リミッターだけでなくクオリティの高いステレオイメージャーも付いています!
Brainworx HUM Audio Devices LAAL はBrainworxのマスタリングリミッタープラグイン。
LAALはLook Ahead Analog Limiter(先読みアナログリミッター)で、ピーク発生前にリミッターが反応することで歪みの無いリミッティングを再現し、滑らかで豊かなトーンを再現できるというもの。
HUM Audio Devices LAAL
目次
HUM Audio Devices LAAL とは?
HUM Audio Devices LAAL プラグインの元になっているのは、HUM Audio のLAAL mastering limiter。
LAAL mastering limiterは実機として発売されていて、ポーランドでハンドメイドにより作成されているため非常に高価で160万円前後の価格帯です。
LAAL ルックアヘッドアナログリミッター
この機材の音がプラグインとして利用できます。
https://sxpro.co.uk/product/hum-audio-laal-mastering-limiter/?srsltid=AfmBOopjL2VkfqTiP6k1oxKk1mu11aFN-O0DlFTGUvUPETWiq7Foz1PV
HUM Audio Devicesは、最高品質の最新アナログコンポーネントによるディスクリート回路に、完全アナログのルックアヘッド・ディレイラインを組み込むことで、真に特別なリミッターを生み出しました。それは、ブリックウォールのようなデッドネスのないラウドネスを実現するリミッターです。LAALはまさに生命力を持ったリミッターです。これほど微細なダイナミクスを忠実に再現し、増幅できるハードウェアは他にありません。Brainworxの専門知識により、この比類なきサウンドシグネチャーを、ついに実現しました。
インテリジェントな先読み制限
LAALはLook Ahead Analog Limiter(先読みアナログリミッター)の略です。この検出回路こそが、その独特な音響特性を可能にしています。フルアナログのディレイライン(0.2ms)は、ダイナミックトランジェント機能を用いて信号のピークを「先読み」し、ピーク発生前にインテリジェントに反応します。これにより、耳障りな音や歪みのない、応答性に優れたピークリミッティングを実現します。RMSレベルとラウドネスの目標値を達成しながら、ディテール、空気感、そしてローエンドのパンチを維持します。さらに、より滑らかなリミッティングカーブと広大なヘッドルームにより、ミックスに躍動感を与えます。
生気のないレンガの壁の崩壊
Hum Audio Devicesは、マスタリングプロセス全体を通してアナログ領域に留まるようLAALを設計しました。すべての魔法は、独自の洗練された検出回路とゲインステージ回路で実現されます。このリミッターは、RMSレベルを人為的に上昇させるソフトクリッピングなどの処理は一切使用していません。繊細なアコースティックミュージックをマスタリングする場合でも、エレクトロニックミュージックやポップスで壁のように高いレベルにまで達する場合でも、LAALは精密な精度、倍音の完全性、そして安定性を提供します。
Brainworxだけが作れるプラグイン
Brainworxは、このアナログチェーンのあらゆる側面をプラグインに凝縮しました。ディスクリートな信号経路からスタジオグレードのトランスフォーマー、そして超高精度の検出回路まで。LAALがもたらす違いは、耳で聞くだけでなく、目で見ても分かります。LAALリミッターを通過したオーディオの波形のピークは、他のリミッタープラグインでは得られない、より滑らかで倍音豊かなサウンドを実現します。
特徴
アナログ・ルック・アヘッド回路の公式デジタルモデル
プリリミッターのステレオ幅機能でステレオイメージを最大化
ダイナミックトランジェントモードでトランジェントを保存する
可変リリースタイム(段階的、2ms~100ms)
プラグインのみの機能 – トランスフォーマーボタンに接続されたTX-Driveで色の量を制御します
Detect Link L+Rは、しきい値に達した最初の信号を自動的に制限し、そのミックス量に加えて他のチャンネルに適用します。
完全なMid/Sideコントロールを実現するM/S処理
トゥルーピークリミッティング
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レビュー
手持ちのリミッターや作りたい曲によって評価が変わってくるプラグインだと思います。
リミッターというよりはマキシマイザー として導入するほうが無難でしょうか。
LAAL 自体でブーストしたときの音色の変わり方の色付けが少なくて出音はかなり好みでした!
Ozoneのマキシマイザーだと厚みは出るけど低音が出まくりでちょっと狙った音と違う仕上がりになったり、原音から音色を変えてほしくないという場合にはしっくりこないマキシマイザーモジュールです。
ダブステップのような迫力重視の音には合うのでしょうけど、もっと透明度が欲しい時の最終目標の音へ到達するまでが難しかったのです。
その点HUM Audio Devices LAAL の設定だと、できる限り音色を変えずにマスタリングでき、個人的に満足度の高いマキシマイザーです。
またM/S処理でマキシマイザーが掛けられる点にも注目。
出音の仕上がりが全然変わってくるので面白い機能です。
UIに一癖あり
HUM Audio Devices LAAL という元ネタを再現するので、元ネタの仕様に近くなっており、UIもそのまま。
実機を触ったことがある人はほぼいないと思われ、プラグインとして使うにはこのUIは結構使いにくく、賛否が分かれているようです。
Input,Outputは+2dBずつ上下するロータリー式。
細かい調整をする場合はその下にあるTRIMノブで小数点のdBを設定するという仕様。
FINEのスイッチを入れると±0.2dBのロータリー式だったのが、TRIMノブの固定値が外れて0.01dB単位で設定できるようになります。
INPUT,OUTPUTはFINEスイッチを押してもロータリー式のままです。
実機と同じ仕様でしょうが、デジタルリミッターに慣れているとプラグインならInput,Outputで小数点も調整できればもっとわかりやすいのでは?ともちょっと思ってしまいます。
この2段階のINPUT/OUTPUT設定はちょっと慣れが必要。
先読み式リミッターのため、レイテンシーが必ず発生します。リアルタイムの演奏では使えません。
固定Threshold
Thresholdの設定値はなく、Inputが-5を超えるとゲインリダクションが発生する固定Threshold に なっています。不用意にInputをあげちゃうとバリバリ鳴り出すので他のリミッターと同じ様に使うと微妙に感じるかも。
Dynamic Transient,Transformer
サウンドバリエーションを作るのがDynamic Transient,Transformerの2つのスイッチ。
Dynamic Transient, LAALに搭載されている、他に類を見ない独自の機能です。 この機能は、リミッティングレベルに比例してトランジェントを再生します。 意図した通りのサウンドの空間とディテールを維持する上で重要な役割を果たします。
Transformer: インターステージのハイエンドオーディオトランスフォーマーをアクティブにします。繊細な温かみと厚みを加えます。
ステレオイメージャー
STEREO WIDTHのスイッチを入れるとステレオイメージャーがONになります。
中央にあるSTERO WIDTHを回して6段階の広がりを作れます。
このステレオイメージャーはかなり秀逸で気持ちよくかかってくれるでの出音が派手になります。下手なステレオイメージャーより断然パフォーマンスは良いと感じました。
Limiter Bypass
Limiter Bypassはリミッターの機能だけをオフにするボタン。
Limiter BypassがONのままでも、ゲイン設定、ステレオ幅、そして オーディオトランスフォーマーは引き続き利用できます。
Plugin -only section
他に面白いのが下に並ぶオプションボタンで、Mid/Sideでリミッターを掛けられる機能があります。
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Hum Audio LAAL Hardware VS Plugin Emulation (実機とプラグインの比較)
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Brainwokxによるウォークスルー動画
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■動画のまとめ (00:00~00:50): LAAL (Look Ahead Analog Limiter) は、アナログ・マスタリング・チェーンにおけるトランジェント応答の遅延問題を解決するために設計された、ハイエンド・アナログ・ハードウェア・ユニット(約10,000ドル)でした。現在では、追加機能を備えたプラグインとして提供されています。 (02:35~03:20): 基本的なコントロールには、調整可能なリリースタイム(2~100ms)、入出力ゲイン(2dBステップ)、そしてより正確なゲイン調整のためのファイン・コントロール・スイッチがあります。ピークホールドは最大ピークレベルを表示します。 (03:20~04:19): ダイナミック・トランジェント・モードは、トランジェントを再生し、ミックスのディテールを保ちます。トランスフォーマー・スイッチはアナログの温かみを加えます。Detect link L/R は、片方のチャンネルのピークを両方のチャンネルに反映させ、一貫したステレオ・リミッティングを実現します。 (04:19~04:38): ステレオ幅コントロールは、モノラル互換性やローエンドのセンターエネルギーを損なうことなく、広がり感を穏やかに高めます。 (05:30–06:37): プラグイン独自の機能として、リミッターのレスポンスを低域に合わせて調整するエンファシス・フィルター、クロスチャンネル検出をブレンドする検出リンク量、そしてコンプレッションする音だけをソロにするアンビエンス・モードなどがあります。 (07:09–07:32): ミッド/サイド・モードでは、ミッドチャンネルとサイドチャンネルで異なるリミッティング動作が可能で、センターのパンチを保ちながら音の幅を広げるのに便利です。トゥルーピーク・リミッティングはデジタルクリッピング防止のためにオプションで設定できます。 (07:32–07:55): TX Driveノブはトランスフォーマーのヘッドルームを調整し、特に低域と低中域における倍音歪みを調整します。 (08:00–08:41): モノ・メーカーは低域をモノラルに圧縮し、パラレル・ミックス・ノブはドライ信号とリミッター信号をブレンドしてパラレル・コンプレッション効果を生み出します。 (08:41~09:06): その他のユーザビリティ機能としては、バイパススイッチ、UIのスケーリング、アンドゥ/リドゥ、パラメーターバンク(A~D)、ミッドチャンネルまたはサイドチャンネルのソロ機能などがあります。
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細かい分析が定評あるDan Worrallの指摘。こういう意見もあると導入は悩みますね。
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まとめ
HUM Audio Devices LAAL はマスタリングリミッタープラグイン。
先読み機能付きで、透明度が高く処理されるプラグインです。元のミックスしたときの音から極力変化しないようにマスタリングしたい!と常々思っている人に最適!2025年のマキシマイザープラグインの中でもおすすめの度の高いプラグインです。
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