Bitwig Studio
StudioOneからBitwig Studioへの乗り換え時、個人的に良かった点・悪かった点をまとめました。
ベースはBitwig5ですが、Bitwig6からはUI周りがかなり改善されており該当しない項目もあります(Btiwig6ベータでテスト)正直なところBitwig5のUIは微妙な点が多すぎました。
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目次
StudioOneと同じファイルを共有できる
StudioOneではDAWprojectというPreSonusとBitwigが共同開発した、DAWに依存しない標準フォーマットへ変換が可能。
そのため現在StudioOneで使っているSONGファイルをDAWprojectへ変換すれば、同じファイルをBitwigで編集できます。(StudioOne6.5以上)
Bitwig StudioのSongファイルの拡張子は「.bwproject」
StudioOne標準のプラグインを設定している場合や、バス・トラックの設定のプラグインは消えてしまいますので完全に移行できるというわけではない点は注意
プロジェクトを開くのが早い(プラグインスキャンのための時間がない)
StudioOneをずっと使ってきてこういうものだと思いこんできたのですが、一気に裏切られました。
Bitwig Studioの場合、プラグインはプロジェクトを開いてから読み込みが走るのでStudioOne起動時のプラグインの読み込み時間が必要ありません!
StudioOneのプロジェクトにたくさんVSTを突っ込んでいると、ファイルを開くまで起動させるまで2分くらい待ちが発生します。この待ち時間が一気に減ります。
もちろん読み込み完了するまでは、Bitwigも動かせない のですが、体感としてプロジェクトを開けてから作業開始までの時間が短くなりました。
小さい構成のプロジェクトでテストを素早くしたいときには立ち上がりまでがものすごく早いので便利。
また、新しくプラグインをインストールした後に勝手に読み込んでくれるので、毎回プラグインスキャンをしなくて良くなりました。プラグインインストール数が500個を超えてくるとプラグインを読み込むにも毎回待ち時間が発生して時間がもったいないなと常々感じていたので、嬉しい機能です。
StudioOneの時は、起動時のプラグインスキャンを外し、追加したときだけスキャンしなおしていました。 ですが、やっぱりプラグインの手動スキャンは毎回忘れるんですよね…
Bitwigのブラウザ検索が強い
検索ブラウザで検索できる項目が多く、そして素早いレスポンスが良いです。
検索カテゴリは大きく
すべて
全てのデバイス
Bitwig プリセット
サンプル+クリップ
マイライブラリー
ファイルブラウザ
で分かれています。プラグインのプリセットも呼び出せるのは驚きました。
Pマークはプリセット
Bigwig6からはエフェクトチェーンやアレンジャークリップを右クリックメニューからプリセット保存できるようになり、この内容もブラウザから呼び出せるようになりました。やっと実装された待望機能です。
デュアルディスプレイのテンプレートがある
ディスプレイのテンプレートがあり、ヘッダーを右クリックすることで瞬時に呼び出せます。Bitwig Essential版では3つしかプロファイルがなく。デュアルディスプレイプロファイルは使えないので注意。
複数のプロジェクトを同時に開ける
StudioOneだと別プロジェクトのデータから流用したい場合、
ファイルブラウザにmusicloopを一時保存て呼び出さないと行けなかったのですが、Bitwig Studioだとイベントだけでなくトラックを別プロジェクトからコピペすることもできます。
めちゃ便利。
MIDIとオーディオを同一のトラックに置けるハイブリッド・トラック
同じトラックにMIDIトラックとオーディオトラックを混在させることができます。
MIDI解像度の高さ
Bitwig Studioに乗り換える理由の一つにMIDI解像度の高さ があります。
Bitwig StudioはMIDIが正確だという噂にたどり着きました。
私は一応ギター弾きなのですが、曲を作っていて、ギターでオーディオ録音することが減りMIDI打ち込みばっかりだな…となったのでオーディオ録音よりもMIDIの表現力を磨くべきだなという結論になりました。
そこでMIDI解像度という単語を知り、MIDI解像度が高いDAWを探したところMOTU Digital PerformerとBitwigにたどり着きました。最初Digital Performerを試したのですが、カラオケっぽい出音が好きに慣れなかったのと作業フローが難解すぎて覚えるのが大変すぎたので諦めました。そこでBitwigをもう一度触ってみようと思い立った訳です。
Bitwigでは細かい単位をMIDIで表現できるので、 1/128や1/256が設定可能。
StudioOneのクオンタイズの細かさ
Bitwig Studioのクオンタイズ
DAWの MIDI解像度 比較
Studio Oneは情報が不正確です。
DAW MIDI解像度 (PPQ) 備考 Ableton Live 960 固定(グリッド設定で間接調整可能) Logic Pro 960 標準解像度(録音時240 ticks/16th note相当) FL Studio 96–960 (調整可能) ユーザー設定で変更可能 Steinberg Cubase 24–960 (調整可能) MIDIファイル指定で範囲調整可能 Avid Pro Tools 960 内部グリッド解像度(エクスポート時調整可) Cockos Reaper 960 (最大、内部的に3072以上可) デフォルト960、プロジェクト設定で調整可能(エクスポート上限960) PreSonus Studio One 実質無制限 (非常に高い) PPQNが事実上制限なし(細かなタイミング対応) Bitwig Studio 16384 非常に高い解像度で非量子化録音に優れる MOTU Digital Performer 480 (デフォルト、調整可能: 960–2兆以上) 内部タイミング解像度が極めて高く(約2兆PPQ)、MIDI編集で任意のPPQを選択可能
CLAPコンポーネントが使える
対応しているプラグイン数は少ないですが、CLAPコンポーネントが使えます。効率よいコンポーネント形式だそうです。
モジュレーション機能
シンセのモジュレーション機能はモノによって異なるので、機種ごとに覚え直しが必要になりますが、Bitwig Studio側からモジュレーションできるということで、シンセを乗り換えてもモジュレーション操作を覚え直ししなくてよくなります。
トラックメモがない
インスペクターの上部にテキスト入力欄がありました。ここにメモできる
クラッシュ 対策
Bitwigはプラグインがクラッシュした場合、そのプラグインのみが停止します。他のDAWだとプラグインで不具合が起こるとDAWごと落ちるので作業中にストップすることがありません。
アイテムヘルプ画面
操作方法を忘れたときにガイドが出てくる機能。Bitwigは全体的にアイコンで表示されているすっきりしたUIなのでこのヘルプは必要ですね。年を取るとどうも忘れっぽくなるので助かります。
「ヘルプを表示」を押すことですぐにマニュアルへたどり着ける
アイテムヘルプで出てくるマニュアル
プラグインによっては落ちる
どのプラグインが落ちるというのがわからないのですが、デバイス画面でBitwigのノブを回す分には使えるけどGUIを表示させて動かすと落ちるものがいくつかあります。(特に古いプラグイン)
ショートカットを覚える必要あり
Bitwigの画面を広げてみると目の当たりにするのが、UIのすっきり感です。
ボタンだらけの従来のDAWと違います。
そのため素早く操作するためにはショートカットを覚える必要があり、最初からショートカットが多く割り当てられているので、誤作動で変なボタン押しちゃってショートカットが実行されてしまうことがたまにありました。
コードトラックがない ⇒代替がある
Bitwig Studioは後発のためまだまだ機能が既存DAWに追いついていないものがあります。その一つがコードトラック。
コードトラックに慣れきっているのでこの点は不便です。
StudioOneのコードトラック
Bitwig6からはスケールトラックが用意され、こちらでルートコードを配置できるようになりました。 コード名を表記できるコードトラックではありませんが、近い認識にはできますし、スケールを指定できる分自由度はBitwigの方が上かもしれません。
全体のコード進行はプロジェクトのメモに記載して使っている人が多いようです。
横移動スクロールがAlt+マウスホイール
StudioOneに慣れきっているのでこのショートカットは実に困りました。
Bitwig Studioの横移動スクロールはAlt+マウスホイールなんです。
だいたいのDAWやエディターつきツールはシフト+マウスホイールで横移動スクロールするのに
Ctrl+マウスホイールを押して横移動したいのに上下にしか動かないという…
このマウスホイールを伴うショートカットは変更できないので指先が覚えている動作を変更するのは結構苦労しそうです…
クリップデータのMIDI書き出しがない
プロジェクト全体のMIDI書き出し機能はあるのですが、選択したイベントクリップ単体を書き出す機能が見つかりませんでした。コレがないのはボカロを使いたい人にとってはちょっと不便です。
機能がないので仕方なく空の新規プロジェクトを立ち上げて、書き出したいMIDIクリップをコピペし、新規プロジェクト側で書き出す処理をしました。
ブロックサイズを切り替えるとプラグインの再読み込みが始まる
※オーディオインターフェースによってはこの現象が起こらないかもしれません。 AntelopeのZentour Legacyを使っています。
ミックス中に「あ、再録したいところが出てきた……」とオーディオ録音を頻繁に行うスタイルの人はこの点は気になるところです。
最初に起動直後にプラグインを読み込まない仕様のためなのでしょうか?
StudioOneの場合はプロジェクト起動中にブロックサイズを自由に切り替えしてもプラグインの読み込みが走らないのですが、Bitwig Studioの場合はブロックサイズを切り替えるとプラグインの再読み込みが行われます。
現在の負荷に合わせてブロックサイズを適時切り替えるのに時間がかかるのが結構イラつきます。
リアルタイム演奏でオーディオ録音をするプレイヤーだと気になる点です。
Brainworxプラグインのプリセット選択がめんどい
Bitwig StudioではBrainworxプラグインのプリセットフォルダがUI上に表示されません。
StudioOneの場合のプリセット選択
デバイスパネル上にあるプラグインのフォルダから選びます。プラグインUI上で選ぶものだと思い込んでいたため見つかりませんでした。
トラックが増えると選択したトラックがミックスビュー でわからなくなる
個人的にかなりクリティカルなのがこの現象。
トラック数が増えていくとスクロールバーが出てきて隠れます。
そこまでは良いのですが、ミックスビューでスクロールバーで移動させないと見えないトラックをアレンジャービューで選択しても自動的にスクロールバーが移動しません。
表示が隠れているとミックスビューで毎回探さないと行けなくなります。
対策としては細かくフォルダ分けして表示させるトラック数を減らすしかないのが辛いところです。Bitwig6ベータでもこの状態でしたので改善要望を出したい点。
ミックスビューは選択されているトラックがそもそもわかりにくいです。
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