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Tascam DR-05XP & DR-07Xが出るぞ!旧モデルと何が違う?

Tascamのポータブルレコーダー DR-05X & DR-07がアップデートしついに32ビットフロート録音に対応します。
Tascam DR-05XP & DR-07Xが出ます。
Tascam DR-05XP & DR-07Xとは?旧モデルと何が違う?
Tascamのポータブルレコーダーで機能を削ぎ落とした手軽な録音に適したモデル。
旧モデルとの大きな違いは
やはり32ビットフロート録音に対応というのがかなりのアドバンテージです。
どちらのモデルもクリップせずに録音できる音量レベルが【最大125dB SPLまで対応】しているため
大音量のライブハウスでもバッチリ録音可能です。
32ビット録音のメリットとは?
1. クリッピング(音割れ)の回避
32ビット浮動小数点(32-bit float)録音では、極端に大きな音量の信号でもクリッピング(音割れ)を防ぐことができます。録音後に音量を下げることで、本来の波形を復元できるため、「録音時のゲイン調整ミス」がほぼ無くなります。
🔈 2. 非常に広いダイナミックレンジ
32-bit floatは約1528dBという圧倒的なダイナミックレンジを持ちます(実際の機材の制限はありますが、理論値として非常に広い)。これにより、極小の音から極大の音まで細かいニュアンスを捉えることができます。
🎛 3. 後処理の自由度が高い
録音後に音量調整やノイズリダクションを行っても、音質の劣化が少ないのが特徴です。特に、小さな音を持ち上げてもノイズが目立ちにくいため、ポストプロダクション(ミキシング・マスタリング)での調整がしやすくなります。
🎧 4. プロフェッショナルな用途に最適
フィールドレコーディング(環境音の録音)やクラシック音楽の収録では、録音時に最適なゲインを決めるのが難しいですが、32ビットなら事後調整が可能なため、失敗のリスクが低減します。
🛠 5. 低ビット深度への変換時も高品質
32-bit floatで録音した後、24-bitや16-bitへ変換する際も音質の劣化が少ないため、高品質なマスターを作成しやすくなります。
⚠ 注意点(デメリット)
- ファイルサイズが大きい(16-bitや24-bitよりもデータ量が多くなる)
- 対応している機材・ソフトが必要(特に古いDAWやオーディオインターフェースでは対応していない場合も)
- アナログ部分の性能には依存する(32-bitで録音しても、マイクやプリアンプの品質が悪ければ意味が薄れる)
✅ 録音時のゲイン調整に不安がある人
✅ ASMRや環境音、クラシック音楽など広いダイナミックレンジを必要とする録音をしたい人
✅ プロフェッショナルなミキシング・マスタリングを前提に録音する人
特に、最近のフィールドレコーダー(TASCAM DR-10L ProやZOOM F3など)では32-bit float録音が標準になりつつあるので、音割れを気にせずに安心して録音したいなら大きなメリットがあります。
Tascam DR-05XP & DR-07Xの違い
基本的な仕様は共通。
DR-05XPは無指向性コンデンサーマイクをDR-07Xは単一指向性、A-B/X-Y可動式コンデンサーマイクを搭載している違いがあります。
DR-05XP 無指向性コンデンサーマイク

もし使うなら・・・・
– オンライン会議のマイク用途
– ポッドキャスト用マイク
– 演劇練習の録音など
DR-07X 単一指向性、A-B/X-Y可動式コンデンサーマイク

もし使うなら・・・・
– 楽器の練習録音用途
– ASMRの録音
– フィールドレコーダーとして
USB Type-C端子搭載ということで、そのままパソコン・iOSデバイスへ接続して高品質なパソコンマイクとしても利用可能。
A-B/X-Y可動式マイクでできること
画像はSony PCM-D10 のものですがA-B/X-Y可動式マイクを切り替えると、下のようになります。
表現したい音に対してマイクの向きをその都度設定する・・・といったやり方です。
DR-05XPの無指向性コンデンサーマイクだと後ろからの音も集音しやすくなってしまうので、楽器の録音やフィールドレコーダーとしてつかうならA-B/X-Y可動式コンデンサーマイクがついたモデルのほうが良いです。
A-B / X-Y切替式マイクの場合
- 広がりがほしい → A-B
- クリアな定位がほしい → X-Y
- 環境音やASMR → A-B
- 楽器やボーカル → X-Y
用途に応じて切り替えて使うとベストな録音ができます!


A-B方式 | X-Y方式 |
---|
ステレオ感 | 広い | 比較的狭い |
定位の明確さ | ぼんやりすることがある | はっきりしている |
モノラル互換性 | やや低い(位相ズレの可能性) | 高い |
低音の表現 | 豊か | やや弱い |
設置の簡単さ | 調整が必要(距離が影響) | シンプル |
主な用途 | 環境音、オーケストラ、広がりのあるサウンド | ボーカル、楽器、ナレーション、ライブ録音 |
この手のポータブルレコーダーではZoomが先駆けて32bitフロートに対応したモデルを発売しています。
でもTascamの信頼性に惚れ込んでいる人だとZoomには手を出しづらかったはずです。
また上位機種のPortacapture X5,X8が高すぎて手が出せなかったという人も少なくないはずです。
これでTascamからも2万円台で購入可能な32bitフロート対応ポータブルレコーダーが登場したことで選択肢の幅が増えました!
TASCAM Portacapture X8 と DR-07X の仕様を比較
最上位モデルのTASCAM Portacapture X8 と 比較。
Portacapture X8 vs DR-07X 仕様比較
項目 | Portacapture X8 | DR-07XP |
---|---|---|
録音フォーマット | 最大 32-bit float / 192kHz | 最大 32-bit float / 96kHz |
内蔵マイク | XY / AB 切替可能(ラージダイアフラムコンデンサーマイク) | XY / AB 切替可能(小型コンデンサーマイク) |
マイク感度 | 高感度・低ノイズ設計 | 標準的なコンデンサーマイク |
入力端子 | 4系統 XLR / TRS(48Vファンタム対応) + 内蔵マイク | 内蔵マイクのみ(外部入力なし) |
チャンネル数 | 最大 8トラック録音(6入力+ステレオミックス) | 最大 2チャンネル録音 |
オーディオインターフェース機能 | 32-bit float 対応(6IN / 2OUT) | 16/24-bit対応(2IN / 2OUT) |
タッチスクリーン | 3.5インチ カラータッチスクリーン | なし(モノクロ液晶) |
操作性 | タッチUI + 専用アプリでスマホ操作可能 | ボタン操作のみ |
電源 | 単3電池4本 / USB-Cバスパワー / 外部DC | 単3電池2本 / USB-Cバスパワー |
本体サイズ | 大きめ・プロ向けデザイン | コンパクト・軽量 |
用途 | プロフェッショナル録音(フィールドレコーディング、ASMR、音楽制作) | 手軽な録音(楽器・ナレーション・簡単なASMR) |
ティアックストア販売価 | 75,680円(税込) | 29,700円(税込) |
📌 どちらを選ぶべき?
🎙 Portacapture X8 向きの人
✅ 32-bit float録音でクリッピングなしの高品質録音がしたい
✅ XLRマイクや外部機器を接続して本格的な録音をしたい
✅ タッチスクリーンやスマホアプリで操作性を重視する
✅ フィールドレコーディング、ASMR、音楽制作、映画録音 などプロ用途
🎤 DR-07X 向きの人
✅ コンパクトで手軽に録音したい
✅ 低コストで楽器・ナレーション・ASMRなどを録音したい
✅ XLR入力が不要で、内蔵マイクのみで十分
✅ 持ち運び重視のシンプルなレコーダーがほしい
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