WAVEからテキストプロンプトからワンショットサンプル、ループサンプル、効果音サンプルを生成できるサービスが登場。
自分で思っている雰囲気をテキストで入力したら
音を作ってくれる生成AIサービスです!
スタンドアロン型のデスクトップアプリとして提供されています。
ILLUGENの価格はサブスクリプション制で、クレジットベースの課金システムを採用。
Basicプラン:月額$7.99で150クレジット(+初回150クレジットボーナス)と若干お高めに感じる料金設定の印象です。3プランあります。
Wavesアカウントにログインすると
トライアルで30クレジットが使えるので気になる方は試してみてください。
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目次
WAVES ILLUGENについて
WAVES ILLUGENは、Waves Audioが2025年5月27日にリリースしたAIを活用したテキスト・トゥ・サウンド生成エンジンで、スタンドアロン型のデスクトップアプリとして提供されています。このツールは、従来のサンプルライブラリやプリセットに依存せず、ユーザーのテキストプロンプトに基づいて完全にオリジナルのワンショット、ループ、SFX(効果音)を生成するのが特徴です。音楽プロデューサー、スコア作曲家、サウンドデザイナーにとって、創造性を最大限に引き出す革新的なツールとして注目されています。
主な特徴
- テキストプロンプトによる音生成
- ユーザーが入力したテキスト(例:「水中を脈打つエイリアンの信号」「風に漂う幽霊のバイオリン」「壊れた宇宙船のラジオ音」)に基づき、AIが独自の音を生成。
- プロンプトは「ムード+楽器+ひねり(ユニークなシチュエーション)」の形式が推奨され、具体的な技術的スペックよりも「雰囲気」を重視することで、意外性のある結果を得られます。
- 各プロンプトで3つのバリエーションが生成され、ユーザーは好みの音を選べます。
- 多彩な生成オプション
- ワンショット:1クレジットで生成。短い単発音。
- ループ:2クレジットで生成。BPMを指定可能で、DAWにドラッグ&ドロップで簡単に統合。
- SFX:1~3クレジット(長さに応じて)。短・中・長の3つの長さから選択可能。
- 「ランダム」ボタンでインスピレーションが欲しい時にランダムな音を生成可能。
- 直感的なワークフロー
- 生成した音は16ビット、44.1kHzのWAVファイルとして保存され、DAWにドラッグ&ドロップで即使用可能。
- 履歴タブで過去の生成音を確認でき、クリエイティブな「ハッピーアクシデント」を再現可能。
- 著作権の明確さ
- 生成されたサンプルはユーザーが完全に所有し、商用利用を含む自由な使用が可能。
- Wavesは「ILLUGENのモデルは法的かつ適切にライセンスされた素材のみでトレーニングされている」と強調し、倫理的なAI開発を謳っています。
- スタンドアロンアプリ
- VSTプラグインではなく、WindowsおよびMac対応の独立したデスクトップアプリとして動作。
- サンプルはハードドライブの指定フォルダに保存され、DAWとの連携がスムーズ。
価格とサブスクリプションモデル
ILLUGENはサブスクリプション制で、クレジットベースの課金システムを採用しています。
- Basicプラン:月額$7.99で150クレジット(+初回150クレジットボーナス)。
- Premiumプラン:月額$12.99で300クレジット(+初回300クレジットボーナス)。
- Proプラン:月額$19.99で600クレジット(+初回600クレジットボーナス)。
- 未使用クレジットは翌月に繰り越し可能。
- 30クレジットの無料トライアルがWaves公式サイト(https://www.waves.com/illugen)で提供されており、購入前に試用可能。
クレジット消費と管理
- プロセス:生成ごとにクレジット(ワンショット:1、ループ:2、SFX:1~3)を消費。サブスクリプション(Basic:150クレジット/$7.99、Premium:300クレジット/$12.99、Pro:600クレジット/$19.99)でクレジットを購入。
- 繰り越し:未使用クレジットは翌月に持ち越し可能。
- プロデューサー視点:ループや長めのSFXはクレジット消費が多いため、Basicプランでは頻繁な使用に制限がある。Proプランはヘビーユーザー向け。
メリット
- ユニークなサウンドデザイン:既存のサンプルパックでは得られない、完全オリジナルの音を生成。EDM、シネマティック、アンビエントなど幅広いジャンルに対応。
- 直感的な操作:テキスト入力だけで音を生成でき、初心者からプロまで使いやすい。
- クリエイティブの自由度:プリセットやジャンルの制約がないため、実験的なサウンドデザインに最適。
技術的背景
- AIモデル:ILLUGENはディープラーニングを活用した生成モデルを採用。Wavesは「トレーニングデータは倫理的」と主張するが、具体的なデータソースは非公開。
- 出力仕様:すべての音は16ビット/44.1kHzで統一。プロ用途には十分だが、ハイレゾ(例:24ビット/96kHz)を求める場合は後処理が必要。
- システム要件:Windows 10/11、macOS 10.15以降、8GB RAM以上、インターネット接続必須。
課題と議論
- サブスクリプション制への反応:Wavesは過去にサブスクリプション限定モデルで批判を受けた経緯があり、ILLUGENのサブスク専用モデルも賛否両論。永久ライセンスのオプションがない点が一部ユーザーには不満。
- AIの品質と予測不可能性:生成結果は「クリエイティブに予測不可能」とされ、意図した音を得るには試行錯誤が必要な場合も。ユーザーのX投稿では「ソニック・ロッタリー(音のくじ引き)」と例える声も。
- トレーニングデータの透明性:Wavesは倫理的なデータ使用を主張するが、具体的なトレーニング素材の詳細は公開されておらず、一部で懸念が残る。
プロデューサーとしての活用Tips
- プロンプトの工夫:具体的だが抽象度を残したプロンプト(例:「霧深い森のシンセドローン+鳥のさえずり」)でユニークな結果を得やすい。
- ワークフロー:ループを生成後、DAWでエフェクト(リバーブ、ディレイ)やWavesプラグイン(例:CLA-76、H-Reverb)を加えると、さらに個性的なサウンドに。
- 試行錯誤:生成結果が意図と異なる場合、プロンプトの単語を微調整(例:「暗い」→「不気味な」)して再生成。履歴を活用して効率化。
- 用途例:EDMのドロップ用ワンショット、映画の雰囲気音、ゲームの環境音など、ジャンルを超えたサウンドデザインに最適。
音楽プロデューサーとしての視点
プロデューサーとして、ILLUGENは特にサウンドデザインや映画音楽、ゲーム音楽で独自性を求める場合に強力なツールです。例えば、「古代の森で響く神秘的なパッド音」「壊れた機械のノイズが混じるビート」など、具体的なイメージを音に変換できるのは画期的です。ただし、サブスクリプションのコストと生成結果のバラつきを考慮し、無料トライアルで品質を確認することをお勧めします。DAWに依存しないスタンドアロン設計は、ワークフローをシンプルに保ちたいプロデューサーにとって魅力的です。
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