Symphonic Elements CHOOIRはこう使えレビュー!ハンス・ジマー監修コーラス音源の機能と使い方を解説

シネマティックなコーラスを打ち込みたいけど、ちゃんとしたものはやたら高い……。
そう感じている方は多いんじゃないでしょうか。ボーカルコーラス系の音源は、値段が上がるほど細かくなりすぎて扱いに困ることも正直あります。かといって安い音源を買ったら「なんか使えない」で終わった、という経験、私にも何度かあります。
そんなときに試してほしいのが「Symphonic Elements CHOOIR」です。

UJAMが開発したこのコーラス音源は、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーのプライベートライブラリからサンプリングされた男声・女声・少年合唱のアンサンブルを収録した製品です。シネマティック系のサウンドを手軽に作りたい人向けに設計されており、70のコーラススタイルと100以上のプリセットが即戦力として揃っています。
中の人UJAM製品は最初からフレーズが用意されているので、コードとフレーズのMIDIノートを1本用意するだけでリアルなシネマティッククワイアが再現できます!



音のクオリティが非常に良いので、待ってました!という人も多いハズ。



コードを決めてフレーズを選ぶだけで、かっちょいいシネマティッククワイアが再現できます!!
Symphonic Elements CHOOIRとは


Symphonic Elements CHOOIRは、ドイツのUJAMが手がけるSymphonic Elements(シンフォニック・エレメンツ)シリーズのコーラス専門プラグインです。
シリーズには弦楽器の「STRIIINGS」・金管楽器の「BRAAASS」・ドラムの「DRUMS」・パーカッションの「PERRCS」なども揃っており、CHOOIRはその中でボーカルコーラスを担うモジュールという位置付けです。シリーズをまとめて揃えることで、1社のプラグインだけでオーケストラ全体を構成できる設計になっています。
ハンス・ジマーのライブラリが起点
このプラグインの肝は、素材の出どころにあります。
「ハンス・ジマーのプライベートライブラリからレコーディングされた」という説明が製品の核心です。ハンス・ジマーといえば「インターステラー」「ダークナイト」「ライオン・キング」など、ハリウッドのビッグタイトルを数多く手がけてきた作曲家。そのプライベートコレクションから録音された音が入っているというのは、単純に素材の格が違うという話でもあります。
コーラス音源は「リアルに聞こえるか」と「使いやすいか」のバランスが難しいジャンルです。プロ品質を追求すると操作が複雑になり、手軽さを優先すると音が薄くなる……。CHOOIRはその両方をある程度クリアしようとしている設計になっています。



ハンス・ジマーの名前が入っている音源はSpitfire Audioから
Hans Zimmer Strings
Hans Zimmer Percussion
Hans Zimmer Piano
Hans Zimmer Drums
と出ていますが、クワイア音源は初。
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Symphonic Elements CHOOIR レビュー


- ハンス・ジマーのプライベートライブラリ由来で素材の質感が高い
- Low Choir/ High Choirを独立してコントロールできる
- Low Choir(男声)/ High Choir(女声・少年)を独立してコントロールできる
- 高めの価格設定。同価格帯の競合製品と比較検討する余地がある
- 他のUJAMシリーズにあるフレーズエクスポートがない
使ってみて感じたこと



ハンス・ジマーのライブラリ由来というブランド力は、刺さる人には確実に刺さる買う理由です。



「あのサウンドを出したい」という動機でプラグインを選ぶ人に向いている。
ハンス・ジマーファンは問答無用で購入してしまって損はありません!
ハンス・ジマーのブランド力の凄まじさを感じました。コーラス音源は買い集めていくとそれなりに資金が必要になってしまうのに対し当たり外れが大きい印象。
このSymphonic Elements CHOOIRは映画音楽で聞けるクワイアの音を非常に簡単に再現できる内容になっています。



シネマティックなクワイアといえばこれだよね!
と言わんばかりのド定番の音を使いやすく、複雑なルーティングなしに即呼び出せる簡単設計なのが良いところです。


レガート、母音のシャウト、柔らかいコーラスパッド、クレッシェンドなコーラス、満遍なく欲しい音、鳴らしたい音が網羅されているのが良いですね。
癖も少なくシネマティック以外のBGM作成で混ぜても面白いと思います。
コーラスの構成はHighとLOWで決められたパターンを選びます。
Styleより選択。 Mが男声、Fが女性、Bがおそらくバスで
MF~と始まる場合は男女混成です。
なお、子供のクワイア隊の音やワードビルダーは入っていません。
自分で好きなようにコーラス隊の構成を配置できないようになっています。その分、素早く作品作りに没入できます。


空間のドライな感じはなく、ベースの音にリバーブのAmbienceを足していく構成です。その上でHigh,LowにUJAMシリーズおなじみのワンノブエフェクトFinisherを噛ましてユニークなサウンドに仕上げていくことができます。
Finisherは複雑なマルチエフェクタープリセットがたくさんはいっており、クワイアにかけることでアンビエントやエレクトロニカにも対応可能です。音が新鮮に聞こえるのでこのクワイア+マルチエフェクターの組み合わせは非常に面白さを感じました。
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公式サンプル曲
Symphonic Elements CHOOIRの機能
デュアルレイヤー構造(Low Choir / High Choir)




CHOOIRの設計の中心は、2つのコーラスレイヤーを独立してコントロールできるデュアルレイヤー構造です。
| レイヤー | 収録声部 |
|---|---|
| Low Choir(低域合唱) | バス・バリトン・テノール(男声) |
| High Choir(高域合唱) | アルト・ソプラノ・少年合唱(女声・少年) |
この2レイヤーをそれぞれ独立して音量・Character・Motion FXで調整できる点がポイントです。コーラス音源の多くは「全体が一緒に動く」設計になっていますが、CHOOIRでは男声と女声を別軸でコントロールできます。
これはかなり助かりますね。バスとテノールだけ厚めに出して音の太さを作りつつ、ソプラノは薄くブレンドして広がりだけ足す、という使い方ができます。ミックス上でコーラスがどう機能するかを細かく制御したい人には、この独立コントロールが買う理由のひとつになると思います。
70のコーラススタイル
70種類のコーラススタイルが収録されており、大きく以下のカテゴリに分類されています。


- Epic:映画のクライマックスや壮大なシーンに合う重厚なスタイル
- Ethereal:浮遊感・神秘的な雰囲気の軽やかなスタイル
- Suspense:緊張感や不穏さを演出するダークなスタイル
- その他:子音・母音のバリエーション、パーカッシブなアーティキュレーションなど
スタイルを選ぶだけで音の方向性が決まるので、「コーラスのどのニュアンスを選べばいいかわからない」という場面でも動けます。即戦力になる、という感覚に近い設計です。
100以上のプリセット


プリセットは100種類以上収録されており、ロードするだけでそのまま使えるものが多数揃っています。エーテリアルな幻想的サウンドから重厚なエピック系、ダブステップ的なクリエイティブサウンドまでカバーしています。
UJAMが公式で公開しているデモには「Cinematic」と「Dubstep」の2種類があります。単純なオーケストラ用途だけでなくEDMやハイブリッドサウンドへの応用もデモレベルで示されているのは好感が持てます。
マスターエフェクト:Highlighter / Ambience / Finisher


プラグイン内蔵の3種のマスターエフェクトが、外部エフェクトを追加しなくてもある程度完結した音作りを可能にしています。
| エフェクト | 役割 |
|---|---|
| Highlighter | 音の明るさ・輝き感をコントロール。高域の存在感を調整する |
| Ambience | 空間感・残響感を加える。ホール感や距離感の演出に使う |
この3つを組み合わせるだけで、コーラスをドライな状態からホールリバーブ感のある壮大な質感まで変化させられます。DAWで別途リバーブやEQをかける前の下ごしらえとして機能する設計です。
Motion FX・Character FX


Motion FXは、サステインが続く音に「動き」と「揺らぎ」を加える機能です。
コーラス音源の弱点のひとつが「長い音符が貼りついた感じになる」ことです。実際の合唱は常に微妙な揺れや息の動きがありますが、サンプルベースの音源ではその動きが失われがちです。Motion FXはその問題に対して有機的な揺らぎを付加しリアリティを補う仕組みです。
このアプローチ自体は理にかなっていると思います。ただ実際にどこまでリアルに聞こえるかは、使ってみないとわからない部分が正直あります……。
Character FXは トーンフィルター。
色の性格を変えるエフェクトで、同じプリセットでも雰囲気を切り替えられます。
Finisher(仕上げエフェクト)
UJAM製品に共通して搭載されているFinisher機能も内蔵されています。フィルター・ディストーション・コーラス系エフェクトなどを複数ワンノブで操作できるシステムで、クリーンなコーラスをダーティな質感にしたり、SF的なサウンドデザイン方向に変化させたりできます。





ここがこのプラグインの面白いところで、シネマティック専用に見えてFinisherがあることでジャンルの幅がかなり広がる印象です


Symphonic Elements CHOOIRの使い方
基本的な音作りの流れ
- スタイルを選ぶ:「Epic」「Ethereal」「Suspense」などカテゴリで大まかなイメージを絞る
- プリセットを選ぶ:スタイル内のプリセットを試聴して曲に合うものを選ぶ
- Low / High Choirのバランスを調整:男声・女声それぞれのレイヤー音量を整える
- Ambienceで空間を作る:残響感を調整してホール感や距離感を設定する
- WidenerでステレオImageを決める:コーラスをどの広さで鳴らすかを設定
- Motion FXで動きを加える:サステインの長い音符に揺らぎが欲しい場合に調整
- Highlighterで明るさを整える:ミックス全体の中での高域の出方を微調整
プリセットが充実しているので、手順1〜2だけでも十分使えるものが多くあります。3〜7は楽曲と好みに応じた調整です。
シネマティックサウンドの使いどころ
映画音楽・ゲーム音楽系のサウンドを作る場合は「Epic」または「Suspense」カテゴリを起点にするのが効果的です。
Low Choirを厚めに設定してグラウンドの音の太さを作り、High Choirで倍音と広がりを足す構成が基本です。Ambienceをやや強めにかけてホールリバーブ感を出し、Widenerで左右に広げると映画スコアらしい空間感が生まれます。
弦楽器の「STRIIINGS」と組み合わせると、コーラスとオーケストラのまとまりが出やすくなります。同じSymphonic Elementsシリーズなので音のキャラクターが揃っており、重ねたときの分離感が保たれやすいと思われます。
EDMやハイブリッドサウンドへの使いどころ
Finisherを使ってグリッチ・ディストーション方向に変化させる使い方もあります。プリセットの中にはパーカッシブなアーティキュレーションも含まれており、EDMのビルドアップやドロップでのアクセントとして機能するものもあるようです。
公式デモの「Dubstep」バージョンはその使い方の参考になります。クラシックな映画音楽だけを想定した音源ではなく、ジャンルを選ばず使えるポテンシャルがある点は、個人的に評価しています。
他のコーラス音源との比較
主要なコーラス音源と比較します。
| 製品 | 特徴 | 価格帯 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Symphonic Elements CHOOIR | 手軽さとHZ監修素材のバランス | 中価格 | シネマティック・ハイブリッドEDM |
| EastWest Hollywood Choir | 高品質・アーティキュレーション豊富 | 高価格〜サブスク | 映画音楽の精緻な打ち込み |
| Spitfire LABS Choir | シンプル・無料 | 無料 | ライト用途・お試し |
| 8Dio Lacrimosa | ドラマチック・表情豊か | 中〜高価格 | ダークなシネマティック |
CHOOIRの立ち位置は「手軽さと素材クオリティのバランス」です。
EastWestほどの細かいコントロールは求めないけど、無料の素材より確実に上のクオリティが欲しい、というポジションに刺さる製品です。
どんな人におすすめ?
向いている人
- 映画音楽・ゲーム音楽・アニメサウンドを制作していて、シネマティックなコーラスが手軽に欲しい人
- UJAMのSTRIIINGSやBRASSをすでに持っていて、コーラスでシリーズを揃えたい人
- 打ち込みの細かさよりスピードを優先したい人。プリセット選びで大体完結する設計なので制作効率が上がりやすい
- EDMやハイブリッドオーケストラ系のサウンドを作る人。Finisherがあるのでジャンルの幅が広い
急がなくていい人
- クラシック合唱の精緻な表現を求める人。この用途にはEastWest Hollywood Choirのほうが適している
- 本格的なボーカルライン打ち込みが目的の人。CHOOIRはアンサンブルコーラスの音源なので個別ボーカルライン設計には向かない
- すでに同価格帯のコーラス音源を持っている人。機能が重複する場合は優先度が下がる
初心者向けかと言われると、ちょっと悩ましいです。コーラス音源全般として使いどころの設計が必要なので、DTM始めたての人より、ある程度制作経験がある人のほうが上手く使えると思います。
システム要件・対応フォーマット
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| OS(Mac) | macOS Monterey以降(Apple Silicon対応) |
| OS(Windows) | Windows 10 / 11(64bit) |
| RAM | 8GB以上 |
| ストレージ | 2.7GB以上の空き容量 |
| ディスプレイ | 1280×768px以上 |
| プラグイン形式 | VST2 / VST3 / AU2 / AAX(すべて64bit) |
Apple Siliconにはネイティブ対応しているため、M1以降のMacでも問題なく動作します。CPU負荷については公式情報では確認できていませんが、2.7GBのサンプルを使う設計なので、RAM 8GBは最低ラインという認識で良いと思います。
セール情報・価格
(2026年5月15日時点の情報)
| 通常価格 | ¥37,300 |
| セール価格 | ¥28,300(24%割引) |
| セール期限 | 2026年6月28日まで |
セールならアリ、という価格帯です。
¥28,300はシネマティック系コーラス音源として突出した安さではありませんが、ハンス・ジマーライブラリ由来の素材クオリティと手軽なUI・豊富なプリセットを考えると、映像音楽を作る人にとっては検討する価値があります。
まとめ
Symphonic Elements CHOOIRは、「シネマティックなコーラスを手軽にプロクオリティで使いたい」という需要に正直に答えているプラグインです。
ハンス・ジマーのライブラリ由来という素材の質感、デュアルレイヤーの独立コントロール、70スタイル+100以上のプリセット、3種の内蔵マスターエフェクト。シネマティック系の制作で即戦力になる要素が揃っています。
弱点を挙げるとすれば価格帯とサンプルベース特有の表情づけの限界ですが、それはこのジャンルの音源全般に共通する課題でもあります。
「シネマティックなコーラスが手軽に欲しい」「UJAMシリーズでオーケストラを揃えたい」「EDMにオーケストラコーラスを組み込みたい」という人には、検討する価値がある1本です。
UJAM製品を持っているとクロスグレードが可能で少し安くGETできます。
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