本記事は、レビューのためにPluginBoutique Japan様から製品提供いただき作成しています
iZotope Trash はDriveを加えて音作りをするディストーション+トーンシェイパープラグイン! 非常に多彩な音作りができる人気のディストーションプラグインでしたが、残念ながら2022年10月24日をもってTrash 2がディスコン(販売終了)になりました……
しかし、このTrashがリニューアルして帰ってきました! 今回リニューアルされたTrashは実質Trash3ですね。
目次
下の動画でiZotope Trash の音が確認できます。
VIDEO
こんな人におすすめ
過激に歪ませたサウンドを作りたい人
アグレッシブなサウンドにしあげたい人
ディストーションプラグインを集めている
VIDEO
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iZotope Trash レビュー
iZotope Trash
メリット
多機能なのに1画面完結でコンパクトに 2段階のディストーションを重ねていたものが4つのディストーションにブレンドされるようになった オートゲインがついた Trash Lite とiPad版あり
デメリット
ダイナミクス・ディレイのセクションが減ったことで作れなくなった音がある
機能概要! どういう音が作れる?
iZotope Trash
Trash は、ドライブ/ディストーション/サチュレーション/ファズといった歪の音を作れるだけでなく、 サウンドデザインにとって大きな影響を与える3バンドのマルチバンドサチュレーションに加えてフィルターが付いていて過激な音にも変化可能。さらにコンボリューション機能を重ねることで、音の響きを変化させることができます。
何が変わった?Trashの新機能
Trash2に比べると、5タブをまたいで使う機能が1画面で完結しコンパクトでわかりやすく使いやすくなった印象です。 タブをまたいで設定値を変更していくのはひと手間かかりますからね。以前のTrashと比べるととてもわかりやすいです。
旧バージョンのTrash2
今回のiZotope Trash
ここが変わった点
2段階のディストーションを重ねていたものが4つのディストーションにブレンドされるようになった
フィルターが一つ減った
ダイナミクス・ディレイのセクションが減った
ランダマイザーがついた
プリセットが楽器・目的別に細かくなった
UIの刷新
Trash Lite とiPad版(Logic Pro for iPad (AUv3 プラグイン形式) )の登場
ダイナミクスとディレイのセクションが無くなっているので少し機能縮小している分、ディストーション機能を充実させています。
Trashセクション
ディストーションは2段階だったものが4つのディストーションタイプをえらぶXYパッド方式へ変更されています。 4つのディストーションを混ぜることで複雑な音色へ変化しますが、 サークルを動かすだけなので直感的に音を探すことができます! さらにモジュレーションとフィルターを加えることで、よりこだわりのある音作りができます。
4隅にディストーションタイプを設定してXYパッドでブレンドさせる
ディストーションタイプは基本的にTrash2にあったものを引き継いでいますがフォルダ分けが変わっている場合があります。(「Sandpaper」はTrash2だとDistortだが新TrashだとDriveに入っている)
歪みのカテゴリ境界は最終的には曖昧ですがイメージとして捉えてください。
Distort 激しい歪み・ディストーション系 Drive 適度な歪み・オーバードライブ系 Faulty 故障しているような歪み Fuzz ファズ Heavy 破壊的なサウンド Retro クラシックなドライブサウンド Staturate ミックス時に使える自然な倍音付与
伝達関数の表示はディストーションをブレンドしていくと変化していきます。 カクっと折れ曲がっているものは割合極端に歪みます。曲線が緩やかなものは弱い歪み、何度も上下しているものはアグレッシブに音変わる歪み方をします。
伝達関数の表示の見た目だけで判断するのは難しいですが、なんとなくの目安を記しておきます。
ディストーションタイプ:heavy-Cracked Actreess
ディストーションタイプ:Crunchy Grunge
ディストーションタイプ:Dense
コンボリューションセクション
Trashセクションと対になっているのがコンボリューションセクションです。
リバーブっぽくも使えるしテクスチャのレイヤーとしても使える機能。 こちらもディストーション同様に4箇所配置でブレンドします。
Condenser,Dynamic,Ribbonとマイクのタイプを選べるのは前バージョンと共通です。 ディストーションに加えて、色々なコンボリューションを組み合わせていくと、作れる音のバリエーションが増えます!
Tone 音色の明暗を決めるIR Amps アンプキャビネットのIR FX 効果音を混ぜるIR Body 空洞のあるものIR Edge アタックが強く感じられるIR Tail 残響のあるIR Animals 動物の声っぽさを感じるIR Vowels ah,uh,Ouなど Devices Upright Piano,Cheap Radioなど Textures ノイズ等のテクスチャ Reverb IRリバーブ Reverse IRリバーブを逆再生してある Water 水の音 Custom 自分の手持ちIRを読み込ませる
個人的には出力のボリューム調整をエフェクトオンにしたときと同様に抑える「オートゲイン」 がついているのもかなり嬉しい機能追加です。 ディストーションプラグインはオートゲインがないものが多いので、この機能だけでもかなり便利になりました。
右下のOUTPUTセクションにあるAutoGainとLimitter
あとは複雑な設定ができる分、操作に迷いがちになることもありますよね。 そこで登場するのがランダマイザー。 選択肢の多いディストーションタイプとコンボリューションタイプの組み合わせをランダムに配置してくれる機能です。
ランダマイザーが使える項目
全項目を一括変換
ディストーションタイプとコンボリューションタイプの4つの組み合わせを一括変換
ディストーションタイプとコンボリューションタイプのカテゴリ内で変換
自分では思いつかない組み合わせで音作りができます! 選択肢が多いのでランダマイザーを積極的に利用すべきですね
マルチバンドは3バンドまで区切れます。
LOW:黄色 MID:赤紫 HIGH:青
と選択したときに色分けされます。マルチバンドで細かく設定していくことで同じトラックでもかなり違った音色になります。楽器の持っている特徴的な帯域を限定するだけでもかなり雰囲気が変わるので色々試してみると面白いです。
帯域ごとにTrashとコンボリューションをON/OFFできるのと モジュールの順序を切り替えできるのもこだわりポイントの一つです。
直感的な XY パッドで最大 4 つの異なるディストーション タイプをブレンドし、Tilt コントロールで劇的な効果を生み出す周波数を切り出します。リバース リバーブ、ピアノ キャビネット、プレキシガラス管など、300 を超えるクリエイティブなインパルス レスポンスを使用して、トラックを他のオブジェクトや空間にモーフィングします。
オーディオの特定の部分を低域、中域、高域の周波数帯域に分割して形成します。スペクトルの一部にのみ少しのディストーションを追加することも、暴れまわってすべてを台無しにすることもできます。Trash’s Envelope で退屈なループにスパイスを加え、ダイナミック ディストーション機能を使用して相互にブレンドされたサウンドを作成し、同時に Auto Gain と Limiter でレベルを抑制します。
導入時注意点
フィルターにあるScreamのパラメーターはレゾナンスを調整する設定値になっていますが、 急激に上げると耳にきついので注意してください。
拡張キット
ウィンドウサイズの可変なし(初期バーション)
CPU負荷
CPU負荷は軽めです。
プリセットデモ・似ている音源と比較
ディストーションプラグインはいくつかありますが、XYパッドを使ったものではOUTPUT THERMAL は比較的機能が近いです。
Thermal
帯域ごとのディストーション設定ならFabFilter Saturn 2 も面白いプラグイン。
Saturn
4種類のディストーションブレンドは新しい方式のためTrashの独壇場になりそうな機能です。
Trashライト版との違い
ライト版はTrashモジュール・input,outputセクションのみ利用。コンボリューション・Envelope,Filterが使えません。
Trashマニュアルはどこにある?
歯車アイコンを押してGENERALメニューにある「View Manual」から見ることができます。
まとめ
iZotope Trashは ディスコンになったプラグインをリニューアルしたディストーションプラグイン!
出音をパワフルにするだけでなく、過激な変化まで加えられるディストーションプラグイン。 コンパクトにまとまっていて使いやすい内容になっています。 自分の耳で色々なプラグインの音を聞いてみて、良いものを見つけてみてください。
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