どのディストリビューターでもSpotify「不正再生課徴金」についての案内がされていますが、この事例についての身に覚えのない罰金を支払わないといけなくなる事例が増えているようです。
Spotify「不正再生課徴金」についてご案内 | BIG UP!zine
https://big-up.style/zine/article/service/20240827-28035
人為的に操作されたストリーミングと、再生数の獲得を保証するサードパーティーの有料サービス – Spotify
人為的に操作されたストリーミング – Spotify for Artists
当人はまったく身に覚えがないのに、勝手にプレイリストに入れられて、勝手にそのプレイリストをBOT再生され再生数が上がってたと喜んでいたら配信停止措置と罰金が来るとんでもない事件が起こっています。
Spotifyの不正再生検知による課徴金請求とBIG UP!での対応について(2025年8月時点)
突然“Spotify不正再生”と疑われた話|音楽配信代行で実際に起きたトラブルの話
Spotifyから不正を疑われ罰金を払わされた話
Spotifyの不正ストリーミング対策は2024年4月1日からスタート。不正ストリーミングが検出された場合、1曲あたり課徴金をレーベルやディストリビューターに請求するポリシーを導入しました
同時期にノイズコンテンツの収益化違反:2分未満のノイズ音源や不適切なコンテンツが収益化対象外となり、Spotify上で1000再生回らない曲に対しては報酬を支払わないと宣言しています。
多くのインディーミュージシャンの壁が1000再生であり、1000回再生されたところでもらえる報酬よりも、Spotify「不正再生課徴金」で支払わされる金額の方が大きいのも問題です。
海外のインディーレーベルから曲を出しているKARRA氏も、Spotify から音源を削除された事例に対して報告しておりストリーミングサービスについてのいびつな状況について訴えています。20分長と長めの動画ですが、日本語字幕で見られますので一度見てみると考え方が変わるかもしれません。
0:00~0:26 – クリエイターはデビューアルバム『Beauty and the Boss』の制作に10万ドルの個人資金を投じましたが、リリースから1年後、Spotifyはアルバム全体(全曲とストリーミング再生)を削除してしまいました。
1:04~1:22 – 彼らの旅は、音楽ビジネスの学位を取得し、ロサンゼルスでセッションやその他のギグで生計を立てるという奮闘から始まりました。最初の年の音楽収入はわずか2,400ドルでした。
2:34~3:44 – 数年の準備期間を経て、彼らはDharma Worldwideからソロシングルをリリースし、その後、収益を差し押さえ、トラックを削除したディストリビューターとのトラブルの後、Drokidから「Underwater」を再リリースしました。
5:06–9:45 – 制作費の内訳:法的契約(8~12,000ドル)、ミキシング(1曲あたり2,000~4,000ドル)、マスタリング(1曲あたり300~800ドル+バリエーション)、写真撮影(1,000~3,000ドル+ライセンス料)、12曲分のプロ仕様のビデオ制作(35,000~40,000ドル)、ポストプロダクション編集者/カラリスト。
10:27–12:08 – レーベルのサポート不足により、アルバムは2024年3月にDrokidからリリースされました。当初Spotifyでは高価なビジュアルキャンバスが多数配信されておらず、遅延が発生しました。その後、共作者の訴訟関与により、TikTokなどのプラットフォームでアルバムがブロックされました。
13:43–14:43 – YouTubeは権利問題により、この楽曲を含む動画の収益化を無効化しました。また、TikTokとInstagramでの発見が大幅に制限されたため、プロモーションのリーチが制限されました。
16:35~17:25 – Spotifyが楽曲を「人工ストリーミング」と判定したため、ストリーミング再生数の急増はすぐに消え去りました。アーティストによる操作は一切なかったにもかかわらず、アルバムは事実上再び削除されました。
19:35~21:05 – ストリーミング収益は極めて低調でした。1年半のストリーミング収益は合計1,200ドル(貢献者間で分配)でしたが、BMIからのパフォーマンス・ロイヤリティは2年間(8四半期)でわずか347.56ドルでした。
21:57~22:26 – このアルバムは、1曲(「Work」)の同期配信で2,000ドル(3人で分配)の収益を生み出しました。アルバム全体で回収できた金額は4,611ドルで、投資額10万ドルとは大違いです。
23:26~24:29 – 数々の挫折にもかかわらず、アーティストは希望の光を見出した。より公平な扱い、より安定した収入、効果的なカスタマーサポート、オーディエンスの獲得、そしてブランドパートナーシップの機会を提供してくれるYouTubeに再び注力するということだ。
24:29~25:30 – アーティストはファンに対し、YouTube(音楽、動画、コンテンツが集まる場所)への登録や、ダウンロード可能なサンプルパックやその他のクリエイティブな作品を提供するimcar.comへのアクセスを通じて、彼らを応援するよう呼びかけている。
Spotify for Artistsに登録し、怪しいプレイリストへの誘導がないかチェックする方法はとれますが、
Spotifyの場合はアーティスト知名度がない場合、プレイリストが生命線であり、プレイリストにどうやって乗るか?が再生回数に影響します。
気がついたら不正再生扱いされ、BANされていたというのは非常に辛い事件であり防ぎようがないので対策もとれない事例となっています。
Spotifyは音楽ストリーミングサービスの中でユーザー数が世界的に多いサービスのため、ストリーミング対象外にするにも外しにくいのが難点です。
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