目次
1. はじめに:これからDTMを始める君へ。「良い音」の最初の相棒、見つかってる?
これからDTM(デスクトップミュージック)や音楽制作を始めよう!と意気込んでいるあなた。きっと、DAWソフトを選んだり、MIDIキーボードを調べたり、ワクワクする毎日を送っていることでしょう。でも、一つだけ見落としがちな、それでいて一番大事な機材があります。それは「音の出口」、モニタースピーカー です。多くの初心者は「とりあえずヘッドホンがあればいいや」と考えがちですが、実はこれが大きな落とし穴。ヘッドホンだけで作った曲をスマホやカーステレオで聴いてみたら、「あれ?なんかベースが大きすぎる…」「ボーカルが埋もれて聴こえない…」なんて経験、プロでもよくある話なんです。スピーカーで音を客観的にチェックする作業は、作品のクオリティを左右するとても重要な工程。だからこそ、最初のモニタースピーカー選びは、あなたの音楽制作の未来を決めると言っても過言ではありません。
そこでM-Audioの「BX3」です。
このスピーカーは、まさにDTM初心者の「最初の1台」として、今とても注目されています。なぜなら、専門的なレビューサイトDHE Studioも評するように 「手頃な価格でスタジオ品質のモニタリング」*を実現してくれる、驚異的なコストパフォーマンスを誇るからです。この記事を最後まで読めば、BX3の性能、音の特徴、正しい使い方、そしてライバル製品との違いまで、すべてが分かります。あなたが本当にBX3を買うべきか、その答えがきっと見つかるはずです。
まずは、箱を開けたら何が入っているのか、ワクワクの中身から見ていきましょう!
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箱の中身
新しい機材を手に入れた時の、一番の楽しみはやっぱり開封の瞬間ですよね。でも、特に初心者にとって箱の中身、つまり「同梱品」はめちゃくちゃ重要なんです。「さあ、音を出すぞ!」と思ったのに、「あ、ケーブルが足りない…」なんてことになったら、せっかくのやる気も半減してしまいます。その点、BX3は安心。追加の買い物をしなくても、パソコンやスマホにつないですぐに音を出せる 親切なセットになっています。
それでは、公式ユーザーガイドに記載されている箱の中身を、一つひとつ見ていきましょう。
BX3 スピーカー本体(ステレオペア) :音が鳴るメインの機械。右用と左用の2つで、立体的な音が楽しめます。
フォームフィート :スピーカーの下に敷くスポンジの足。机のガタガタする揺れを抑えて、音がクリアになります。
電源ケーブル :スピーカーに電気を送るためのコードです。
スピーカー接続用ケーブル(1/8インチTS) :右と左のスピーカーをつなぐための専用ケーブルです。
AUXケーブル(1/8インチ – 1/8インチTRS) :スマホやパソコンとスピーカーを簡単につなげるケーブルです。イヤホンジャックに挿す、おなじみのタイプですね。
RCAケーブル(1/8インチTRS – RCA) :オーディオインターフェースやDJ機材など、専門的な機械とつなぐ時に使う赤と白のケーブルです。
ユーザーガイド・保証書 :説明書と、もし壊れた時に助けてもらえる保証の紙です。
必要なケーブルが全部入っているから、買ったその日にすぐ音が出せるのは嬉しいポイントですね。では次に、このスピーカーがどんな性能を持っているのか、スペックを見ていきましょう。
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3. BX3の性能チェック!初心者が知っておきたいスペックの意味
「スペック表」と聞くと、なんだか専門用語だらけで難しそう…と感じるかもしれません。でも大丈夫!これは、車を買う時にエンジンの大きさや燃費を確認するのと同じようなものです。スピーカーの基本的な性能を知っておくことで、「自分のやりたいことに合っているかな?」「部屋の大きさに足りるかな?」といった判断がしやすくなります。ここでは、特にDTM初心者が知っておくと便利な項目を、小学生にも分かるように解説しながら見ていきましょう。
特徴 スペック 初心者向け解説 ブランド M-Audio プロも使う音響機材を作っている有名な会社です。信頼の証ですね。 製品名 BX3 このスピーカーの名前です。コンパクトな3インチシリーズを意味します。 出力 120W(ピーク時) 音の大きさの目安。この小さなサイズで120Wはかなりパワフル!小さな部屋なら十分すぎるほどです。 周波数特性 80 Hz – 22 kHz 人が聞き取れる音の範囲をどれだけカバーできるかを示します。80Hzはバスドラムの迫力、22kHzはシンバルのキラキラした響きに相当し、音楽の美味しい部分をしっかり再生できる範囲です。 ドライバーサイズ 3.5インチウーファー + 1インチツイーター 大きいウーファーは迫力ある低音、小さいツイーターは繊細な高音が得意です。この3.5インチというサイズは、近距離で聴くDTM環境で、低音から高音までが自然につながって聞こえる、絶妙なバランスなんです。 入力端子 RCA, 1/4″ TRS, 3.5mm AUX パソコン、スマホ、専門機材(オーディオインターフェース)など、色々なものと繋げます。 出力端子 ヘッドホン端子(前面) 前面にヘッドホンを挿せるので、夜中に音が出せない時の作業にも便利です。 EQコントロール 高音(High EQ)と低音(Low EQ)の調整ノブ 部屋の響きに合わせて、「高音を少しキラキラさせたい」「低音を少しスッキリさせたい」といった音質の微調整ができます。
スペックだけ見ても、音の良さは分かりにくいですよね。次は、実際にどんな音がするのか、一番大事な「音の特徴」を深掘りしていきましょう。
4. BX3の音ってどんな感じ?正直な感想まとめ
ここで一つ、とても大事なことをお話しします。DTMで使う「スタジオモニター」と、普段音楽を聴く「コンポやPCスピーカー」は、音の考え方が全く違います。普通のスピーカーは、音楽がカッコよく聴こえるように、低音や高音が強調されるなど「味付け」がされています。一方、スタジオモニターの目的は、録音された音をありのままに、正直に再生すること。
つまり「味付けのない、すっぴんの音 」が求められます。なぜなら、味付けされたスピーカーで曲を作ると、他の環境で聴いた時にバランスが崩れてしまうからです。BX3は、後者の「スタジオモニター」です。その「正直な音」がどんなものか、レビューを参考に見ていきましょう。
低音(ベース)
DHE Studioのレビューでは「サイズから想像するよりもしっかりしていて、パンチがある」と高く評価されています。実際に、この小さなボディからは想像できないほど、ベースラインやキックドラムのアタック感が気持ちよく聴こえます。ただし、Redditの正直なユーザーコメントにもあるように、「ヘッドホンに比べると(低音の解像度は)劣る」という意見や、「重低音がメインのEDM(クラブミュージック)などの制作には向かない」という点は覚えておきましょう。あくまで、バランスの良いポップスやロック、アコースティックな音楽を作る上での基準となる低音です。
中音(ボーカルや楽器)
ここがBX3の最も得意なエリアかもしれません。DHEレビューでは「ボーカルや楽器の音が聞き取りやすい」と評されており、まさにその通り。曲の主役である歌声やギター、ピアノのメロディが、他の音に埋もれることなくクリアに聴こえます。この特性は、音楽制作だけでなく、ポッドキャストの編集やYouTubeのナレーション編集といった「声」が中心の作業に最適です。僕もYouTubeのナレーション編集で使っていますが、リップノイズのような細かい音も本当に聞き取りやすくて、作業が格段に楽になりました。
高音(シンバルなど)
高音域は、DHEレビューで「スムーズで少し柔らかい」と表現されています。シンバルやハイハットの音が耳に刺さるようなキンキンした感じがなく、長時間作業していても聴き疲れしにくい、優しい音です。もし物足りなく感じたら、背面のEQコントロールで少し高音を上げてあげると、キラキラ感を加えることもできます。
味付けのない素直な音が特徴のBX3ですが、その性能を100%引き出すには「置き方 」がとても重要なんです。次は、プロが実践する正しいスピーカーの設置方法を解説します。
5. 【超重要】BX3の実力を100%引き出す!正しい設置方法3つのコツ
どんなに高級な包丁を手に入れても、持ち方や切り方が悪ければ上手く切れないのと同じで、どんなに良いスピーカーも、置き方を間違えると本来の性能を全く発揮できません。特にモニタースピーカーは、音が耳に届くまでの「環境」が音質に直結します。でも、心配しないでください。これからお話しする3つの簡単なコツを守るだけで、あなたのBX3は見違えるほど良い音で鳴ってくれます。
コツ1:自分とスピーカーで「正三角形」を作る
これがモニタースピーカー設置の基本中の基本です。リスニングポジション(あなたの頭の位置)と、左右のスピーカー、この3つの点が同じ長さの辺を持つ正三角形 になるように配置してください。そして、スピーカーの向きを少しだけ内側に向けて、スピーカーの正面がちょうどあなたの両耳に向くように角度をつけます。なぜこの配置が良いのかというと、左右のスピーカーからの音が同時に耳に届き、正確なステレオ感(音の広がりや定位)を掴むことができるからです。
コツ2:スピーカーの高さを「耳の高さ」に合わせる
スピーカーの高さも非常に重要です。理想は、あなたが椅子に座った時に、スピーカーの高音を出す部分(ツイーター)と低音を出す部分(ウーファー)のちょうど真ん中が、あなたの耳の高さ に来ることです。この高さにすることで、高音から低音まで全ての音域がバランス良く耳に届き、最も正確な音でモニタリングすることができます。高さが足りない場合は、本や専用のスタンドを使って調整しましょう。
コツ3:スピーカーは「縦置き」が基本
BX3は、縦に置かれることを前提に設計されています。ツイーターが上でウーファーが下という縦置きの状態が、最高のパフォーマンスを発揮 します。これを横に寝かせて置いてしまうと、音が近くの机の表面などに反射してしまい、特定の音域が不自然に強調されたり、音が濁ってしまう原因になります。どうしてもスペースの都合で横置きにする必要がある場合は、ツイーターが三角形の内側にくるように(左右のツイーターが向き合うように)置くと、影響を少しでも抑えることができます。
開封の儀で紹介した付属の「フォームフィート」(スポンジの足)は、まさにこの机の不要な響きを抑えるためのものです。必ずスピーカーの下に敷いて、クリアな低音を手に入れましょう。
正しい設置方法が分かったところで、他のライバル製品と比べてBX3はどうなのか、気になりますよね?次は、人気のライバルたちと徹底比較してみましょう。
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6. ライバル製品と徹底比較!BX3は本当に「買い」なのか?
何かを買う時、同じくらいの値段で他にどんな選択肢があるのかを知っておくのはとても大切です。それぞれの製品の長所と短所を比べることで、自分にとって何が一番重要なのかがハッキリし、最終的に「これを選んで良かった!」と思える最適な製品を見つけることができます。ここでは、BX3と同じ価格帯でよく比較される人気モデルたちと比べてみましょう。
モデル名 出力 EQコントロール DHEレビューでの評価 M-Audio BX3 120W あり(背面) パワーと明瞭さのバランスが最も良い PreSonus Eris E3.5 50W なし 中音域はフラットだが、音量は小さい Mackie CR3-X 50W なし デザインは良いが、低音が弱い
この比較表から、BX3の圧倒的な強みが見えてきます。
まず、パワー(出力)が頭一つ抜けています 。ライバルが50Wなのに対し、BX3は120W。これは単純に大きな音が出せるというだけでなく、小さな音量で鳴らした時でも音に余裕があり、歪みにくいというメリットに繋がります。
そしてもう一つ、EQコントロール機能の有無は大きなアドバンテージ です。DTM初心者の作業部屋は、完璧な音響環境であることは稀でしょう。壁の材質や部屋の広さによって、どうしても低音がこもったり、高音が響きすぎたりします。そんな時に、背面のノブで手軽に音質を微調整できる機能があるのは、非常に心強い味方になります。
性能やライバルとの比較が見えてきたところで、最後にBX3の「良いところ」と「ちょっと残念なところ」を正直にまとめてみましょう。
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7. メリット・デメリットまとめ:BX3はどんな人におすすめ?
どんなに素晴らしい製品でも、完璧なものはありません。良い点もあれば、人によっては不便に感じる点も必ずあります。購入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、メリットとデメリットの両方をしっかり知っておくことが、賢い買い物の一番の秘訣です。
BX3のここがイイ! (メリット)
価格以上のクリアな音質 :1万円以下という価格帯ではトップクラスの明瞭さ。特にDTMで最も重要な声や楽器の音が非常に聞き取りやすいです。
パワフルな出力 :コンパクトな見た目によらず120Wと非常にパワフル。小さな部屋での制作なら、まずパワー不足を感じることはありません。
豊富な入力端子 :パソコンやスマホはもちろん、本格的なオーディオインターフェースまで、つなぐ機器を選ばない柔軟性があります。
EQ調整機能 :背面のノブで、自分の部屋の響きに合わせて高音と低音を調整できるのは、この価格帯では貴重な機能です。
ここは注意が必要かも (デメリット)
一部の操作部分が背面にある :EQノブなどはスピーカーの裏側にありますが、普段一番よく使う音量調整と電源のオン・オフは前面のノブ一つでできるので、実はそこまで不便ではありません。正直、一度音質を決めてしまえばEQは頻繁に触るものではないので、個人的には大きな問題とは感じませんでした。
重低音マニアには物足りないかも :クラブで流れるEDMのような、ズンズンと空気が震えるような重低音を正確にミックスするには、少しパワー不足です。
ワイヤレス機能はない :Bluetoothには対応していません。接続はケーブルのみなので、スマホから手軽にワイヤレスで音楽を聴きたい、といった用途には向きません。
これらの点を踏まえると…
BX3はこんな人におすすめ!
YouTubeの動画編集をする人 :ナレーションやBGMのバランス調整が非常にやりやすいです。
楽器の練習に使いたい人 :自分の演奏をクリアな音で確認しながら練習できます。
これからDAWで曲作りを始める人 :クセのない正直な音は、ミックスの基礎を学ぶのに最適な「音の物差し」になります。
ポッドキャストの編集をする人 :声の帯域が聞き取りやすいため、ノイズ除去や音量調整などの細かい作業が捗ります。
それでは、これまでの情報をすべて踏まえて、最終的な結論をお伝えします。
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8. 結論:M-Audio BX3はDTM初心者のための「最高の入門機」だ!
ここまで様々な角度からM-Audio BX3をレビューしてきましたが、結論は非常にシンプルです。もしあなたが、これから始まる音楽制作の旅の最初のパートナーを探しているなら、BX3は「最高の入門機」であると断言できます。
1万円以下という驚きの価格でありながら、楽曲の骨格となる中音域がクリアに聴こえる「正直な音質」、ライバルを圧倒する 「パワフルな出力」、そして部屋の環境に合わせて音を補正できる 「EQコントロール機能」まで備えている。これほどまでに、DTM初心者に必要な要素がバランス良く詰め込まれたスピーカーは、他に類を見ません。
最後に、あなたが決断するための最終チェックリストを用意しました。
【買うべき理由】
1万円以下の価格で、驚くほどクリアで正直なサウンドが手に入る。
自分の部屋に合わせて音質を微調整できるEQノブが非常に便利。
パソコン、スマホ、専門機材など、様々な機器に接続できる入力端子が豊富。
小さなボディに、十分すぎるほどのパワフルな出力が詰め込まれている。
【見送るべき理由】
EQノブなどが背面にあるのが、どうしても不便に感じる可能性がある。
EDMなど、重低音のモニタリングを最重要視するジャンルの制作がメインの人。
ケーブル接続ではなく、Bluetoothなどのワイヤレス接続を求めている人。
もしあなたがDTMの世界への第一歩として、信頼できる「音の物差し」を探しているなら、M-Audio BX3は後悔しない選択になるはずです。良い音の基準を知ることが、良い作品を作るための最短ルートです。このスピーカーと一緒に、素晴らしい音楽制作ライフをスタートさせてください!
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