本記事は、レビューのためにPluginBoutique Japan様から製品提供いただき作成しています
Kick Ninja はキック音を作り込めるキックシンセサイザーです。
EDMプロデューサーであるThe Himが手掛けたプラグイン。
EDMプロデューサーが作り上げたプラグインだけあって、キック音調整のかゆいところに手が届く内容になっています。
最初に驚いたのはキックプリセットの音の良さですね。
こだわって作られている印象を受けました。
Kick Ninja 使ってみた
Kick Ninja プリセット techno ruf
Kick Ninja プリセットkick rocker
Kick Ninja プリセットtonal advancer
目次
Kick Ninja とは?
Kick Ninja を使用すると、キック ドラムのサンプル全体をインポートし、AI を使用してお気に入りのサウンドを再現および構築できます
Kick Ninja
Kick Ninjaは複雑で音の太いキックの音を作るためのキックシンセサイザーで、
オシレーター+サンプラーx3基+エフェクトで構成されており、
Attack,Body,Decay,Tailのキック情報が一画面で表示されます。
一画面完結型なので、人目でパラメーターが把握できるし、音作り時にUIで迷わなくて良いメリットがあります。
オシレーターとは別にサンプラーが3つあるので多彩なキックバリエーションを作れるのが特徴。
またウィンドウ上で直接ADSRを調整できるのも良いです。Kick2をもっと扱いやすくした印象です。
特殊な機能として、
サンプル素材からKick NinjaのAI機能を使ってキックドラムを再生成する機能があります。
また作成したキック音はオーディオエクスポートできます。
キックシンセサイザーの導入メリット
キックシンセサイザーを購入する意義は、一言で言うと「自分だけのオリジナルなキックサウンドを自由に作り出すことができる」ということです。
- 無限の可能性: サンプル音源とは異なり、パラメーターを調整することで、無数のキックサウンドを生み出すことができます。アタックの鋭さ、ディケイの速さ、周波数特性など、細かな部分まで自分好みにカスタマイズできます。
- 楽曲との一体感: 曲の雰囲気に合わせて、キックサウンドをぴったりと合わせることができます。既存のサンプル音源では物足りない、という時に特に有効です。
- ユニークなサウンド: 他の人と全く同じキックサウンドを使う必要はありません。オリジナリティ溢れるトラック作りに貢献します。
- 学習効果: キックシンセサイザーを使うことで、音の生成原理やサウンドデザインの基礎を学ぶことができます。
Kick Ninja のセール情報
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Kick Ninja レビュー
Kick Ninja (ver.1.1.0)
メリット
- オシレーター+3サンプル+2エフェクトで複雑なキックを作れる
- 操作が直感的
デメリット
- プリセット音量が0dBギリギリまでに設定されている
- リミッターがない
かなり機能がてんこ盛りなので、FXレイヤー以外は1画面で完結しておりタブで画面を行き来しないで良いのも利点です。
タブを行き来する回数が増えると複雑な音作りをしているときは面倒なので1画面完結型はありがたいです。
その分、画面につまみがたくさん表示されることになりますので、UIの配置はしっかりと叩き込まないといけません。
キック成分の調整はウィンドウ上で行えるので直感的に変更できます。
編集したい項目を下のレイヤーセクションで選択し、上部のエディター内でパラメーターを操作していきます。
Atack / Body / Decay / Tailとキック情報を分解した中身がそのまま表示されています。
エディターの値が変わるとレイヤーセクションの選択している項目の◯内で表現されている波形が変わるのがわかりやすい。
値を戻したいときはダブルクリックで戻し、Alt+クリックで数値入力できます。
KICK NinjaのAI機能
Kick Ninja の AI アルゴリズムがピッチとアンプカーブを再現し、お気に入りのサウンドに合わせてくれる機能。
オシレーターセクションにキック情報のサンプルをドラッグ&ドロップすると
「こんな設定どう?」
とサンプルに寄せた設定値を提案してくれます。
お気に入りのキックデータを元に自分の好みの音へカスタマイズしたいときに便利です。
キックの元ネタ例
Ninja AI Import設定で作ったキック
読み込ませるときのローカットの状態やAIのモード設定で音の雰囲気が変わります。
Ninja AI Import設定を行います。
ローパス周波数
インポート前にローパス フィルターを適用します。デフォルトは 600 Hz です。ほとんどの場合、インポート前にローパス フィルターを適用すると便利です。ノイズによって高周波数が発生する可能性があり、ポイントが大量に発生する可能性があるためです。ただし、実験してみてください。クリーンなキックをインポートする場合は、ここでもっと高い値を設定できます。
レイヤーのエクスポート
OCS へのインポートはすべての設定で同じになります。ただし、サンプル レイヤーを自動的に追加するオプションもいくつかあります。
Perfect full:これは、インポートされたサンプルから OSC から生成された波形を減算することにより、新しいサンプルをディスクにレンダリングします。これにより、サンプルにほぼ正確な再現が可能になります。ローパス周波数によっては、結果として得られるサンプラー レイヤーには、元のサンプルのアタックと一部の高周波コンテンツが含まれる可能性が高くなります。
Filtered:これは、元のエクスポートされたサンプルをサンプラー レイヤーにエクスポートし、ローパス フィルターに「クロス フェード」を作成します。周波数と長さは、ローパス周波数とアタックの長さスライダーによって決まります。これにより、元のサンプルのどの部分を使用して維持するかをより正確に制御できます。
Attack:このモードは Filtered と同様の動作をしますが、代わりに Attack Length スライダーによって決定される音量でクロスフェードを作成します。この期間 OSC をミュートしてから、元のサンプルを再生します。その後、OSC にクロスフェードします。元のアタックは維持しながらテールを変更したい場合に最適です。
No:サンプル レイヤーにエクスポートしません。
サンプラーへ
エクスポート先のサンプラー (1/2/3)。
アタックの長さ(ミリ秒)
フィルター モードとアタック モードで、元のサンプルと OSC 間の「クロスフェード」に使用される長さ(ミリ秒)。
もちろん作成した音はドラッグ&ドロップでエクスポートできます。
オーディオマークのアイコンを使います。
この手のキックシンセのプリセットの音量は0dBギリギリまでに設定されているため、別のエフェクトをかけて音量があがる場合は音量調整をする必要があります。
レイヤーの状態を確認できるウィンドウの表示切り替えスイッチ。
気になった点
Tonal Ninjaなど一部のプリセットで0dB超えの設定があります。リミッターを内蔵していないのでボリュームバランスには気を使ったほうが良いです。使うときにリミッター必須かと。
マスターボリュームと各レイヤーにgainが用意されていますが、ミキサーセクションがないのでボリューム調整をするときにマウスカーソルを動かす幅が広くなります。左下のヘルプメッセージの所に表示切り替えできる簡易ミキサーがあっても良かったかもしれません。
なおランダマイザーは付いていません。
オシレーターレイヤー
キックの元の音を練り込んでいくためのセクション。
SAW,Tri,Squareの3タイプから加工してきます。H1~4はHarmonic envelope sliderでBlend値が 0 から 1 (上) の間の場合に、個々の倍音を追加します。H1 は基本音を制御し、H2/3/4 はその倍数です。
サンプルレイヤー
手持ちのサンプル、Kick Ninjaに収録されているサンプルを割り当てて加工していきます。
Kick Ninjaに収録されているサンプルはAttack,Clap,Noise,Reverb,Stomp,Waveでカテゴリ分けされています。
鍵盤のボタンをONにしておくと、MIDIのノートの高さでサンプルのピッチが変化します。OFFにするとどのノートを押してもピッチは変更しません。
エフェクトレイヤー
右下のエフェクトセクションで調整します。
エフェクト1,2の2タブがあります。
■処理の順序
Distortion1 ⇒ Filter ⇒ Distortion 2 ⇒ Comp
プリセット自体は多くないのですが、スネア・タムのプリセットも用意されています。
3レイヤーあって手持ちのサンプルを読み込ませればキック以外にドラムキットの音の管理も可能です。
この手のエレクトロ・ミュージックを作っていて、キック専用シンセサイザーをまだ持っていなかったら導入検討してみるのをおすすめします。
Kick Ninjaプリセットclassic clap
Kick Ninjaプリセットanalog snare
Kick Ninjaプリセット tom cruisin
Kick Ninja Ver.1.2.0
大きな変更点としてレゾナンスコントロールが追加されています。
「Kick Ninja は、キックだけでなく、スネア、クラップ、その他考えられるあらゆるサウンドのドラム作成と編集に使用できる、頼りになる秘密兵器です。」
Camo & Krooked。DJ & プロダクション デュオ
「キックを完全にコントロールできるのが気に入っています。これにより、さまざまなトラックでさまざまなキックを自由に試すことができます。」
ジェイ・ハードウェイ。DJ & プロデューサー – マーティン・ギャリックス、STMPD、スピニン
「Kick Ninja は私がずっと求めていたキックプラグインです。AI 機能は素晴らしいです! これからたくさん使います。」
OLIVER . Doja Cat、Dua Lipa、SZA、The Weeknd が使用する Power Tools (サンプル パック)
- バージョン情報を表示させたい
-
メニューのAboutからバージョン情報を表示できます
- 使えるDAWは?
-
テストされているDAWはFL Studio、Cubase、Nuendo、Ableton Live、Logic Pro、Pro Tools、Bitwig、Reaper、Studio One、Waveform Pro
- 何台まで使える?
-
ライセンスは 1 人のユーザーに対して有効です。ただし、Kick Ninja は 2 台のマシンに同時にインストールして使用できます。
Kick Ninja の購入はこちらから
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どこで購入できる?
■海外代理店
pluginboutique,
■日本代理店
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