「静的なシンセパッドに動きを加えたい」「ドラムループをグリッチでズタズタに引き裂きながらも、ちゃんと音楽として成立させたい」「トランスゲートで催眠的なリズムパターンを刻みたいが、ただのゲートではなくもっと生き生きとしたものが欲しい」——これらの欲求に一本のプラグインで応える、それがExcite Audio Motion: Fractalです。
- 二つのグラニュラーエンジン、
- 32ステップのトランスゲート、
- Beat Repeatスタッター、
- 独自の6角形コントローラー(ヘキサゴン)、
- 3Dビジュアライゼーション
——5つのモジュールが組み合わさったFractalは、「音の粒子をカオスとコントロールの間でリアルタイムに操る」という、現代のサウンドデザインの最前線に立つプラグインです。
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目次
Excite Audio Motion: Fractalとは:「グラニュラーリズム」という新しいジャンル
Excite Audioについて:「モーションの専門家」
Excite AudioはMotionシリーズで知られるエフェクトプラグインメーカーです。同シリーズの「Motion: Texture」「Motion: Granular」などを経て登場したMotion: Fractalは、グラニュラー合成を「テクスチャー」だけの道具ではなく、「グラニュラーリズム」という音楽的な次元に引き上げた最新作です。
「Fractal(フラクタル)」という名前が示すのは数学的なフラクタル図形の概念——「全体を細かく分割しても自己相似の構造が現れる」という性質。音楽的には「サウンドをグレイン(粒)に分割しても、そこからまた新たな音楽的パターンが生まれる」という創造性の連鎖を表しています。
5つのモジュールの概要
Motion: Fractalは5つの独立したモジュールで構成されており、これらを自由に並べ替えてシグナルチェーンを組み替えられるのが特徴です:
- Granular A / Granular B(2基のグラニュラーエンジン)— 音を粒に分解して変容させる核心
- Trance Gate(トランスゲート)— 32ステップで音を”停止・開放”するリズム機械
- Beat Repeat(スタッター)— グリッチ的な繰り返し効果を生む
- Space(スペース)— 空間的なリバーブ
[!NOTE] グラニュラー合成 (Granular Synthesis): 音を「グレイン(粒)」と呼ばれる極短い断片(数ミリ秒〜数百ミリ秒)に切り分け、その断片を様々に組み替えて新しいサウンドを生成する技術。時間とピッチを独立して操作できるため、通常では不可能なサウンド変容が実現できます。 グリッチ (Glitch): テープの乱れやデジタルエラーを意図的に音楽表現として使う手法。「壊れた機械」ような不規則な断裂感が特徴で、電子音楽・IDM・ヒップホップなどで広く使われています。
デュアルグラニュラーエンジン:2基の「音の粉砕機」
Granular A と Granular B:それぞれの個性
Motion: Fractalには2基の独立したグラニュラーエンジンが搭載されており、それぞれに以下のコントロールが用意されています:
- グレインサイズ: 音を切り分ける粒の大きさ(小さいほど細かい質感、大きいほど原音に近い)
- スプレイ(散布): 粒が再生される位置のランダム量(大きいほどカオス的)
- ピッチシフト: 各グレインのピッチを上下にシフト
- リバース: グレインを逆再生させる確率
- パン: 左右のステレオ空間へのグレインの散布
- フィルター: 各グレインに適用するフィルター
さらに3種類のプレイヘッドモード(読み取り位置の動き方のパターン)を選べるため、「ゆっくりとテクスチャーが流れるモード」から「特定の一点でグレインをバースト(炸裂)させるモード」まで、グラニュラーの「動き方」そのものを変えることができます。
シンクとカオスのバランス制御
デュアルエンジンのもう一つの重要な特徴が、「グレインをプロジェクトのテンポに同期させるか、カオスにするか」のコントロールです。
テンポ同期させればグリッチ系のサウンドでもビートに乗ったリズミカルなテクスチャーが生まれ、カオス設定にすれば予測不能な有機的変化が生まれます。この「制御されたカオス」と「テンポ同期の規則性」の間を調整できることが、Motion: Fractalを「音楽的に使えるグラニュラーエフェクト」にしている根本的な設計です。
[!NOTE] プレイヘッド (Playhead): 音声バッファーのどの位置を読み取って再生するかを示す「読み取りヘッド」のこと。グラニュラーシンセにおいては、プレイヘッドの動き方がグレインの取り出し方を決定し、サウンドのキャラクターを大きく変えます。 テンポ同期(テンポシンク): エフェクトのパラメーターがDAWのBPM(テンポ)に自動的に追従する機能。グリッチ系のエフェクトをテンポシンクすると、混沌とした音でもビートのグリッドの中に収まり「音楽的なグリッチ」になります。
Trance Gate:32ステップの「催眠的リズムマシン」
トランスゲートとは:音を「切る」ことから生まれるリズム
トランスゲートとは、音の「開(鳴らす)」と「閉(止める)」を時間軸上でコントロールして、リズムパターンを生み出すエフェクトです。1990年代のトランスミュージックで多用された「プシュプシュッ」という独特のリズムがその典型ですが、設定次第でハウス、テクノ、ドラムンベース、アンビエントのリズム演出まで幅広く機能します。
Motion: Fractalのトランスゲートの特徴は32ステップシーケンサーによる精密なパターン設定。1拍を8〜16の「ステップ」に分割し、それぞれのステップで「開く(音が出る)」「閉じる(音が消える)」を自由に設定できます。
さらに各ステップにエンベロープコントロール(音の立ち上がりと消え方の形)が設定できるのがFractalのトランスゲートの優れた点です。単に「開く・閉じる」の二択ではなく、「ゆっくり開いてパッと閉じる」「瞬時に開いてゆっくりフェードアウトする」など、各ステップの詳細な「呼吸の形」が設定できます。
[!NOTE] トランスゲート (Trance Gate): 音を断続的に開閉するリズムエフェクト。元は1990年代のトランスミュージックで広く使われた手法で、ハイハットやシンセパッドに適用して催眠的なリズムパターンを生み出します。 32ステップシーケンサー: 1小節(または2小節)を32のグリッドに分割し、それぞれのグリッドで音の有無や変化を設定するシーケンサー。格子の数が多いほど細かいリズムの表現が可能です。
Beat Repeat:「グリッチの芸術」としてのスタッター
Beat Repeat(ビートリピート)は、「音の一部を素早く繰り返す」スタッター系のエフェクトです。Ableton Liveに同名のデバイスが搭載されていることでも有名なエフェクトで、「バッバッバッバ」という機械的な繰り返しを音楽に挿入します。
Motion: FractalのBeat Repeatが特別な理由は、以下のコントロールによる精密な設定が可能な点です:
- 繰り返し回数: 何回繰り返すか(4回・8回・16回など)
- インターバルトリガー: どのタイミングでスタッターが発動するか(毎拍・2拍ごとなど)
- シンク or フリー: テンポ同期させるか、テンポに無関係に動作させるか
これらを組み合わせることで、「ビートの4拍目に必ずスタッターが入る」という規則的なグリッチから、「予測できないランダムな位置でバースト的に繰り返す」という有機的なスタッターまで、多様な表現が可能です。
[!NOTE] スタッター (Stutter): 音の一部が素早く繰り返されることで生まれる「引っかかり感」「吃音(どもり)的」なエフェクト。電子音楽では意図的なグリッチ表現として広く使われています。 Beat Repeat(ビートリピート): 特定のタイミングで音を取り込み、短い間隔で繰り返し再生するエフェクト。Ableton Liveに標準搭載のデバイスが特に有名で、多くのプロデューサーに愛用されています。
六角形コントローラー(ヘキサゴン):「6次元のモーフィング」
Motion: FractalのUA:従来のXYパッドを超えた六角形の革新
Motion: Fractalの最も視覚的にユニークな要素がヘキサゴン(六角形)コントローラーです。従来の「XYパッド」(縦と横の2軸で2つのパラメーターを同時制御するコントローラー)を超え、6つの頂点それぞれに異なるパラメーターを割り当てられる構造を持ちます。
六角形の中心から各頂点に向かう6本の軸に、グラニュラーエンジンのパラメーター(グレインサイズ・スプレイ・ピッチ)、トランスゲートのパターン、Beat Repeatの強度など任意のパラメーターをアサインすれば、カーソルを六角形の内側で動かすだけで最大6つのパラメーターを同時にモーフィング(変化させる)できます。
カーソルパスの「ドローイングと録音」:演奏を「作曲」に変える
ヘキサゴンコントローラーの最も革新的な機能が、カーソルが動くパスを手書きで描いたり、リアルタイムで録音したりできる機能です。
例えば、演奏中に六角形の中でカーソルを手動で動かして「その動き」を録音し、以後はその動きを自動的に再生させることができます。これにより「手でやった即興のパラメーター変化」がモジュレーション(自動変化)として保存・活用されます。「演奏」が「作曲」に変わる瞬間です。
[!NOTE] XYパッド (XY Pad): 縦軸と横軸のそれぞれに異なるパラメーターを割り当て、指を画面上で動かすことで2つのパラメーターを同時にコントロールできるインターフェース。ヘキサゴンコントローラーはこれを6軸に拡張したものです。 モーフィング (Morphing): ある状態から別の状態へ滑らかに移行すること。音楽制作では、パラメーターAの値からパラメーターBの値へ連続的に変化させることで「音の性質が流れるように変わる」効果を生み出します。
モジュレーションシステム:「エンベロープフォロワー」で音楽に反応させる
Motion: Fractalのモジュレーションシステムには通常のLFO・エンベロープに加え、オーディオリアクティブなエンベロープフォロワーが搭載されています。
エンベロープフォロワーとは「入力信号の音量の変化を追跡して、その変化をモジュレーション信号として出力する」機能です。例えば「ボーカルの大きい部分でグレインサイズが大きくなり、静かな部分では小さくなる」というふうに、入力される音楽の強弱に応じてFractalのパラメーターが自動的に反応します。
これにより「音楽自体がFractalを演奏する」という「生き物のような応答性」が生まれます。ドラムのアタックに合わせてトランスゲートのパターンが変化したり、ボーカルのダイナミクスに合わせてグラニュラーのカオス量が変わったり——入力の表情がそのままエフェクトの表情になるダイレクトな接続感がユニークです。
[!NOTE] エンベロープフォロワー (Envelope Follower): 入力信号の音量変化(エンベロープ)をリアルタイムに検出して、その情報を別の処理のコントロール信号として使う機能。「音量が上がるとエフェクトが変わる」という「音楽に反応するエフェクト」を作れます。
エフェクトの並べ替え:シグナルチェーンを自由に設計する
Motion: Fractalの重要な機能の一つが、5つのモジュール(Granular A・Granular B・Trance Gate・Beat Repeat・Space)を自由な順番に並べ替えてシグナルチェーン(信号の処理経路)を構築できることです。
信号の処理順によって音は大きく変わります:
- Trance Gate → Granular(先に音を「切ってから」グレインに分解): ゲートでリズムを刻んだ後にグラニュラーがそのリズムを「粒状に分解」。シャープでリズミカルなグリッチテクスチャーが生まれます
- Granular → Trance Gate(先に「粒に分解してから」ゲートで切る): グラニュラーで変容した音をゲートでリズミカルに刻む。よりアトモスフェリック(空気感がある)なゲートリズムが得られます
- Beat Repeat → Granular(スタッターをかけてからグラニュラーで解体): スタッターの繰り返しがさらにグラニュラーに分解され、複雑な「砕けた繰り返し」が生まれます
この「並べ替え」の自由度が、Motion: Fractalの「使い倒しきれない」奥深さの根本にあります。
[!NOTE] シグナルチェーン (Signal Chain): 音声信号が処理される一連の流れ・順番のこと。ギタリストのエフェクターを「歪み→コーラス→リバーブ」の順に並べるように、各モジュールの処理順がサウンドのキャラクターを決定します。
3Dビジュアライゼーション:「目で見るサウンドデザイン」
Motion: Fractalは3Dインタラクティブビジュアライゼーションを搭載しており、グラニュラーのグレインがどのように生成・散布されているか、モジュレーションがどのように音に作用しているかが視覚的にリアルタイムで表示されます。
これは単なる「飾り」ではなく、実践的なツールとしても機能します。例えば:
- ヘキサゴンコントローラーでカーソルを動かすと、3Dの粒子の動きが変化してモジュレーションの状態が見える
- グレインのスプレイを上げると粒の散布が広がり、パラメーターの変化が即座にビジュアルに反映
- 「今どんな音が鳴っているか」をビジュアルで確認しながら直感的に設定できる
初心者にとっては「今パラメーターがどう動いているか」を視覚で学べる教材として、経験者にとっては「演奏中の視覚的フィードバック」として機能します。
250プリセット:ジャンルを横断する音の宇宙
Motion: Fractalには250種類のプリセットが付属しており、以下のカテゴリに分類されています:
| カテゴリ | 収録プリセット例 |
|---|
| Atmospheric(アトモスフェリック) | 浮遊感のあるアンビエントテクスチャー |
| Rhythmic(リズミック) | テンポロックしたグリッチビート |
| Drums(ドラム) | ドラムループをグラニュラーで分解した音 |
| Guitar(ギター) | ギター音源をエフェクティブに変容させた音 |
| Synth(シンセ) | シンセに適用した催眠的テクスチャー |
| Creative(クリエイティブ) | 実験的・前衛的なサウンドデザイン |
| Vocal(ボーカル) | ボーカルをグラニュラーで変容させた音色 |
これらは単なる「サンプルサウンド」ではなく、ヘキサゴンコントローラーのカーソルパスや、トランスゲートのパターン、エフェクトの並び順まで含めた「完全な状態」のプリセットです。プリセットを起点にヘキサゴンを動かすだけで、即座にダイナミックなサウンドデザインが始まります。
実践活用:Motion: Fractalが活きるシーン
シーン1:シンセパッドに「動き」を加える
静的なシンセパッドにMotion: Fractalを挿し、Granularのスプレイをゆっくりと増やしていくと、「止まった湖に風が吹いて波紋が広がる」ような動的なテクスチャーが生まれます。さらにエンベロープフォロワーでベースラインの強弱に反応させれば、「ベースが鳴るたびにパッドが揺れる」インタラクティブなサウンドデザインが実現します。
シーン2:ドラムグールーブをグリッチトラックに変換
ドラムバスにMotion: Fractalを挿し、Beat RepeatとTrance Gateを組み合わせます。Beat RepeatをB拍目にだけ発動するよう設定し、Trance Gateで細かいリズムパターンを刻むと、元はシンプルな4つ打ちが、複雑な「グリッチドラムブレイク」へと変貌します。ヘキサゴンでリアルタイムに変化させれば、ライブパフォーマンスで最高の展開が生まれます。
シーン3:ボーカルを「消えていく声」に変える
ボーカルのフレーズの最後の音節にMotion: Fractalを適用し、Granularのリバースと高いスプレイを組み合わせます。声が終わりに向かうにつれて粒々に分解され、「声が霧になって消えていく」ような幻想的なアウトロが生まれます。映画・映像音楽のサウンドデザインに特に有効なテクニックです。
[!NOTE] グリッチドラムブレイク: ドラムビートをデジタルエラーや意図的な処理で「壊した」サウンド。IDM(Intelligent Dance Music)やグリッチホップで多用される手法で、元のリズムパターンが変容・解体されたような破壊的な美しさが特徴です。 ライブパフォーマンス: ライブステージでDAWを使って音楽を演奏すること。Motion: FractalのヘキサゴンコントローラーはMIDIコントローラーへのマッピングも可能で、物理的なコントローラーでリアルタイムにパラメーターを操作できます。
結論:Excite Audio Motion: Fractalは「秩序とカオスの対話」を楽器にする
Excite Audio Motion: Fractalは、グラニュラー合成、トランスゲート、スタッターを統合し、ヘキサゴンコントローラーという独自のUI哲学で「6次元のリアルタイムモーフィング」を実現した、現代の電子音楽制作における最先端のエフェクトプラグインです。
5つのモジュールの自由な組み合わせと並べ替え、250のプリセット、描いたり録音したりできるカーソルパス——これらが生み出す「制御されたカオス」の表現空間は、テクノ、アンビエント、ドラムンベース、映像音楽、サウンドアートのあらゆる文脈で新しい可能性を開きます。
「ただのグラニュラーエフェクト」ではなく「グラニュラーリズムという新しいジャンル」を提案するMotion: Fractalは、創造的なサウンドデザイナーにとって「発見の連続」が保証されたツールです。
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-
ExciteAudioのバンドル版が一つあたりの単価が押さえられてお得。Motionシリーズの音源を持っていると、新規単体購入するより安いクロスグレード価格ができます。
- LITE版は何が違う?
-
音は全く同じです。プリセット数、パラメーター設定等の機能制限がかかっています。
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