Pulsar Primavera レビュー!欲しくなる理由!ヴィンテージトーンのスプリングリバーブ

本記事は、レビューのためにPluginBoutique Japan様から製品提供いただき作成しています

音もデザインも良いスプリングリバーブプラグインが登場!!
Pulsar Primaveraは非常に音が綺麗で表情豊かなスプリング・リバーブに仕上がっています。
スプリング・リバーブはかなり個性的な音が出ることもあり、
ルーム・プレート・デジタル等1台で色々なリバーブタイプを抑えているプラグインでも、「スプリング・リバーブが入っていない…」ということがあります。


20代の新進気鋭なミュージシャンの曲を聞いていると、昔のリバイバルを狙った曲調が多いですよね。
2023年あたりからの音楽のトレンドとして強く出ている気がします。
スプリング・リバーブはレトロな音質がするため、このトレンドをうまく押さえた音作りを実現。
HIFI,LOFIなエフェクトを追加することで、表現力をふやせ流行の音を取り入れた曲を作れるようになります。
このPulsar Primaveraはヴィンテージのスプリングリバーブをより深く追求したモデルになっていて
チューブ、ゲルマニウムを切り替えて使えるプリアンプに加えて、HIFIからLOFIまで直感的に選べる6タイプのスプリング・リバーブタイプを兼ね備えています。
スプリング・リバーブとは、金属のバネ(スプリング)を利用して人工的に残響(リバーブ)を作り出すエフェクトです。
スプリング・リバーブの特徴
- 独特のサウンド: バネの振動によって生み出される独特の「ビヨーン」とした温かみのある残響音が特徴です。
- 物理的な構造: 電子回路ではなく、物理的なバネを使用するため、アナログならではの温かみと奥行きのあるサウンドが得られます。
- コンパクトさ: 比較的小型のユニットで実現できるため、ギターアンプやヴィンテージ・シンセサイザーなどに取り付けられてきました。
- ノイズ: バネの振動や外部の振動の影響を受けやすく、ノイズが発生しやすいという側面もあります。
Pulsar Primavera レビュー


- クラッシックなスプリングリバーブでプリアンプのタイプが2種選べる
- HiFIからLoFIまで6タイプを選べる
- オーバーサンプリング対応(8倍まで)
- スプリングリバーブの性質上、透明感あるモダンな音にはならない
評判の良いPulsarAudioから初のリバーブプラグインが登場。
これは気になるとワクワクで試してみたらPulsar Primaveraのプリアンプを通した太い音がとても気に入りました。
リバーブのモデリングタイプ数を求めるとAudioThing SpringsやArturia Rev SPRING-636よりは少なくなってしまいますが、定番のモデルを押さえた上に音質が良く、スプリングを調整するパラメーターが充実していてモデリング数の少ないことに対しての不満足はありません。
ハイファイ、ローファイの横並びになっているスイッチの配置がとてもわかりやすく選びやすい。
左寄りのスイッチだとローファイになり、右寄りのスイッチだとハイファイになる。
リバーブの種類と名前をいちいち記憶しておかなくて良い、このUI設計はお見事だと思います!
Pulsar Primaverのパラメータ
TENSIONとEXCITATIONというスプリングリバーブ独特のパラメーターがあり、スプリングのテンションとスプリング・リバーブのピチピチ鳴る感じを調整できます。
EXCITATIONは他のリバーブプラグインでは見られないPulsar Primaveraのユニークなパラメーターです。
スプリングリバーブのついたデバイスを突然叩いたり、床に置いたりすると、スプリングが揺れて音が鳴ります。EXCITATIONのパラメーターはこの音色をシュミレートし、エフェクトの音として操作できます。
またスプリング・リバーブのの高域を強調したり押さえたりするPRESENCEと
ダッキングのノブが用意されています。
スプリング部分をクリックすると、スプリングが揺れる(Shake)という面白い仕掛けもあります。
ヴィンテージトーンを追求したい人は、Pulsar Echorecと合わせて使うことで、より心地よいヴィンテージトーンを深ぼりできるはずです!
Pulsar Primaveraはつまみが大きく操作しやすいのと、わかりやすいUIが最高なスプリングリバーブプラグイン
ダッキングやオーバーサンプリング(2,4,8倍)にも対応しています。
- プリアンプセクション
- スプリング・リバーブセクション
- OUTPUTセクション
に分かれています。
こんな人におすすめ
・クラッシックなスプリングリバーブの音が欲しい人
・ヴィンテージサウンドを加えたり、レゲエ・ダブ風な音を作りたい人
シグナルフロー


プリアンプセクション


Pulsar Primaveraのプリアンプがよく出来ていて、
プリアンプのDriveを歪むギリギリまであげると、迫力あるけど聞いていて耳に痛くない音に仕上がります。
適度な太さがいい感じ。ドラムやボーカルなど音の太さが必要な素材に使うと心地よい聞こえ方に仕上がります。
プリアンプのDriveがかなりきつめにかかるので、クリップ検知のランプが軽く点灯する程度のDrive値で設定すると気持ち良いアナログな太さを得られます。
スプリングリバーブセクション


PREDELAY , TENSION , DECAY ,EXCITATION,WIDTHのつまみのほか
スプリングリバーブタイプを選べます。
リバーブタイプ | 詳細 | 元ネタ |
---|---|---|
TWANG | アメリカのアンプのリバーブ | クラッシックなギターアンプのスプリングリバーブ |
HR12 | 非常にローファイな日本のリバーブ | HR-12 |
SR202 | ハイファイで使われる古いリバーブだが、音はクリーンとはほど遠い。 リバーブのテールは、このプラグインで提供されるものの中で最も密度が低い。 | SR-202W |
TUBBY | ダブで使われる王道のスプリングリバーブを再現 | King Tubby Studioのスプリングリバーブ |
RE201 | Roland Echo RE201風のハイファイリバーブ | Roland RE201 |
GBS | Primavera のリバーブの中で最もクリーンで、上下両方の帯域幅が非常に広い | Great British Spring |
リバーブタイプ以外のパラメーターはすべて同じで、リバーブタイプだけ変更していきます。
使い方
TWANG


HR12


SR202


TUBBY


RE201


GBS


OUTPUTセクション


DUCKING,MIX,PRESENCE,VOLUMEのつまみがあります。
オプションメニュー


右上のメニューボタンからオーバーサンプリング設定ができます。
またユーザーズマニュアルもこのオプションメニューから確認できます。
ウィンドウサイズ
右下の角をドラッグして調整可能
プリセット
細かく楽器別に分かれています。サウンドデザイナーによるプリセットも集められていてプリセット名でどんな楽器に合うリバーブになるか?が直感的に把握できます。とても使いやすいプリセットでユーザーが自分で編集しなくてもOKな分量があります。
お気に入り機能はないので、新規のプリセットを保存すると作成されるユーザー用のフォルダを作って保存していくと良いです。


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Pulsar Primaveraはプリアンプ機能付きのスプリングリバーブプラグイン!
音もコスパも良いのでビンテージトーンを取り入れて曲を作りたい人にはドンピシャなリバーブです。


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