
AAS Objeq Delay 2 レビュー:ディレイが「共鳴楽器」に変わる瞬間

「ディレイといえば音の繰り返し」——そんな常識を打ち破るプラグインがここにあります。
Applied Acoustics Systems(AAS)が送り出した「Objeq Delay 2(オブジェク・ディレイ2)」は、世界で唯一「物理モデリング・レゾネーター」をフィードバックループに組み込んだディレイです。
ギターの弦、スチールの板、ドラムの膜……これらの共鳴特性を通過したエコーは、単なるやまびこではなく、一つの楽器が奏でる音のように変貌します。
サウンドデザインの新次元を切り拓くObjeq Delay 2の全貌を、使い方まで含めて詳しく解説します。

結論:Objeq Delay 2で得られるもの
まず、このプラグインで何が変わるのかをはっきりお伝えします。
| 従来のディレイ | Objeq Delay 2 |
|---|---|
| 音をそのままコピーして繰り返す | 共鳴体を通過した「色のついたエコー」を繰り返す |
| フィルターで音色を変える | 物体の物理的共鳴でキャラクターを付与する |
| 静的なリズムパターン | ピッチトラッキング連動の動的モジュレーション |
| ステレオは左右の振り分けのみ | 心理音響学的なパンニングで立体的な音像 |
普通のディレイでは到達できない「音楽的・有機的・楽器的なエコー」を作りたい方に、最適な選択肢です。
中の人普通のディレイよりかなり個性的な音に仕上げられる魔法のプラグイン!
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物理モデリングとは何か?なぜディレイに組み込むのか
AASが得意とする「物体の共鳴シミュレーション」
AASは「Chromaphone」や「Lounge Lizard」などの物理モデリング音源で世界的に知られるメーカーです。
物理モデリングとは、楽器の材質・形状・物理法則を数式でシミュレートする技術です。
- ギターの弦がはじかれた時の倍音の出方
- 金属板に力が加わった時の振動の広がり方
- ドラムヘッドが叩かれた際の膜の共鳴
これらの「物体固有の音の動き」を、デジタルで計算して再現しています。
なぜそれをディレイに組み込むのか
通常のディレイは入力音を時間差でコピーするだけです。その過程にこの「共鳴体(レゾネーター)」を挟み込むと、エコーが繰り返されるたびに「物体を通過した」という痕跡が音に蓄積されていきます。
結果として、「木材の中でエコーが響いている」「金属板の上で音が広がっている」という、現実の空間では作れない音響体験が生まれます。
- 物理モデリング:楽器や物体の材質・形状を数式でシミュレートするサウンド合成技術。録音サンプルを使わないため、パラメーター変化にリアルタイムで自然な音変化が得られます。
- フィードバックループ:エフェクトの出力の一部を再び入力に戻す仕組み。ディレイの「繰り返し」の根幹となる回路で、共鳴体をここに組み込むことで音が変化し続けます。
4種類のレゾネーター:それぞれの音の個性
Objeq Delay 2の中核、Objeqフィルターには4種類の物理共鳴モデルが内蔵されています。
| レゾネーター | 元となる物体 | サウンドの特徴 | 向いている素材 |
|---|---|---|---|
| Plate(プレート) | 金属板 | スチール的な金属の煌めき。プレートリバーブに近い質感 | ドラム、パーカッション、シンセリード |
| Beam(ビーム) | 棒状の物体 | マリンバやシロフォンのような固体的でパーカッシブな音調 | 木琴系音色、アタック感を活かしたい素材 |
| Drumhead(ドラムヘッド) | ドラムの膜 | 打撃音やトランジェントに反応する膜の共鳴。ボディ感が増す | キック、スネア、ベース |
| String(ストリング) | 弦 | 音程を持った弓弦楽器のような余韻。倍音が豊か | ギター、ベース、ボーカル |
これら4種をリアルタイムでモーフィングできます。「プレートとビームの中間」「ドラムヘッドとストリングをブレンド」という、現実には存在しない複合的な共鳴体を作り出せます。
- モーフィング:2つの状態の間を連続的に変化させること。ここでは4種のレゾネーター特性を滑らかにブレンドできます。
- ポラリティ(極性)スイッチ:信号の位相を反転させるスイッチ。レゾネーターの「ボイシング(音の出方)」が変化し、バリエーションを広げます。
4つのディレイ・トポロジーで空間を立体設計する
「単純な繰り返し」から「複雑なリズムパターン」まで、4種のモードで空間設計の幅が広がります。
| モード | 説明 | 使用場面 |
|---|---|---|
| One-tap | シングルエコー。クリアで直接的 | 基本的なディレイ感が欲しい時 |
| Two-tap | 2系統の独立したエコーライン | 左右に異なるリズムのエコーを配置 |
| Four-tap | 4系統のエコーラインで複雑なパターン | スウィングした4連符のエコーなど |
| Split | 入力をドライ/ウェットに分割して別ルートへ | 原音とエフェクト音を独立処理 |
Splitモードでは心理音響学的なパンニングが有効になります。人間の方向感覚の仕組みを応用した立体的な音像は、普通のL/Rパンでは絶対に作れない空間感を生み出します。
- 心理音響学:人間が音をどのように知覚・認識するかを研究する学問。両耳への音の到達時間差などを応用することで、スピーカーから鳴らしていても360度的な立体感を演出できます。
強力なモジュレーション・システム:「動く音」を設計する
6種のモジュレーションソースを2スロットに割り当て
Objeq Delay 2は2つのモジュレーション・スロットを持ち、以下の6種類から選択できます。
- 矩形波・三角波・サイン波(LFO):定期的な揺れ。トレモロやビブラート的効果
- RMS:入力音量に連動。音が大きい時だけエフェクトが強まる
- エンベロープ・フォロワー:アタックやリリースの動きに追従
- モノフォニック・ピッチトラッキング:入力音の音程に連動してパラメーターが変化
ピッチトラッキングは特に革新的です。演奏する音程に合わせてレゾネーターの共鳴周波数が追従するため、「演奏と一緒に楽器が呼応する」という体験が生まれます。
実践的な活用例
- ドラムのRMSでレゾネーターのゲインを動かす → ビートに合わせて空間が呼吸する
- ボーカルのピッチトラッキングでストリング共鳴を追従させる → 歌声と共鳴体が一体化する
- LFO(サイン波)でディレイタイムを揺らす → カセットテープのような温かい揺らぎ
- エンベロープ・フォロワー:入力信号の音量変化(エンベロープ)を検出し、それをコントロール信号として使う機能。音楽的なグルーヴと連動したモジュレーションが実現します。
- LFO(Low Frequency Oscillator):可聴域より低い周波数で波形を生成する発振器。音色を揺らすモジュレーションの「動力源」として使われます。
実践的な使い方ガイド:ジャンル別活用術
Objeq Delay 2は「かけてみると予想外に良い」という感想を持ちやすいプラグインです。ジャンル別にベストな使い方をまとめました。
| ジャンル/素材 | 推奨レゾネーター | トポロジー | モジュレーション |
|---|---|---|---|
| ロック/メタル ギター | Plate or Beam | Two-tap | エンベロープ・フォロワーでゲイン連動 |
| 電子音楽 シンセリード | String | Four-tap | ピッチトラッキングで共鳴を追従 |
| ダブ/レゲエ | Drumhead | One-tap (高フィードバック) | LFOでゆっくり揺らす |
| アンビエント | Plate+String モーフィング | Split | RMSと組み合わせて空間を呼吸させる |
| ドラム強化 | Drumhead | One-tap | RMSでキックに連動 |
競合ディレイとの位置づけ
Objeq Delay 2は「最高のディレイ」を目指した製品ではありません。
「他のどこにもない音が欲しい」という場面でのサウンドデザインの切り札として設計されたプラグインです。
| 比較軸 | 通常のディレイ | Objeq Delay 2 |
|---|---|---|
| 目的 | 空間感の付加 | 音色の変換・楽器的キャラクター付与 |
| 音のクリアさ | 原音に忠実 | 共鳴体の色が加わる |
| 使いやすさ | シンプルで直感的 | 学習コストが少しある |
| 唯一性 | 代替品多数 | このアプローチは他にない |
「ただのエコーじゃ物足りない」と感じ始めたなら、Objeq Delay 2は最良の次の一歩です。
まとめ:まずプリセットの100種を試してみてください
Applied Acoustics Systems Objeq Delay 2は、物理モデリング×ディレイという世界唯一のアプローチで音楽制作の常識を更新するプラグインです。
このプラグインで得られるもの:
- Plate/Beam/Drumhead/String、4種のレゾネーターとそのモーフィング
- One-tap/Two-tap/Four-tap/Splitの4トポロジーによる空間設計
- ピッチトラッキングを含む6種のモジュレーションソース
- 心理音響学的なステレオパンニング
- 100種以上の厳選プリセット
まずプリセットを100種類ブラウズするところから始めましょう。「これはどうやって作っているのか?」という驚きの積み重ねが、あなたのサウンドデザインを次のレベルへ押し上げます。
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