「ギターやピアノは弾けるけど、ベースのライン作りだけはどうも苦手…」そんな悩みを抱えるクリエイターは驚くほど多いものです。ルート音をなぞるだけでは芸がないし、かといってスラップやゴーストノートをリアルに打ち込むには膨大な手間がかかる。
そんな全DTMerの救世主となるのが、Toontrackの「EZbass」です。単なる高音質なベース音源ではありません。これは、あなたの楽曲を聴いて、それに最適なベースラインを提案してくれる「バーチャル・ベーシスト」そのものです。
魔法のような作曲支援機能と、感動的なリアルさを兼ね備えたEZbassの魅力を、競合製品との比較や拡張音源の紹介も交えて徹底解説します。
EZbassは他のToontrack製品であるEZPiano,EZDrummerとあわせて使うと効果的です!
目次
Toontrack EZbassとは?:「弾けない」を「最強」に変えるベース音源
ただの音源じゃない!「ソングライター」のための制作支援ツール
EZbassの最大の特徴は、EZdrummerなどでお馴染みの「EZ(イージー)」な操作性と、高度な「作曲支援機能」にあります。「ベースを演奏するソフトウェア」というよりは、「ベースラインを構築するための制作ツール」と呼ぶ方が相応しいでしょう。
「このコード進行に合うベースが思いつかない」という時でも、EZbassなら数クリックでプロフェッショナルなフレーズを生成できます。これが、多くのギタリストやキーボーディストに支持されている最大の理由です。
Fender Jazz & Alembic:二つの至高のサウンドを収録
初期状態で、「Modern」(Alembicベース)と「Vintage」(Fender Jazz Bass)の2種類の音源が収録されています。
- Modern: ハムバッカー搭載のアクティブベースらしい、レンジが広くクリアなサウンド。ロック、メタル、フュージョンなどに最適。
- Vintage: パッシブのジャズベらしい、ミッドに粘りのある温かいサウンド。ポップス、ソウル、あるいはオールジャンルに対応。
どちらも指弾き(Finger)とピック弾き(Pick)を切り替え可能で、スラップやゴーストノートといったアーティキュレーションも完璧に収録されています。
EZdrummer直系!膨大なMIDIグルーヴライブラリ
Toontrack製品の真骨頂であるMIDIライブラリも充実しています。ポップス、ロック、ファンクなど多彩なジャンルの「プロが弾いたベースライン」が大量に収録されており、DAWにドラッグ&ドロップするだけでトラックが完成します。リズムのノリ(前ノリ・後ノリ)や、フレーズの複雑さも自由自在に調整可能です。
競合製品との比較:EZbassを選ぶ理由
市場には多くの優秀なベース音源があります。ここでは代表的な競合製品とEZbassを比較し、その立ち位置を明確にします。
主要ベース音源比較表
| 特徴 | Toontrack EZbass | UJAM Virtual Bassist | IK Multimedia MODO BASS | Spectrasonics Trilian |
|---|
| 音源方式 | サンプリング | サンプリング + AIフレーズ | 物理モデリング | サンプリング + シンセ |
| 得意ジャンル | All Genre (拡張性高) | 特定ジャンル (製品による) | All Genre | All Genre |
| 操作の簡単さ | 簡単 (直感的GUI) | 超簡単 (ワンノブ中心) | 中 (パラメータ多い) | 難しい |
| 作曲支援機能 | 最強 (Audio Tracker等) | あり (Player Mode) | パターン集あり | アルペジエーターあり |
| カスタマイズ | 高 (グリッドエディタ) | 低 (プリセット中心) | 超高 (パーツ単位) | 高 (音作り) |
| 価格 | 中 (拡張パック別売) | 手頃 | 中〜高 | 高 |
| こんな人に | アレンジ・作曲を楽にしたい人 | とにかく早く形にしたい人 | 音のリアルさを追求する人 | 最高音質を求める人 |
結論:
- EZbass: 「作曲支援機能」が頭一つ抜けています。ベースラインのアイデア出しに困っているならこれ一択です。
- UJAM: 細かい調整よりも「雰囲気」重視ならUJAMが最も手軽です。
- MODO BASS / Trilian: 音色そのもののリアリティや音作りの深さを求めるなら、こちらに分があります。
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魔法のような作曲支援機能:ベースラインは「作る」から「選ぶ」へ
ドラムやピアノのMIDIをドラッグするだけで、最適なベースラインを自動生成
EZbassには「Drums & Keys」というタブがあります。ここに、手持ちのドラムやキーボード(ピアノ)のMIDIデータを放り込んでみてください。すると、EZbassがリズムやコード進行を解析し、「それにマッチしたベースライン」を自動で生成してくれます。
キックの位置に合わせる、ピアノの左手に合わせる、といった指定も可能。これにより、「ドラムとベースが噛み合っていない」という初心者あるあるなミスが完全に解消されます。
「Audio Tracker」:ギターのオーディオ録音を解析してMIDI化
ギタリストにとって魔法のような機能が「Audio Tracker」です。DAWに録音したギターの演奏データ(オーディオファイル)をEZbassに読み込ませると、その音程とリズムを解析し、全く同じフレーズをベースでユニゾンさせることができます。
「ギターのリフは思いついたけど、ベースをどう合わせればいいか分からない」という時、この機能を使えば一発で解決します。もちろん、オーディオをMIDI変換した後に、EZbass上でフレーズを修正することも可能です。
「Grid Editor」:アーティキュレーションも自由自在な編集画面
自動生成されたフレーズを微調整したい時は、「Grid Editor」を使います。DAWのピアノロールによく似ていますが、ベース専用に特化しているのが特徴。「スラップを入れる」「スライドさせる」「ゴーストノートにする」といった奏法指定が、メニューから選ぶだけで直感的に行えます。キースイッチを覚える必要はありません。
世界を広げる拡張音源:EBXシリーズ
EZbassは「EBX (Expansion)」を追加することで、特定のジャンルに特化したサウンドとMIDIグルーヴを手に入れることができます。おすすめのEBXをいくつか紹介します。
ジャンル別おすすめEBX
EBX Classic Rock
60〜70年代のロックに最適。王道のプレシジョンベース・サウンド。太くて泥臭い、あの音が欲しいならこれ。
EBX: Classic Rock
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EBX Gospel
今時のネオソウルやゴスペルに合う、モダンでクリアな5弦ベース。テクニカルなフレーズを作りたい人に。
EBX Gospel
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EBX Fretless
独特な「粘り」と「歌うような」トーンが特徴のフレットレスベース。バラードやフュージョンに。
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EBX Upright
本格的なウッドベース(コントラバス)。ジャズはもちろん、アコースティックなポップスにも必須。
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EBX The Eighties
80年代サウンドに特化。エレクトリックベースと、「Minimoog」などのシンセベースの両方を収録。
これらを追加することで、EZbassはあらゆるジャンルに対応するモンスター・プラグインへと進化します。
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Bass TAB
The Grooves Tab
The Grid Editor Tab
The Drums & Keys Tab
まとめ:EZbassは「ベーシスト」を雇うようなもの
初心者からプロまで、あらゆるクリエイターにおすすめできる理由
Toontrack EZbassは、単に「音が良い」だけでなく、「曲作りを前に進めてくれる」ツールです。ベースラインのアイデアが枯渇しても、EZbassがいれば無限に引き出しを提供してくれます。
「ベースの打ち込みにかかる時間を短縮したい」「もっと楽曲のクオリティを底上げしたい」と考えているなら、EZbassは間違いなく最強の投資になります。あなたのスタジオに、頼れるバーチャル・ベーシストを迎え入れてみませんか?
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