こんにちは!今日は、音楽制作界隈で注目を集めている 「Cableguys PitchShaper」 について詳しくご紹介します。
Cableguys PitchShaper
「ShaperBox」シリーズといえば、サウンドデザイン好きなら一度は耳にしたことがあると思いますが、
その中でも「PitchShaper」は“ピッチ”に特化した全く新しいツールなんです。
目次
Cableguys PitchShaperとは?
Cableguys PitchShaper
Shaperシリーズは、オートメーションをループさせて実行するエフェクター。
オートメーションを細かく書く人には不要ですが、決まった周期でループさせていく使い方をしたい人には非常に便利です。
また描画ツールが使いやすく、すばらしい出来になっています。
PitchShaper は、Cableguys社が開発した「ShaperBox」シリーズの最新モジュールで、
ピッチ(音程)を時間軸で自由にコントロールできる革新的なピッチシフターです。
一般的なピッチシフターは「+3半音」「-7半音」など、一定の値で音を上下させるものが多いですよね。
でもPitchShaperは違います。
LFOのように時間変化を描いて、ピッチを“アニメーション”させることができるんです。
たとえば、
- キックのタイミングでベースのピッチを一瞬下げる
- ボーカルの一部を滑らかに上げて、独特の浮遊感を出す
- リードシンセのピッチを細かく揺らしてトリッキーなグリッチ効果を作る
こんな使い方ができます。
Cableguys ShaperBoxとは?
ShaperBoxはモジュール式になっていて、必要な機能を組み合わせてエフェクトを作ります。
PitchShaper はShaperBox上で動きます。
他のモジュールがなくても動きますが、プリセットは他のモジュールと組み合わせて作られているので、ShaperBox 3 Bundleとして導入したほうが、色々な音が作れます。
Cableguys ShaperBox3
「ShaperBox3」になりブラウザが進化。プリセットのエフェクトカテゴライズがよりわかりやすく探しやすくなりました。
ShaperBox は、Cableguysが提供するマルチエフェクト・プラットフォーム。
すでに有名な「TimeShaper」「VolumeShaper」「DriveShaper」などが含まれており、
リズムや音量、フィルター、ディストーションをLFOでコントロールすることができるシリーズです。
PitchShaperはこのShaperBoxシリーズに追加された最新モジュールで、
従来の「時間」「音量」「ステレオ感」といった要素に加えて、
音程(Pitch)をも自在に操れるようになったのが最大の進化ポイントです。
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PitchShaperを導入する理由と個性的な特徴
では、なぜこの「PitchShaper」を導入するべきなのでしょうか?
その理由は、ずばり 「これまでのピッチシフトとは全く違う表現力」 にあります。
既にピッチシフトをエフェクターを持っている人でも気になる機能として3つに区切れるマルチバンド対応とエンベロープフォロワーによるピッチシフトの実行があります。
また細かくピッチをいじれるオートメーション化にも注目!
主な特徴
- LFOベースのピッチ制御
→ DAWのテンポと完全同期して、拍単位でピッチの動きをデザインできます。
まるでボリュームやフィルターを描くように、音程のカーブを描ける感覚です。
- ミックス対応のピッチ変化
→ 原音とのブレンドも可能なので、極端な変化だけでなく自然な“うねり”も表現できます。
- マルチバンド対応
→ 特定の周波数帯だけにピッチモーションをかけることもできます。
たとえば、低域ベースだけにピッチカーブを適用し、高域をそのまま残す…なんて使い方も!
10:44~のエンベロープフォロワーを使った事例がユニークです。ハイハットの例はグルーブ感が追加されて気持ち良いですね
サウンド例
[ KEY ] PicthShaper OFF
ピッチシフトを細かく設定して過剰にエフェクトをかけることも可能です。
PicthShaper ON
[ Drum ] PicthShaper OFF
MIDバンドにPitchShaperを効かせているため、キックの低音はピッチシフトがかからない設定例
[ Drum ] PicthShaper ON picth12
エンベロープフォロワーをONにした影響で大きい信号のときにピッチシフトがかかりやすくなる
[Drum] PitchShaper On picth12+envelope
オートメーションの書き方を変えると、同じ設定値でも違って聞こえます。
[Drum] PitchShaper On picth12+envelope オートメーションArp
他のShaperプラグインと合せ技
[Drum] PitchShaper OFF / TimeShaper + FilterShaper
[Drum] PitchShaper ON / TimeShaper + FilterShaper
ピッチシフターをかけると音楽的に何が良いのか?
ピッチを変えるというのは、単なる“音程の調整”ではありません。
音楽的には、緊張感・推進力・幻想的な響きを作り出すための重要なツールです。
たとえば:
- EDMでは、ベースやリードに「ピッチダイブ」を加えることでインパクトを出す
- Lo-fiやアンビエントでは、ゆらゆらとした“揺れ感”を演出してノスタルジックな空気を作る
- メタルやロックでは、ピッチ上昇で“リフトアップ”感を演出して盛り上げる
PitchShaperは、このようなピッチ変化を拍ごとに精密に設計できるので、
曲全体にダイナミックな動きをつけたい人にぴったりです。
Cableguys PitchShaperの効果的な使い方とおすすめジャンル
◎おすすめの使い方
- ベースのピッチをキックに合わせて動かす
→ 重低音にグルーヴを与え、トラックに生命感を出せます。
- リードシンセのピッチにモーションを加える
→ メロディを“生きた”ように動かせるので、EDMやFuture Bassに効果的。
- ボーカルチョップへの細かなピッチアレンジ
→ まるで別の楽器のようなメロディラインを作り出せます。
◎生きるジャンル
- EDM / Future Bass
- Lo-fi / Chillhop
- Trap / HipHop
- Psytrance / Hardstyle
- Experimental / Cinematic
注意点
「PitchShaperを綺麗なピッチシフトを実現するためのエフェクトとして使う」よりは、他のShaperBoxエフェクトを組み合わせてピッチシフトを活かすものと考えたほうが良いです。
Grain Sizeの項目はOFFにできないのでちょっとノイジーなサウンド
PitchShaper+12
ピッチシフトの定番機種
elastiquepicth+12
elastiquepicth+12
- ピッチを“モジュレーション対象”にできるようになった
- MIDIトリガーによるリアルタイム操作が強化された
- サウンドのクオリティが大幅に向上(フォルマント維持、レイテンシー軽減)
これにより、単なるエフェクトではなくサウンドデザインの中心的存在として使えるようになっています。
類似プラグインとの比較
| プラグイン名 | 特徴 | PitchShaperとの違い |
|---|
| Soundtoys Little AlterBoy | 単体ピッチシフト+フォルマント操作が得意 | LFOによる時間変化ができない |
| Antares Auto-Tune | ピッチ補正・ボーカル用に特化 | グリッチやアニメーション的な動きは弱い |
| Melda MTransformer | 複雑なピッチ変化が可能 | 直感的なLFOエディタがない |
| Cableguys PitchShaper | ピッチ変化をLFOで描ける唯一のプラグイン | 視覚的で音楽的なモジュレーションが可能 |
まとめ:PitchShaperは“音を生かすピッチアートツール”
PitchShaperは、単に音程を変えるためのエフェクトではなく、
音を動かすことで音楽に“命”を吹き込むツールです。
シンプルなループにピッチモーションを加えるだけで、
一気に楽曲の表情が変わります。
「音が少し単調だな…」
「もう一歩インパクトが欲しい…」
そんなときに、PitchShaperを試してみてください。
ShaperBoxシリーズとの連携で、あなたの音楽がもっとドラマチックになります。
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EDMサウンドエフェクトを簡単に作れ、オートメーションが設定がめちゃ楽な
「ShaperBoxバンドル」に加えて
- Snapback
- FilterShaper XL
- MidiShaper (LFO拡張ツール)
- Curve 2 (シンセ)
を収録したバンドルです。
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