ギターが弾けなくてもリアルな音が出る!Neo Guitars Bundle完全ガイド

「ギターパートの打ち込み、どうにかならないかな」と感じたことはないだろうか。メロディやコード進行は頭の中にあるのに、MIDIキーボードで弾いた瞬間にどうしても「打ち込み感」が出てしまう。レガートが不自然、ストラミングが機械的、ベースラインがのっぺり。ギター系の音源選びは、DTMer(デスクトップミュージシャン)にとって永遠の課題だ。私自身、何度も「この音源ならいけるかも」と期待しては「やっぱり違う…」を繰り返してきた。
そんな悩みに真正面から答えてくれるのが、Musical SamplingのNeo Guitars Bundle。フィンガースタイルギターの「Hinterland」、ピッキングギターの「Parallax Guitar」、そしてフィンガードベースの「Gravitas Bass」という3つの音源をまとめたバンドルで、2026年5月21日にリリースされたばかりの新製品だ。

Neo Guitars Bundleとは?Musical Samplingが贈る次世代ギター音源の全貌
Musical Samplingはどんなメーカー?
Musical Samplingは、サンプルベースの音源ライブラリを開発するアメリカのメーカーだ。「Hoard」シリーズなどで知られ、その製品に共通するのは「演奏のしやすさ」と「リアルさ」の両立を徹底的に追求している点にある。
UIデザインは洗練されており、初回起動でプリセットを読み込むだけで即座に使えるサウンドが手に入る。複雑なキースイッチやパラメーター設定で時間を浪費させない設計思想が、世界中のDTMユーザーから支持を集めている理由だろう。
これまでにもギター音源やストリングス音源をリリースしてきた実績があり、特にギター系ライブラリにおいては独自のレガートエンジンが高く評価されている。
バンドル収録内容と価格
Neo Guitars Bundleに含まれる製品は以下の3つだ。
| 製品名 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| Hinterland | フィンガースタイル・エレキギター | 温かみのある親密なトーン、ボウドパッチ搭載 |
| Parallax Guitar | ピッキング・エレキギター | ストラム、ダブルトラッキング、パームミュート対応 |
| Gravitas Bass | フィンガード・エレキベース | ユニファイドレガート、ストラムエンジン搭載 |
バンドル価格は229ドル(イントロプライス)で、通常価格は299ドル。3つの音源を個別購入するよりもかなりお得な設定になっている。
セール期間中はイントロ価格が適用されているので、購入を考えているなら早めにチェックしておきたいところだ。
Neo Guitarシリーズ共通の設計思想
このシリーズ全体を貫くコンセプトは「演奏性(Playability)」だ。
具体的には以下の設計方針が共通している。
- ベロシティベースのアーティキュレーション切り替え:キースイッチではなく、鍵盤を弾く強さで奏法が自動的に変わる
- 直感的なレガートエンジン:ナチュラルレガート、スライド、ハンマリングオン/プリングオフが滑らかに繋がる
- DIパッチの標準搭載:ギターのダイレクト音が用意されており、好みのアンプシミュレーターと自由に組み合わせられる
- シンプルなGUI:必要な操作にすぐ手が届く、無駄のないインターフェース
特にベロシティベースの奏法切り替えは、キーボードで演奏する際に大きなアドバンテージになる。強く弾けばアタック感のあるピッキング、やさしく弾けばレガートやハンマリングオン。これだけで表情豊かなフレーズが生まれてくる。
[!NOTE] アーティキュレーションとは、楽器の奏法や音の出し方のこと。ギターであればピッキング、スライド、ハンマリングオン、プリングオフなどが代表的。DTMでは「どの奏法をどう切り替えるか」が音のリアルさを大きく左右する。 DIパッチとは、ギターのダイレクト信号をそのまま収録したパッチのこと。アンプシミュレーターを通す前のクリーンな信号なので、自分の好みのアンプやエフェクトで自由に音作りができる。
収録3製品を徹底レビュー|Hinterland・Parallax・Gravitas Bassの実力
Hinterland:エモーショナルなフィンガースタイルギター

Hinterlandは、Neo Guitar Seriesの中で最も繊細で表情豊かな音源だ。温かく親密なフィンガースタイルのエレキギターがコンセプトで、バラード、アンビエント、映画音楽、ドラマ劇伴など、感情に訴えかけるシーンで真価を発揮する。
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13種類のプリセットが用意されており、そのうち11個は以下の4つのサウンドモードを搭載している。
- サステイン:ハンマリングオンとプリングオフを含む持続音
- レガート:プラック(弦をはじく)、ハンマリングオン/プリングオフ、スライド・トゥ・プラックの3タイプ。ベロシティで自動切り替え
- ハーモニクス:倍音を活かした透明感のあるサウンド
- フレットスライド&スクレイプ:弦をこする独特のテクスチャー音
特筆すべきは、フォー・ボウド(Faux Bowed)パッチの存在だ。これはギターをあたかもバイオリンのように「弓で弾いた」かのようなテクスチャーを生み出すパッチで、楽曲に独特の深みとキャラクターを加えてくれる。映画音楽やアンビエント系の制作では、このパッチだけでも購入する価値があると感じるほどだ。
「ペダルスウェル&パッド」パッチも見逃せない。これはギターの音をハードウェアペダルに通して加工したパッチで、暖かみのあるシマーリバーブのような質感が得られる。パッド系サウンドとして背景に敷くだけで、トラックの空気感がガラリと変わる。
音質面では、48kHz / 24bitで収録されており、NCW圧縮フォーマットで約2.5GBの容量。十分な解像度を確保しながら、ストレージへの負担も適度に抑えられている。
[!NOTE] ハンマリングオンとは、右手でピッキングせずに左手の指で弦を叩いて音を出す奏法。プリングオフはその逆で、押さえている指を引っかけるように離して音を出す。どちらもギターのレガート演奏に不可欠な技法だ。 NCW(Native Compressed Wave)はNative Instruments社が開発した可逆圧縮フォーマットで、音質を劣化させずにファイルサイズを削減できる。
Parallax Guitar:ロックからモダンまで対応するピッキングギター

Parallax Guitarは、「何でも任せろ」というタイプのピッキングギター音源だ。Musical Samplingが自ら「ワークホース(頼れる存在)」と呼ぶだけあって、クラシックロックからモダンロック、オルタナティブ、ポストロックまで幅広いジャンルをカバーする。
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Hinterlandが繊細なフィンガースタイルに特化しているのに対し、Parallaxはピック弾きのアグレッシブなサウンドが得意だ。主要な機能は以下のとおり。
- ストラミングエンジン:コードストラミングを直感的にコントロール。リアルなストローク感が得られる
- ダブルトラッキング:左右に振り分けた2本のギタートラックを1つのパッチで再現。音の広がりが格段に増す
- パームミュート ⇔ サステインのクロスフェード:モジュレーションホイール(Modwheel)で、ブリッジミュートのタイトなチャグとオープンサステインをリアルタイムに行き来できる
パームミュートとサステインのクロスフェードは、ロック系の楽曲で特に威力を発揮する。イントロやAメロではミュートを効かせてタイトに刻み、サビに向かってモジュレーションホイールを上げてオープンサウンドに切り替える。こうした演奏の「流れ」をMIDIコントローラー1本で表現できるのは、このライブラリの大きな魅力だ。
レガートパッチも充実しており、ベロシティによって以下のアーティキュレーションが自動で切り替わる。
| ベロシティ帯域 | アーティキュレーション |
|---|---|
| 低い | ハンマリングオン / プリングオフ |
| 中程度 | スライド・トゥ・プラック |
| 高い | スライド・ノー・プラック |
| 最高 | ナチュラルレガート |
ハンマリングオン/プリングオフのレンジは最大で長4度まで調整可能で、高速アルペジオにも対応できる柔軟性がある。
クリーントーンからディストーションまで複数のプリセットが含まれており、もちろんDIパッチも完備。AmpliTubeやNeural DSPなど、好みのアンプシミュレーターと組み合わせれば、完全にオリジナルのギタートーンが作れる。
[!NOTE] パームミュート(ブリッジミュート)とは、ピッキングする手のひらの側面をギターのブリッジ付近に軽く触れさせて弦の振動を抑える奏法。タイトで歯切れの良い「チャグチャグ」というサウンドが特徴。 ダブルトラッキングとは、同じフレーズを2回録音して左右に振り分けるテクニック。音に厚みと広がりが出るため、ロックやポップスの制作では定番の手法。
Gravitas Bass:楽曲の土台を支えるフィンガードベース

Gravitas Bassは、オールパーパスなフィンガードエレキベース音源だ。Musical Samplingが「フラッグシップ」と位置づけるだけあって、ベース音源としての完成度は非常に高い。
最大の特徴は「ユニファイドレガートエンジン」と呼ばれるシステム。ナチュラルレガート、スライド・トゥ・プラック、スライド・ノー・プラック、ハンマリングオン、プリングオフといった複数の奏法が、1つのパッチ内でシームレスに切り替わる。
操作体系もギター音源と統一されており、ベロシティでアーティキュレーションが自動切り替え。ギターの打ち込みに慣れた人なら、ベースも同じ感覚で扱える。
搭載されている主な機能を一覧で確認しよう。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ユニファイドレガートパッチ | 5種類の奏法をベロシティで自動切り替え |
| ラッチキーアーティキュレーション | スライドアップサステイン、リリースフォール、サムズ |
| ストラムエンジン | リズミカルな反復フレーズを自然に生成 |
| レガートスピード調整 | CCコントロールでレガートの速度をリアルタイム変更 |
| ジャンル別プリセット | 9種類のプリセットを収録 |
| DIパッチ | すべてのベースパッチにDI版を用意 |
「ラッチキーアーティキュレーション」は特に便利な機能だ。特定のキーを押すとスライドアップやリリースフォール(弦から指を離す際に音程が下がる奏法)が発動し、リアルなベースラインの「息遣い」を加えることができる。
ストラムエンジンも注目のポイントで、ベースの反復フレーズ(ルート音のオクターブ弾きなど)を自然に生成してくれる。ファンクやR&Bなどリズムが命のジャンルでも、打ち込み感を最小限に抑えたグルーヴが得られる。
収録は48kHz / 24bit、NCW圧縮フォーマットで約2.5GB。音質・容量ともにHinterlandと同等のスペックだ。
[!NOTE] ラッチキーとは、押している間だけ特定の機能が有効になるキー(鍵盤)のこと。DTMのギター・ベース音源では、奏法の切り替えやエフェクトの発動に使われることが多い。 CCコントロール(コンティニュアスコントローラー)はMIDI信号の一種で、ノブやスライダーを使ってパラメーターを連続的に変化させる仕組み。CC1はモジュレーション、CC11はエクスプレッションなど、番号ごとに一般的な用途が決まっている。
3製品に共通する「DIパッチ」の魅力
Neo Guitars Bundleの3製品すべてにDIパッチが標準搭載されている点は、もう少し詳しく語っておきたい。
アンプを通す前のギターの「素の音」が手に入るということは、サウンドメイキングの自由度が格段に上がるということだ。
たとえば、以下のような使い分けが考えられる。
- クリーントーン:Neural DSPのArchetypeシリーズでジャズ風のクリーンを作る
- クランチ:AmpliTube 5のFenderモデルで軽いオーバードライブをかける
- ハイゲイン:STL ToneHubやNAM(Neural Amp Modeler)でモダンメタルのディストーションを再現する
- アンビエント:アンプシミュを通さずリバーブとディレイだけで幻想的なテクスチャーを作る
ライブラリに内蔵されたプリセットも十分にクオリティが高いが、DIパッチがあることで「音源の寿命」が格段に伸びる。アンプシミュレーターのトレンドが変わっても、DI音源があればいつでも最新のサウンドに更新できるからだ。
実際のDTMワークフローでの活用シーン
ここで、Neo Guitars Bundleを実際のDTM制作でどう使うか、具体的なシナリオをいくつか紹介しておこう。
シーン1:ポップスのバッキングトラック制作
- Parallax GuitarのクリーンDIパッチを読み込む
- コード進行をMIDIキーボードで演奏し、ベロシティを意識してニュアンスをつける
- ストラミングエンジンでサビのコードストロークを打ち込む
- DAW上でNeural DSPのArchetype Pliniを挿して、軽めのクランチに仕上げる
- Gravitas BassのDIパッチでベースラインを追加し、IK MultimediaのAmpeg SVXで音作り
この工程で、ギターとベースのバッキングが30分程度で完成する。キースイッチを一切使わず、ベロシティだけで奏法が変わるので、テンポ良く作業が進むのが嬉しい。
シーン2:映画音楽・劇伴のアンビエントギター
- HinterlandのFaux Bowedパッチを選択
- ゆっくりとしたロングノートをCC11(エクスプレッション)で音量を揺らしながら演奏
- ペダルスウェル&パッドパッチを別トラックに重ねて空間を埋める
- DAW上でValhalla Shimmerなどのリバーブを深めにかけて完成
このような「ギターらしくないギターの使い方」ができるのは、Hinterlandの大きなアドバンテージだ。テクスチャー系のサウンドを探しているサウンドデザイナーにも響く音源だと思う。
シーン3:ロック系のデモ制作
- Parallax Guitarのディストーションプリセットを呼び出す
- パームミュートでイントロのリフを刻む(モジュレーションホイールを下げた状態)
- サビに入る直前でホイールを上げ、オープンサステインに移行
- ダブルトラッキングパッチに切り替えて、左右に広がるコードバッキングを追加
- Gravitas Bassで低音を支え、ドラムと合わせてリズムセクションを完成させる
この一連の流れが、すべてNeo Guitars Bundleだけで完結する。バンドサウンドのデモを素早く形にしたい場面で、このバンドルの真価が発揮されるだろう。
他社ギター音源と何が違う?Neo Guitarsならではの強みを解説
レガートエンジンの自然さ
ギター音源の評価を最も左右するのは、レガートの品質だと私は考えている。
多くのギター音源では、レガートの切り替えが「カクン」と不自然に聞こえたり、タイミングがずれたりする問題が発生する。Neo Guitarsシリーズでは、マスターレガートエンジンが搭載されており、音程間の移行が非常に滑らかだ。
特に優れているのは、レガートの「種類」が豊富な点。単に音が繋がるだけではなく、ナチュラルレガート、スライド、ハンマリングオン/プリングオフなど、実際のギタリストが無意識に使い分けている奏法が、ベロシティの強弱だけで自動的に切り替わる。
このアプローチは、MIDI打ち込みの作業効率を大幅に向上させる。キースイッチでいちいち奏法を指定する必要がないため、演奏に集中できるのだ。
ベロシティによる直感的なアーティキュレーション切り替え
キースイッチ方式のギター音源を使ったことがある人なら、あの煩わしさをよく知っているだろう。C0でサステイン、C#0でレガート、D0でミュート…と、演奏しながら別のキーを押して奏法を切り替える作業は、創作の流れを途切れさせる。
Neo Guitarsシリーズは、ベロシティベースの切り替えを主軸に据えている。鍵盤を弾く力の加減が、そのままギタリストの「タッチ」に変換されるイメージだ。
やさしく弾けばハンマリングオンやスライド。強く弾けばピッキングやプラック。これは直感的で、MIDIキーボードでリアルタイム演奏する際の体験が圧倒的に向上する。
もちろん、あとからMIDIデータのベロシティ値を編集することで、任意のアーティキュレーションに変更することもできる。ライブ演奏にも打ち込み編集にも対応する柔軟な設計だ。
競合製品(Ample Sound / Shreddage / Session Guitarist)との比較
DTMのギター音源市場には強力な競合がひしめいている。Neo Guitars Bundleの立ち位置を明確にするために、代表的な製品と比較してみよう。
| 比較項目 | Neo Guitars Bundle | Ample Sound | Shreddage 3 | Session Guitarist |
|---|---|---|---|---|
| 開発元 | Musical Sampling | Ample Sound | Impact Soundworks | Native Instruments |
| 動作環境 | Kontakt(フル版) | スタンドアロン / VST | Kontakt(フル版) | Kontakt Player対応 |
| 奏法切り替え | ベロシティベース | キースイッチ中心 | キースイッチ中心 | パターンベース |
| DI出力 | あり | あり | あり | なし(一部あり) |
| ストラミング | Parallaxに搭載 | 高機能ストラマー | 対応 | パターンから選択 |
| レガート品質 | 非常に滑らか | 高品質 | 高品質 | パターン依存 |
| 学習コスト | 低い | 中〜高 | 中程度 | 非常に低い |
| 価格帯 | 229ドル(バンドル) | 製品ごとに異なる | 製品ごとに異なる | 製品ごとに異なる |
Ample Soundは奏法の切り替えが非常に多機能だが、その分キースイッチやパラメーター設定の学習コストが高い。「徹底的にコントロールしたい」人には向いているが、「すぐに使いたい」人にはハードルが高い。
Shreddage 3はハイゲインのメタル・ロック系に強い音源で、パワーコードやリフの打ち込みでは随一のリアリティを誇る。ただし、クリーントーンやアンビエント系の用途ではNeo Guitarsに分がある。
Session GuitaristはNative Instruments純正で、Kontakt Player対応が大きな利点。ただし、パターンベースの設計なので「自分でフレーズを打ち込む」用途には向いていない。あくまでプリセットフレーズを並べて曲を構成するスタイルだ。
Neo Guitars Bundleの立ち位置は、「リアルさ」と「手軽さ」のちょうど良いバランスにある。Ample Soundほどの多機能さはないが、その分すぐに音楽制作に入れる。Session Guitaristほどの手軽さはないが、自分でフレーズを自由に打ち込める。
この「ちょうど良さ」こそが、Neo Guitarsシリーズの最大の武器だろう。「ギター音源は多すぎてどれを選べばいいかわからない」という人にとっては、まずこのバンドルから始めてみるという選択が、実は最も合理的かもしれない。
[!NOTE] キースイッチとは、演奏範囲外の低い鍵盤(C0やC#0など)を使って、音源のアーティキュレーション(奏法)をリアルタイムに切り替える方法。多くのオーケストラ音源やギター音源で採用されている標準的な仕組み。 Kontakt PlayerはNative Instruments社が無料で提供するサンプラーで、対応ライブラリのみ使用可能。「Kontaktフルバージョン」はすべてのNKI/NKMファイルを読み込める有料版。
導入前に知っておきたい注意点と動作環境
Kontaktフルバージョンが必須(無料Playerは非対応)
これは購入前に必ず確認してほしいポイントだ。
Neo Guitars Bundleの3製品はすべて「Open Kontakt」フォーマットで提供されており、無料のKontakt Playerには対応していない。使用するにはKontaktのフルバージョン(リテール版)が必要だ。
Kontaktフルバージョンは単体購入のほか、Native InstrumentsのKompleteバンドルにも含まれている。すでにKompleteを持っている人であれば追加コストなしでそのまま使える。
必要なKontaktのバージョンは6.8.0以上。比較的新しいバージョンが要求されるので、古いKontaktを使っている人はアップデートが必要になる場合がある。
システム要件とPC/Macスペック
動作環境は以下のとおりだ。
Mac環境:
- macOS 10.14以上
- 64bit
- Intel Core i5 またはApple M1(ネイティブ対応)
- RAM:4GB(6GB推奨)
Windows環境:
- Windows 10以上
- 64bit
- Intel Core i5 または同等のCPU
- RAM:4GB(6GB推奨)
対応インターフェース:
- Mac:スタンドアロン、VST、VST3、AU、AAX
- Windows:スタンドアロン、VST、VST3、AAX
Apple Siliconにネイティブ対応しているのは嬉しいポイントだ。M1/M2/M3 Macユーザーでもパフォーマンスの心配なく使える。
各製品のライブラリ容量は約2.5GB(NCW圧縮)なので、バンドル全体でおよそ7.5GBのストレージが必要になる。SSDへのインストールを推奨する。HDDでも動作はするが、サンプルの読み込み速度に影響が出る可能性がある。
ライセンス登録の手順
Neo Guitars Bundleを使用するには、以下の登録が必要だ。
- Musical Samplingの公式サイト(www.musicalsampling.com)でアカウントを作成し、ライセンスをアクティベーションする
- Native Instrumentsの公式サイト(www.native-instruments.com)でKontaktのライセンスが有効であることを確認する
ダウンロードはMusical Sampling社のPulseダウンローダーを使用する。Pulseは他の音源メーカーでも採用されている一般的なダウンロード管理ツールなので、使い慣れている人も多いだろう。
インターネット接続はアクティベーション時に必須。オフライン環境では認証ができないので注意してほしい。
[!NOTE] PulseダウンローダーはPulse Audio社が提供するダウンロード管理アプリケーション。大容量のサンプルライブラリを安定的にダウンロードするために設計されており、ダウンロードの一時停止・再開機能も備えている。
購入のベストタイミングと価格について
最後に、購入を検討している人にとって気になる「いつ買うべきか」についても触れておこう。
2026年5月21日のリリース直後からイントロプライス229ドルが設定されている。通常価格は299ドルなので、差額は70ドル。日本円に換算すると約1万円以上の差になるケースもある。イントロ価格がいつ終了するかは公式にアナウンスされていないが、一般的にMusical Samplingのイントロ期間は数週間から1ヶ月程度で終了する傾向がある。
Best Serviceの公式ページでは「INTRO」のバッジが表示されているので、このバッジが消える前が購入のベストタイミングだ。
個別購入と比較した場合のコストパフォーマンスも確認しておこう。
| 購入方法 | 概算価格 | 備考 |
|---|---|---|
| Neo Guitars Bundle(イントロ価格) | 229ドル | 3製品セット、最もお得 |
| Neo Guitars Bundle(通常価格) | 299ドル | 3製品セット |
| 3製品を個別購入 | 各99〜129ドル程度 | 合計300ドル超の見込み |
どう計算しても、バンドルでの購入が最もコストパフォーマンスに優れている。3製品のうち2つ以上に興味があるなら、迷わずバンドルを選ぶべきだ。
まとめ|Neo Guitars Bundleはこんな人におすすめ
ここまでNeo Guitars Bundleの全容を見てきた。改めて、このバンドルが特にフィットする人物像を整理しておこう。
Neo Guitars Bundleをおすすめできる人:
- ギターが弾けない(もしくは録音環境がない)が、リアルなギターパートを打ち込みたい人
- キースイッチの煩わしさから解放されたい人
- ギター(クリーン〜ディストーション)とベースを1つのバンドルでカバーしたい人
- DIパッチを使って自分好みのアンプサウンドを追求したい人
- 映像音楽、ポップス、ロック、アンビエントなど幅広いジャンルを制作している人
一方で、以下に該当する人は慎重に検討したほうが良い:
- Kontaktのフルバージョンを持っていない(追加コストが発生する)
- メタル特化のハイゲインサウンドだけが欲しい(Shreddageのほうが向いている)
- パターンベースで手軽にギタートラックを組みたい(Session Guitaristのほうが向いている)
- アコースティックギター音源を探している(このバンドルはエレキギター+ベース)
Neo Guitars Bundleは「中間層」を狙った音源ではない。「プロの現場でも通用するリアルさ」と「初見でも迷わない操作性」を高い次元で両立させた、完成度の高いギター音源バンドルと言い切れる。
特にHinterlandの繊細なフィンガートーンとフォー・ボウドパッチ、Parallax Guitarのストラミングエンジンとパームミュートのクロスフェード機能は、他の音源ではなかなか味わえない独自の表現力を持っている。
イントロ価格の229ドルで3製品が手に入るうちに、公式サイトでデモサウンドを聴いてみることをおすすめする。YouTube上にも「Parallax」「Hinterland」「Gravitas」のウォークスルー動画が公開されているので、実際の操作感を確認してから判断しても遅くはない。
次にやるべきことは明確だ。まずBest Serviceの製品ページかMusical Samplingの公式サイトにアクセスして、デモ音源を1曲通して聴いてみよう。「この音が自分の楽曲に入ったらどうなるか」をイメージできたなら、このバンドルはきっと良い投資になるはずだ。















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