「機材は小さくしたいけど、いい音は諦めたくない」そんな全ギタリストの願いを叶えるデバイスが、NAMM 2026で遂に発表されました。
Neural DSPの「Quad Cortex mini」 は、フラッグシップ機の性能をそのままに、サイズを半分にした驚異のプロセッサーです。
目次
Neural DSP Quad Cortex mini もはや「事件」級の小型化。最強のフロアモデラーがさらに身近に
ついに、この日が来ました。 多くのギタリスト・ベーシストが夢見て、噂し、待ち望んでいた「あの」デバイスが、現実のものとなりました。
2026年1月21日、カリフォルニア州アナハイムで開催されたNAMM 2026にて、Neural DSPは「Quad Cortex mini」 を正式に発表しました。
これまでの常識では、「mini」や「nano」といった名前のつく廉価版モデルは、何かしらの機能制限があるのが当たり前でした。DSPチップの性能が落ちていたり、画面が小さくなっていたり、音質が少し劣化していたり…。 しかし、Neural DSPはそんな常識を嘲笑うかのように、とんでもない製品を投入してきました。
「サイズは半分。中身はそのまま。」
オリジナルのQuad Cortex
オリジナルのQuad Cortex(以下QC)が持つ圧倒的な処理能力、あの美しい7インチタッチスクリーン、そして革命的なNeural Captureテクノロジー。それら全てを、ペダルボードの隙間に収まるコンパクトなボディに詰め込んだのが、このQuad Cortex miniです。
速報!Neural DSP Quad Cortex mini 遂に登場
NAMM 2026での衝撃発表:手のひらサイズの「モンスター」
Quad Cortex miniの最大の特徴は、フラッグシップモデルであるQuad Cortexのユーザー体験(UX)を一切犠牲にしていない点です。通常、小型化にあたって真っ先に削られるのがディスプレイサイズですが、miniはオリジナルと同じ7インチの大型タッチスクリーン を搭載しています。 これにより、複雑なシグナルチェーンのルーティングや、パラメータの微調整といった操作が、従来の小型マルチエフェクターとは比べ物にならないほど快適に行えます。
気になる価格と発売日:日本円ではどうなる?
発表された価格は、€1,299(ユーロ) です。 オリジナルのQCが発売当初€1,599(現在は地域により変動あり)程度だったことを考えると、かなり攻撃的な価格設定と言えます。
1,299 ユーロ は241,899 円前後 (2026年1月23日時点)
日本円への換算(2026年1月時点の為替レートを考慮)では、代理店の手数料などを含めると約20万円前後 になることが予想されます。 決して「安い」機材ではありませんが、最高峰のプロセッサーとオーディオインターフェース機能、そして無限のサウンドライブラリが手に入ると考えれば、コストパフォーマンスは驚異的です。
海外では1月21日より受注が開始されています。日本国内での予約開始日や入荷時期については、正規代理店からのアナウンスを待つ必要がありますが、初回入荷分は争奪戦になることが確実でしょう。
Quad Cortex miniの全貌:ただ小さくなっただけじゃない
では、具体的なスペックを見ながら、このマシンの凄さを深掘りしていきましょう。
驚異のサイズダウン:オリジナル比50%以下の衝撃
サイズは 22.8 x 11.8 x 6.5 cm 。 重量は 1.5 kg 。
オリジナルのQC(29 x 19 x 4.9 cm)と比較すると、フットプリント(設置面積)は約半分になっています。これは、ペダルボードを組む人間にとっては革命的な数値です。 一般的なペダルボード(Pedaltrainなど)において、QCを置くと他のペダルを置くスペースがかなり制限されてしまいましたが、miniであれば、お気に入りの歪みペダルやスイッチャーと共存させることが容易になります。
妥協ゼロの頭脳:同じクアッドコアSHARC DSP搭載
「mini」という名前から、どうしても懸念してしまうのが「処理能力不足」です。 しかし、Neural DSPのCEOであるDouglas Castro氏は断言しています。 「妥協はない」 と。
Quad Cortex miniには、オリジナルと全く同じ2GHzクアッドコアSHARCアーキテクチャ が搭載されています。 つまり、
音質(サンプリングレートやビット深度)
同時に使用できるアンプやエフェクトの数
レイテンシーの低さ これら全てにおいて、オリジナルQCと全く差がありません。 「小型版だから音が悪い」「同時に使えるブロック数が少ない」といった言い訳は、この機種には存在しないのです。
7インチタッチスクリーンは健在:操作性の要
前述の通り、ディスプレイサイズも維持されました。 スマホ感覚で操作できるQCのUIは、他社製品を一気に過去のものにしましたが、その利便性はminiでも健在です。 ドラッグ&ドロップでエフェクトを並べ替えたり、スワイプでパラメータを調整したり。この直感的な操作感こそがQCのアイデンティティであり、それを小型筐体で実現したエンジニアリングには脱帽です。
オリジナルQuad Cortexとの徹底比較
では、サイズ以外に何が変わったのでしょうか?購入を検討する上で重要な変更点を詳しく見ていきます。
CorOSの機能
特徴 Quad Cortex mini Quad Cortex オリジナルのQuad Cortex仮想デバイスライブラリ 200 200 ニューラルキャプチャライブラリ 1500 1500 インパルス応答ライブラリ 1000 1000 ユーザープリセットの保存 3072 3072 ユーザーがストレージをキャプチャ 2048 2048 ユーザーIRストレージ 2048 2048 プラグインの互換性 はい はい パラメータエンコーダの割り当て はい* はい(最大10人まで同時に) SCENE & STOMPモード はい** はい(プリセットごとに8個) ハイブリッドモード はい*** はい ニューラルキャプチャー™ バージョン1 はい はい ニューラルキャプチャー™ バージョン2 はい はい Cortex Cloud™ アクセス はい はい クラウドバックアップ はい はい Cortex Control™ アプリ はい はい グローバルEQ はい はい ルーパー はい はい モーメンタリーフットスイッチの割り当て いいえ はい
Hardware I/Os
Feature Quad Cortex mini Quad Cortex Audio Inputs 1x 1/4″ TS (Input 1) 1x Combo XLR + 1/4″ TRS (Input 2) 1x 1/4″ TRS (Returns 1/2)* 2x Combo XLR + 1/4″ TRS (Inputs 1/2) 2x 1/4″ TRS (Returns 1/2) Audio Outputs 2x XLR (Outs 1/2) 2x 1/4” TS (Outs 3/4) 1x 1/4” TRS (Sends 1/2)* 1x 1/4” TRS (Capture Out) 1x 1/8” TRS (Headphones) 2x XLR (Outs 1/2) 2x 1/4″ TRS (Outs 3/4) 2x 1/4″ TRS (Sends 1/2) 1x 1/4″ TRS (Capture Out) 1x 1/4″ TRS (Headphones) Headphones Yes (1/8″ TRS) Yes (1/4″ TRS) USB Audio Yes (USB-C) USB Audio Class Compliant (24bit – 48kHz) 8 in / 8 out Yes (USB-A) USB Audio Class Compliant (24bit – 48kHz) 8 in / 8 out MIDI In (1/8″ TRS Type-A) Out (1/8″ TRS Type-A) MIDI Over USB In (Din) Out (Din) MIDI Over USB Expression Pedal Expression 1: 1/4″ TRS Expression 2: MIDI Expression 1: 1/4″ TRS Expression 2: 1/4″ TRS Power 12V DC 1.2A Center Negative 2.1/5.5mm DC Locking Connector Power Supply Included 12V DC 3A Center Negative 2.1/5.5mm DC Standard Connector Power Supply Included
変更点1:フットスイッチが4つに(操作体系の進化「Focus system」)
オリジナルQCには11個のフットスイッチがありましたが、miniでは4個 に減っています。 「これではライブでのパッチ切り替えが不便では?」と思うかもしれません。
Neural DSPはこれに対し、ハードウェアとソフトウェアの両面で回答を用意しました。 まず、この4つのスイッチはオリジナル同様、**ロータリー・エンコーダー(回せるノブ)を兼ねています。 そして新たに搭載された 「Focus system」により、少ないスイッチでもスピーディーなパラメータ操作が可能になっています。 さらに、 「Pages system」**という概念が導入され、スイッチのページを切り替えることで、実質的に4つ以上の機能を足元でコントロールできるよう設計されています。
もちろん、Presetモード、Sceneモード、Stompモードといったモード切り替えも可能です。4つのスイッチに「シーンA/B/C/D」を割り当てたり、「歪みON/OFF」「ディレイON/OFF」などを割り当てる使い方は従来通り可能です。
変更点2:入出力端子の厳選とロック式電源
背面のI/O(入出力)パネルも、スペースの都合上、厳選されています。
入力 : インストゥルメント/マイク兼用のコンボジャック入力 x 1(ファンタム電源対応)。オリジナルはコンボx2でしたが、1つになっています。
出力 : XLRバランス出力 x 2(L/R)。
Send/Return : TRSステレオ x 1系統。オリジナルは2系統でしたが、1系統に統合されました。外部エフェクターをループに入れたい場合は注意が必要ですが、ステレオ1系統あれば多くのユーザーには十分でしょう。
電源 : 待望のロック式コネクタ が採用されました!ライブ中に電源ケーブルが抜けるという悪夢を防ぐための、プロフェッショナルなアップデートです。
共通点:Neural Capture、キャプチャ/プリセットの完全互換
最も重要なのは、データの互換性 です。 Quad Cortex miniは、オリジナルQCで作成されたプリセットや、Neural Captureで取り込んだアンプデータをそのまま読み込むことができます。 逆に、miniで作ったデータをオリジナルQCに送ることも可能です。 Cortex Cloud上の数千におよぶユーザー作成のキャプチャデータも、もちろん無料で使い放題です。現在QCを使っているユーザーにとっては、miniは「最強のサブ機」となり、これからQCの世界に入るユーザーにとっては「入り口でありながらゴール」となる一台です。
同時リリース「CorOS 4.0」の新機能
Quad Cortex miniの発売に合わせて、OS(オペレーティングシステム)もメジャーアップデートされます。CorOS 4.0.0 です。 これはmini専用ではなく、オリジナルQCユーザーにも提供される無料アップデートです。
新リバーブ「Nordic Concert Hall」「Blossom」等の詳細
空間系エフェクトに定評のあるNeural DSPですが、さらに強力なリバーブが追加されます。
Nordic Concert Hall : 広大で映画的な響きを持つホールリバーブ。北欧のコンサートホールの響きを再現していると思われます。
Blossom : 「スウェル(膨らむ)」効果を持つリバーブ。弾いた瞬間のアタックにはあまりかからず、後からフワッと残響が追いかけてくるような、幻想的な表現に適したエフェクトです。
Studio Plate 70 : ヴィンテージなプレートリバーブ。ボーカルやドラムにも馴染む、滑らかで音楽的な減衰が特徴です。
位相問題を解決する「Phase Doctor」
地味ながらプロが歓喜する機能が**「Phase Doctor」**です。 これは、ステレオ・リグや、複数のアンプをミックスして使う際に発生する「位相のズレ(フェイズ・キャンセル)」を自動的(あるいは視覚的)に補正してくれるユーティリティツールだと思われます。 複雑なルーティングを組むと、どうしても音が引っ込んだり低音が痩せたりすることがありますが、これをプラグイン感覚で修正できるのは大きな武器です。
どんな人におすすめ?活用シチュエーション
ペダルボードの中核として:HX Stompからの乗り換え候補筆頭
これまで、「ペダルボードに載る高性能マルチ」といえば、Line 6のHX Stompが覇権を握っていました。 Quad Cortex miniは、まさにその市場に真っ向から勝負を挑む製品です。 HX Stompと同等以上のコンパクトさを持ちながら、DSPパワーはQCそのもの(=Helix Native以上の処理能力)。しかもタッチパネルで操作が爆速。 「HX Stompの音質やDSP容量に限界を感じていたが、QCは大きすぎる」と悩んでいた層にとって、これ以上の選択肢はありません。
ツアーミュージシャンの最強のサブ機として
すでにQCでシステムを組んでいるプロミュージシャンにとって、機材トラブルは命取りです。しかし、予備のQCを持ち歩くのは重量的にもコスト的にも負担でした。 miniであれば、メインのQCと全く同じプリセットを入れて、ギグバッグのポケットに入れておけます。メイン機にトラブルがあっても、ケーブルを差し替えるだけで100%同じ音が出せる。この安心感は計り知れません。
デスクトップDTM環境の最強オーディオIFとして
16チャンネルのUSBオーディオインターフェース機能も搭載しています。 机の上に置いても邪魔にならないサイズなので、ギタリストのDTM環境の核として常設するのも最適です。PCのプラグインを使わずに、掛け録りで最高のアンプサウンドをレコーディングでき、レイテンシーフリーでモニタリングできる。Cortex Control(PC用エディタ)を使えば、PC画面上で全てのパラメータをいじることも可能です。
Neural Capture:世界を変えた「音のクローン技術」を再考する
Quad Cortex miniの心臓部であり、このデバイスを唯一無二の存在にしているのが「Neural Capture(ニューラル・キャプチャ)」 テクノロジーです。 「Kemperのプロファイリングと何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここで改めて、この技術の凄さを解説します。
「聴いて」学習するAI
従来のキャプチャ技術(プロファイリング)は、テスト信号(サイン波やノイズ)をアンプに流し、その出力結果を分析して特性をコピーするものでした。 対してNeural Captureは、文字通りAI(人工知能) と機械学習(ニューラルネットワーク) を用いています。
QC miniは、アンプに対してより音楽的で複雑な信号を送り、アンプ回路が音に対してどう反応するかを「聴き」取ります。そして、内蔵されたニューラルネットワークが、そのアンプの挙動(真空管のサチュレーション、電源のサグ感、コンプレッションなど)を模倣するように、自分自身のアルゴリズムをリアルタイムで書き換えていきます。 これにより、従来の技術では再現が難しかった「弾き手のダイナミクスに対する追従性」や「ボリュームを絞った時のクリーンへの移行(鈴鳴り感)」などが、恐ろしいほどの精度で再現されるのです。
ペダルもキャプチャできる強み
Neural Captureのもう一つの強みは、アンプだけでなく歪みエフェクター(オーバードライブ、ディストーション、ファズ) のキャプチャも得意としている点です。 お気に入りのヴィンテージTS808や、入手困難なブティック系ペダルをキャプチャしてしまえば、高価な実機をライブに持ち出す必要はありません。QC miniの中に「本物のペダルの音」を入れて持ち運べるのです。 さらに、それらを組み合わせて「自分だけの夢のリグ」をデジタル上で構築できる。これがQC miniが提供する自由です。
ライバル機との仁義なき戦い:QC miniは覇権を握れるか?
小型フロアモデラー市場は激戦区です。QC miniの登場によって、勢力図はどう変わるのでしょうか。競合機種との比較をさらに深く掘り下げてみます。
vs. Line 6 HX Stomp / HX Stomp XL
価格 : HX Stompの方が安価です(約半額〜2/3程度)。
DSPパワー : QC miniの圧勝です。HX StompはDSP制限により、複雑なパスを組むとすぐに「DSP容量不足」になりますが、QC miniはフラッグシップ機と同じパワーを持つため、実質的に制限を感じることはほぼありません。
操作性 : HX Stompの小さな画面と深い階層メニューに比べ、QC miniの大型タッチパネルは雲泥の差です。スマホ世代にはQC一択でしょう。
結論 : 「予算重視」ならHX Stomp、「性能・将来性重視」ならQC mini。
vs. Kemper Profiler Player
コンセプト : Kemper Playerは「再生専用機」に近く、本体だけでリグを作成・キャプチャすることはできません。QC miniは「完全なQC」であり、本体だけでキャプチャも編集も全て完結します。
音質 : 好みの問題ですが、Kemperは「完成された音(スナップショット)」、QCは「弾き手に反応する音(アンプそのもの)」という違いがあります。
拡張性 : Kemper Playerはフットスイッチが3つで画面もありません(スマホアプリ必須)。QC miniは単体での完結能力が圧倒的に高いです。
特化性 : Tonexは「アンプ/キャビネットのAIキャプチャ」に特化したペダルで、モジュレーションや空間系エフェクトはおまけ程度です。
総合力 : QC miniは、アンプだけでなく、Neural DSPが誇る超高品質なエフェクト群(リバーブ、ディレイ、コーラスなど)を大量に搭載しており、これ一台でシステムが完結します。
結論 : 「アンプの音だけ良ければいい・エフェクトは別のペダルを使う」ならTonex、「一台で全て終わらせたい」ならQC mini。
詳細スペック深掘り:プロが見るポイント
カタログスペックには現れにくい、しかし現場で重要なポイントもチェックしておきましょう。
WiFi搭載がもたらす「PCレス」の快適さ
QC miniには、オリジナル同様WiFiモジュール が搭載されています。これが地味ながら最強の機能の一つです。 ファームウェアのアップデートや、Cortex Cloudからのプリセット・ダウンロードを行うのに、いちいちUSBケーブルでPCに繋ぐ必要がありません。 スタジオのWiFiに繋げば、その場で「あ、この曲に合うプリセット探そう」とクラウドを検索し、数秒後にはその音で演奏できます。PCを立ち上げる手間がないだけで、機材に触れる頻度は劇的に上がります。
MIDI機能の充実
ステレオTRSジャックによるMIDI IN/OUT(アダプター使用)も備えています。 これにより、外部のMIDIコントローラー(Morningstarなど)を繋いでフットスイッチを増設したり、逆にQC miniから外部のMIDI対応エフェクター(StrymonやEventideなど)を制御したり、スイッチャーと連動させてアンプのチャンネルを切り替えたりと、システムの司令塔としても機能します。
レイテンシー(遅延)について
デジタル機材で最も嫌われる「遅延」。Neural DSPはここにもこだわっています。 QC miniのレイテンシーは、業界最速クラスの極小レベル(約2ms以下)に抑えられています。これは、スピーカーから1メートル以内で演奏しているのと変わらない距離感であり、違和感を感じることはまず不可能です。速弾きギタリストや、リズムにシビアなベーシストも安心して使えます。
ユーザーが抱くであろう疑問(Q&A)
Q: オリジナルQCのアダプターは使えますか?電源周りの仕様は? A: はい、基本的には同じ12V DCセンターマイナス(3A推奨)です。ただし、QC miniはロック式コネクタを採用しているので、純正アダプターの使用が最も安全かつ確実です。市販のパワーサプライ(Cioks Cruxなど)を使う場合は、電流容量(3A)と電圧(12V)を必ず確認してください。不足すると起動しないか、動作が不安定になります。
Q: 同時にいくつのアンプを鳴らせますか? A: DSPパワーはオリジナルと同じなので、理論上は4つのアンプを同時に鳴らすことも可能です(ステレオ・デュアルアンプ構成など)。よほど複雑な(例えばピッチシフターを多用し、アンプを4台並べ、リバーブをかけまくるような)プリセットを作らない限り、DSPリミットに達することは稀です。
Q: 熱暴走の心配は? A: 小型筐体に高性能チップを積んでいるため、熱対策は気になるところです。Neural DSPの設計チームは放熱効率も計算しており、筐体全体をヒートシンクとして使う設計になっていると思われます。使用中はほんのり温かくなるでしょうが、通常使用でオーバーヒートするような設計にはなっていないはずです。ただし、直射日光の当たる野外ステージなどでは注意が必要です。
Q: Neural Captureの手順はminiでも簡単ですか? A: はい、全く同じ手順です。画面の指示に従ってケーブルを繋ぎ、「Start」ボダンを押すだけ。5〜10分程度で、あなたのアンプの音がコピーされます。タッチパネルでの操作なので、むしろ他のどの機種よりも簡単と言えるでしょう。
まとめ:これからの「スタンダード」は、このサイズになる
Quad Cortex miniを見て確信したのは、「高性能=巨大」という時代の完全な終焉 です。
かつて、良い音を出すには冷蔵庫のようなラックシステムが必要でした。 次に、重たいフロアボードが必要になりました。 そして今、文庫本サイズのデバイスが、その全てを凌駕する音を出せるようになりました。
これは単なるダウンサイジングではありません。ミュージシャンの「移動」と「演奏」の自由を取り戻すための進化です。 機材の重さに疲れてしまったベテランの方、最新のテックサウンドを武器にしたい若手の方、そして全てのギター好きの方へ。 Quad Cortex miniは、あなたの音楽人生を少しだけ(いえ、劇的に)身軽に、そして豊かにしてくれる相棒になるはずです。
さあ、ボードの隙間を空けて、迎え入れる準備をしておきましょう。 その小さな箱には、無限の宇宙が詰まっています。
スペック概要
サイズ: 22.8 x 11.8 x 6.5 cm
重量: 1.5 kg
プロセッサ: 2GHz Quad-Core SHARC
ディスプレイ: 7インチ・マルチタッチセンサー
フットスイッチ: 4 x ロータリー・フットスイッチ
電源: 12V DC, 3A (センターマイナス), ロック式コネクタ
その他: WiFiモジュール搭載 (プリセット共有・アップデート用)
●詳細 https://neuraldsp.com/quad-cortex-mini
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