SPL Machine Head
Brainworx SPL Machine Head はBrainworxのデジタルテープサチュレーター!
90年代後半にリリースされたオリジナルの SPL Machine Head を再現したプラグイン。
この90年代の時点でデジタルによるテープサチュレーターエミュレート機材があったことも驚きですが、このSPL Machine Head が注目されるには理由があります。
ビルボードチャート曲の上位チャートを独占したこともあるミックスエンジニア界なら誰でも知っていると言われる著名人「セルバンゲネア(Serban Ghenea) 氏」が古いユニットの使っていると言われています。
セルバンゲネア(Serban Ghenea) 氏
セルバンゲネアによってミックスされた曲 2024だけでもテイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンター、アリアナ・グランデ、デビットゲッタなど。https://serbanghenea.com/
言われているというのは、セルバンゲネア氏がメディアやインタビューに出ている情報がほぼないため。
だれもが真似してみたくなるセルバンゲネアミックスの数少ない手がかりの一つがSPL Machine Head というわけです。
Brainworx SPL Machine Head
実機は馬鹿なの?というぐらい高価でreverb.comでは300万近い価格がつけられています。そのためプラグインで近いサウンドを再現できるのは非常にありがたいですね。しかもSPL公式プラグインです。
SPL 9737 Machine Head Tape Saturation Processor 1998 – 2008 – Red
目次
SPL Machine Head セール情報
90年代のサウンドに近づけたい時に良いですね! Driveの調整ができるテープマシンサウンド!
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SPL Machine Head レビュー
SPL Machine Head はヴィンテージデジタル機材のプラグイン。
アナログテープマシンの音響効果をデジタルの世界で再現する機材ということで、
テープマシンプラグインについているWow&Flatterのようなテープのよれやコンディションを再現する機能は付いていません。
Softube のテープマシンプラグイン「Tape」
アナログテープを再現するプラグインだと高域が穏やかになりLo-fiな印象に変化しますが、SPL Machine Head はそんなことはなく高域の質感が残りつつもテープマシンに通したような音になるのが魅力的。マスターに使うと全体がシェイプアップされたような整った音が出てきて聞いてていて気持ち良いです。
高域も残りつつ、キックが綺麗に前に出てくる感じは他のテープマシンプラグインでは再現が難しい。
低域の締まり方が気持ち良いので、R&B,Hiphopに使われているのも納得の音です。
[MixBus] エフェクトOFF
[MixBus] SPL Machine Head ON : In +3dB Out -3dB
[MixBus] SPL Machine Head ON : In +3dB Out -3dB Low:+4 Ultimate mode
[MixBus] 比較用 Softube Tape
良い点としてDriveの調整ができる点。アナログテープマシンだと通してINPUTをあげたときに歪みすぎてしまって使いづらいということが起こりますが、Driveを下げて使えるのでクリーントーンで仕上げられるのが良いですね。
Driveは-7~ +14まで調整可能
[MixBus] SPL Machine Head ON : Drive5
[MixBus] SPL Machine Head ON : Drive-7
フロントパネル上に表示されているプリセットA,B,C,Dは一時設定です。Macの場合はCMDキー、Windowsの場合はCtrlキーを押しながら、コピーを保存したいプリセットをクリックすることで、プリセットをコピーすることもできます。
HIGH TAPE SPEED
HIGH TAPE SPEEDスイッチで、仮想テープマシンの速度を標準テープ速度(15ips – インチ/秒)から高速テープ速度(30ips)に切り替えます。 HIGH TAPE SPEEDを有効にすると、アルゴリズムは高速録音用のプリエンファシスをシミュレートします。 中高域と高域、そして倍音成分の解像度が向上し、より詳細な音質が得られます。 アナログテープに30ipsで録音する際に発生する40Hz~70Hzの低音域の減衰は再現されないことにご注意ください。
テープスピードは15ips,30ipsのみ。同じ機種をエミューレーションしているMixHead版にある3.75ipsのモードはSPL版に付いていません。
SPL Machine Head を立ち上げた初期状態
HF-Adjust [Original] – High Freq Adjust [Ultimate]
HF-ADJUST/HIGH FREQ ADJUST 設定
高域のダンピングまたはブースト量をコントロールします。 オリジナル版のコントロール範囲は -6(最大ダンピング)から 6(最大ブースト)まで、1dB ステップです。Ultimate 版では、-6.0 から 6.0 まで 0.1 ステップです。
実際のテープでは、サチュレーションを高く設定するほど、高域のダンピングが大きくなります。MACHINE HEAD では、DRIVE LEVEL とは独立してダンピング量を設定できます。強いダンピング効果と低いサチュレーションを使用することも、その逆を行うこともできます。このような自由度は実際のテープマシンでは得られません。 一方、高域をブーストすることで、例えばテープマシンの不適切なキャリブレーションやテープ品質の違いによって過剰に強調された倍音をシミュレートすることもできます。
「LOW FREQ ADJUST」 [Ultimateのみ]
低周波のダンピングまたはブースト量をコントロールします。70Hzあたりを上下させて低域のパワーを調整できます。
微妙な点
イマイチだなと気になった点としてはノブが回っているのかわからない……
UIは正直微妙です。
白い点ぐらいつけてよ!と。パラメーターのディスプレイとノブの距離がありすぎるので、現在の値が把握しにくい。特に4つあるプリセットはどの値が変わったのか?覚えておかないといけないレベル。特にUltimateモード時のOUTPUTの調整がノブだけだと難しい。両方同時に見れないですね。ノブの下に数値表示してないと不便でしょうがない。
ディスプレイに数値を直接入力できますが、TAPE SPEEDの項目は入力出来ません。
音が良いだけに使いづらさがもったいなく感じます。
あとアウトプットのノブが遠くにあるためオートゲインのリンクは欲しかったですね。
究極のテープエミュレーションプラグイン
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必須のテープ処理プラグイン
トラックのマスタリング、ミックスの強化、個々の楽器への深みの追加など、Machine Head は、簡単なコントロールとスタジオ品質で、本物のアナログの温かみ、知覚される音量の向上、強化された音色の豊かさを実現します。
本物のアナログテープサウンド
テープの欠点をなくし、あらゆる信号にスムーズな倍音を追加します。クロストーク、ノイズ フロア、モーター速度の変動はありません。クリーンで制御されたデジタル パッケージで、テープの音の豊かさを実現します。
トラックをより大きく、より温かくする
SPL マシン ヘッドは、デジタル ソースにパワー、パンチ、暖かさを加え、耳障りな音を軽減します。知覚される音量を最大 10dB まで増加できるため、浸透性と明瞭性を高めるのに最適です。ミックスとマスター全体だけでなく、ギター、ベース、ドラム、ループ、サンプルなどの特定の楽器にも使用できます。
2つのモード: オリジナルとアルティメット
「Ultimate」バージョンの Machine Head プラグイン
1996/1997 年にオリジナルのアルゴリズムが実装されたとき、計算能力の面で制限がありました。これは変わりました。そのため、SoundArt は現在の知識と改良されたコード コンポーネントを使用して、Machine Head の究極バージョンを作成することにしました。
今日の計算能力により、フィルター バンクを改良し、テープ マシンのプラス特性をより正確に模倣できるようになりました。これにより、サウンドがさらに洗練されました。
「Ultimate」バージョンの新機能は、低周波数調整です。このパラメーターは、テープ マシンのキャリブレーション時に使用され、選択したテープ速度に応じてヘッド ミラー共振によって引き起こされる低周波数の増加を補正して周波数応答を均等化します。
「Ultimate」バージョンでは、低周波調整を 0.0 に調整した理想的な補正から、音響的または芸術的な観点から正当化される過剰または不足の補正まで、低周波応答を個別に調整できます。
「オリジナル」バージョンでは、高周波調整を -6dB から 6dB まで整数ステップで設定するしかありませんでしたが、「Ultimate」バージョンでは 10 倍細かいパラメーター解像度があります。
さらに、ドライブ パラメーターの解像度は「オリジナル」バージョンに比べて 2 倍になっています。
「Ultimate」バージョンではアルゴリズムが最適化されているため、開放感、明瞭性、空間性の点で音響効果が向上しています。
SPL Machine Head Ultimate Mode
SPL Machine Head Orignal Mode
他社のプラグインとの比較(SPL Machine Head vs MixHead )
Make Believe Studiosが先行してMachineHeadを再現したプラグイン「MixHead 」をリリースしています。
気になるのがサウンド比較だと思います。違いはこちらの動画より。
SPL Machine Headは丁度よい塩梅でサウンドにパンチが加わるのに、耳に痛くない音が良いですね。
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MixHead | Make Believe Studio
Make Believe StudiosのMixHead
Brainworx SPL Machine Head
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主な特徴
象徴的なSPLマシンヘッドハードウェアのオリジナルコードを正確に1対1で複製
本物のアナログテープサウンド:アナログテープの飽和を正確にモデル化
アルティメット モード: 最新のワークフロー向けに強化された明瞭度、空間性、周波数制御。
低周波調整: ヘッドの共鳴とテープ速度のアーティファクトを補正します。
高周波調整: 精密な音色調整のための細かい解像度。
ドライブパラメータ: 詳細な彩度制御のために解像度が 2 倍になりました。
選択可能なテープ速度: 15ipsと30ipsから選択
高速記録シミュレーション
クロストーク、プリ/ポストエコー、ノイズフロアのない暖かさと個性、
ダイナミックテープ圧縮
購入はこちら
90年代のサウンドに近づけたい時に良いですね! Driveの調整ができるテープマシンサウンド!
VIDEO
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過去セール履歴
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