡張機能
– 2つのモードによるスマートゲイン補正
– 自動しきい値は各帯域のしきい値レベルを推奨します
– スペクトラムアナライザー表示
– イン/アウトレベルのマッチング
– バンドごとに可変スロープを持つ最小または線形位相クロスオーバー
– 選択可能な先読み
– 最大 4 倍のオーバーサンプリング
– 外部サイドチェーン入力
– マルチバンドまたはワイドバンド/フィルター付きサイドチェーンの選択
– LUFS、RMS、ピーク、トゥルーピーク測定
– 中間側処理
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他にもあるコンプレッサープラグイン!
どこで購入できる?
■海外代理店
pluginboutique
■日本代理店
sonicwire
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