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Bloom Ensemble Malletsレビュー!EDMにマレット音を溶け込ませられる!センス良な音源

マリンバやヴィブラフォンの音を曲に入れたいのに、生っぽさが強すぎて、エレクトロのトラックの中で浮いてしまう……。
そんなときに試したいのが、Excite Audioの「Bloom Ensemble Mallets」です。
「マレット音源」とは、先端の丸いバチ(マレット)で叩く、マリンバやヴィブラフォンのような音程のある打楽器の音源のこと。Bloom Ensemble Mallets(以下Mallets)は、そのマレット楽器を「鍵盤を押すとフレーズが鳴る」形で演奏できるプラグインです。
マレット系の音源は「生楽器をきれいに鳴らす」方向のものが多い中で、Malletsはエレクトロニック、アンビエント、ダウンテンポ、シネマティック向けの音源として作られています。だから私の第一印象は、「マレット音源を、エレクトロミュージックに溶け込ませられる希少な音源」。ここがいちばんおいしいところです。
しかもこれは、Excite Audioの人気シリーズ「Bloom」の中で、Bloom Ensemble Stringsに続く「Bloom Ensemble」の2作目。ストリングスで「このシリーズ、楽しいな」と感じた人なら、すんなり入れる音源です。
結論:Bloom Ensemble Malletsは鍵盤1つでマレットのフレーズを鳴らす音源

Malletsは、ピアノ、ヴィブラフォン、マリンバ、グロッケン、ベルなどを組み合わせた、アンサンブル型のマレット音源です。ソロの音色から、速いシーケンス、重ねたアンサンブルまで、マレットのフレーズが鍵盤1つで鳴ります。単体のプラグインとして立ち上がるので、手持ちのDAWにそのまま挿して使えます。
| 搭載機能 | 詳細と制作上のメリット |
|---|---|
| プリセット | 250以上を7カテゴリに整理。開いた瞬間からフレーズが鳴るので、アイデア出しが速い |
| 白鍵(14鍵) | テンポ同期したサンプルを1鍵ずつ鳴らす。コードを押さえる感覚でフレーズの層を組める |
| 黒鍵 | 押している間だけ、ハーフタイム・リバース・オクターブ上下などがかかる |
| マクロ | Age、Lo-Fi、Bounce、Smudgeの4つで質感を変える |
| サンプルインポート | 自分のサンプルを最大112個まで読み込める |
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Bloom Ensemble Mallets レビュー
総合評価
( 4.0 )
メリット
- 250以上のプリセットが7カテゴリに整理されていて、目的の質感から探せる
- 4つのマクロと3つのエフェクトで、音の汚し・にじみ・跳ねをすぐに作れる
- 3か所のサイコロ(ランダマイズ)で、思いつかない組み合わせを見つけられる
- 確率や演奏表現を持つシーケンサーで、反復フレーズに揺れを作れる
デメリット
- 収録はマレット系の楽器に絞られていて、弦や管など他の楽器は入っていない
- 白鍵に割り当てられるサンプルは14個で、1つのバンクで扱える素材の数には上限がある
- ライセンス認証にインターネット接続が必要
得意なのは、エレクトロニック、アンビエント、ダウンテンポ、シネマティック。紹介文には、Pantha Du Prince、Four Tet、Bonobo、Floating Pointsといったアーティストに触発された音源だと書かれています。「あの質感のマレットが欲しい」という人に向いた音源です。
使ってみて感じたこと
第一印象は、冒頭で書いたとおりです。マレット音源をエレクトロミュージックに溶け込ませられる、希少な音源だと思っています。
理由のひとつは、白鍵で鳴るのが、テンポとキーに同期したサンプルだということ。ループ素材を鍵盤に並べて演奏する感覚に近く、ビートやシンセと並べても、テンポの面で浮きにくい設計です。
そこにマクロを足すと、さらに寄せられます。Ageで歪ませて、Lo-Fiで小さなスピーカー越しの質感にして、Smudgeで輪郭をにじませる。きれいすぎるマレットが「トラックの中の音」に変わっていく、という印象です。
ギターのアルペジオのように、指で拾うと手間のかかる細かい反復フレーズが、鍵盤1つで出てくる。これもかなり助かります。
──「マレットを入れたいけど浮く」という悩みに、音源側からアプローチしてくれる。ここがMalletsを選ぶ最大の理由です。
Bloomが支持される4つの理由
Bloomシリーズが支持される理由は、4つあると思っています。Malletsの良さの半分は、このシリーズ共通の魅力にあります。
理由1:使いやすさ
Bloomは、画面下の鍵盤を「白鍵はフレーズのトリガー、黒鍵はひねりを加えるスイッチ」として使う設計で、これがシリーズ全製品で共通です。Bloom Drum KitsもStringsもMalletsも、1つ覚えれば他でも同じ要領で触れます。操作を覚えるのが面倒で音源を積んでしまう人ほど、この統一感が効いてきます。
理由2:即戦力のプリセットと、今どきのサウンドデザイン
プリセットを読み込んだ時点で、そのまま曲に置ける音が鳴る。これがBloomの強みだと思っています。しかも音の方向性に、今どきのエレクトロやインディーのサウンドデザインのセンスを感じます。Malletsにも、静かなLow Energyから速いHigh Energyまで、用途別のプリセットが揃っています。
理由3:ランダマイズさせやすいエンジンシステム
「ランダマイズ」とは、設定をランダムに入れ替えて、思いもよらない組み合わせを見つける機能のこと。Bloomのエンジンは、これが至る所に仕込まれています。Malletsには、サイコロが3か所あります。
- メイン画面:白鍵に割り当てるサンプルを入れ替える
- シーケンサー:選んだモードの設定(音程やベロシティなど)をランダムにする
- モジュレーション:ステップごとのエフェクト変化の曲線をランダムにする
「ベロシティ」は音の強さのこと。自分では思いつかないフレーズが出てくるのが、このエンジンのいちばんの面白さです。
理由4:入手価格の手頃さ
Bloomは、「フレーズが演奏できる音源」の中でも手を出しやすい価格帯だと思っています。「次はこの楽器も欲しい」とシリーズ買いしたくなる値段感だと思います。
白鍵と黒鍵で叩くように演奏するBloom Ensemble Mallets
白鍵14鍵と、テンポ同期のサンプル
メイン画面には8つのバンクがあり、1バンクに14個のサンプルが入っています(合計112サンプル)。この14個が、2オクターブ分の白鍵にそのまま割り当てられる仕組みです。
サンプルはDAWのテンポに同期して鳴ります。Key Selector(曲のキーを選ぶ機能)でキーを選べば、楽器全体がそのキーに合うように調整されます。バンクごとの入れ替えも、サンプルを1つずつ白鍵にドラッグして差し替えるのも自由です。
黒鍵のモディファイアでフレーズの表情を変える
「モディファイア」とは、押している間だけ演奏に変化を加える、表情付けのスイッチのこと。黒鍵には標準で次の5つが用意されています。
- ハーフタイム:再生速度を半分にする
- ダブルタイム:再生速度を2倍にする
- リバース:逆再生にする
- オクターブダウン/オクターブアップ:1オクターブ下げる/上げる
マレットのフレーズを逆再生すれば、音が膨らんでから出てくるビルドアップ向きの質感になり、ハーフタイムならダウンテンポ寄りのゆったりした雰囲気になりそうです。残りの黒鍵には、自分で組んだA〜Eの5つのシーケンスを割り当てられ、鍵盤1つで呼び出せます。
4つのマクロと3つのエフェクトで電子音楽の質感に寄せる
Age・Lo-Fi・Bounce・Smudge
「マクロ」とは、複数のパラメータを1つのツマミにまとめたもの。音作りの知識がなくても、1本回すだけで質感が変わります。Malletsのマクロは4つです。
| マクロ | 役割 |
|---|---|
| Age | 音に粗さと歪みを足す |
| Lo-Fi | 小さなスピーカー越しのような質感にして、わずかなピッチの揺れを加える |
| Bounce | 8分音符のステレオディレイを通して、音を跳ねさせる |
| Smudge | アタックをなだらかにして、高域を抑えた長めのチェンバーリバーブを足す |
Smudgeはアタックを丸めて背景に溶かすのに、AgeとLo-Fiの組み合わせはローファイなビートに寄せるのに向いていそうです。
Mod・Delay・Reverb・Lo-Cut・Hi-Cut
メイン画面には、Mod、Delay、Reverb、Lo-Cut、Hi-Cutの5つのツマミもあります。前の3つは各エフェクトのかかり具合、後ろの2つは不要な低域と高域のカット。Editページでは、ModulationのChorus・Vibrato・Flanger、ReverbのPlate・Hall・Spring、DelayのStereo・Ping Pongと、中身を選んで掘れます。
確率とパフォーマンスで揺らぐシーケンサーとEditページ
最大32ステップ、確率・ベロシティ・タイミング
「シーケンサー」とは、決めた順番でサンプルを鳴らしていく機能のこと。Bloomのシーケンサーは、メロディを書くというより、ワンショット(1回だけ鳴る短い音)やループを重ねてリズムの層を作るためのものです。
Malletsでは最大32ステップで、ステップごとにベロシティ、音程、タイミングのずらしなどを設定できます。使いどころなのが「Probability(確率)」。そのステップが鳴る確率を決められるので、鳴るたびに少しずつ変化して、反復フレーズが機械的になりすぎるのを防げます。
ロール、フラム、ゴーストノートまで
各ステップには「Perform」で演奏表現を足せます。同じ音を連打するRoll、ごく小さい音量にするGhost Note、2連打のFlam、だんだん強くなるCrescendo、音程を上げながら連打するRiseなど。細かい連打や装飾音を、鍵盤で弾かずに作れます。
さらにモジュレーションでは、ステップごとにDelayやReverbなどを曲線で動かし、シーケンスが進むほど残響が増える、といった動きも作れます。
手持ちのサンプルを取り込んでBloom Ensemble Malletsを自分仕様に
Malletsは、自分のサンプルを最大112個まで読み込めます。メイン画面のサンプル表示やEditページの波形に、音声ファイルをドラッグ&ドロップするだけ。読み込んだ後も、いつでも差し替えられます。
おすすめは、マレットの中に自分の録音を混ぜる使い方。ギターのハーモニクスや環境音を白鍵の1〜2個に入れて、シーケンサーで細切れにし、マレットと同じ土俵で鳴らすと、「この曲だけの音」に近づきます。
Bloom Ensemble Malletsのジャンル別の使いどころ
エレクトロ・ハウス系:上モノのきらめきとして
四つ打ちのトラックに、High Energyプリセットの速いシーケンスを重ねる使い方がまず浮かびます。Hi-CutとLo-Cutで帯域を絞れば、キックやベースともぶつかりにくくなります。
ダウンテンポ・ローファイ:ゆるい揺れを作る
ハーフタイムのモディファイアとLo-Fiマクロの組み合わせを、まず試したいところ。Probabilityで音を間引けば、ゆるく揺れるフレーズになります。ビートの隙間にぽつぽつ鳴るマレットは、ローファイと合いそうです。
アンビエント・シネマティック:背景に漂わせる
TexturesやLow Energyのプリセットは、背景に敷いて使う前提のカテゴリ。Smudgeで輪郭をにじませてReverbを深くすれば、メロディを邪魔せずに空間を広げられます。
Bloom Ensemble Stringsとの違い
同じ「Bloom Ensemble」でも、エンジンは共通で、楽器・カテゴリ・マクロが違います。
| 項目 | Bloom Ensemble Strings | Bloom Ensemble Mallets |
|---|---|---|
| 楽器 | ヴァイオリン、チェロ、コントラバスなどの弦楽器 | ピアノ、ヴィブラフォン、マリンバ、グロッケン、ベルなど |
| プリセットのカテゴリ | Drones、Rhythmicなど7カテゴリ | High Energy、Low Energyなど7カテゴリ |
| マクロ | Drive、Stereo、Chamber、Vinyl | Age、Lo-Fi、Bounce、Smudge |
す。
LITE版とクロスグレード
フル版のほかに、機能を絞ったLITE版と、Bloom製品を持っている人向けのクロスグレードがあります(2026-10-23時点、すべて2026年11月30日まで)。
- Bloom Ensemble Mallets Lite:¥3,278(通常¥5,050、35%OFF)
- Crossgrade from any Full Bloom Product(フル版のBloom製品を持っている人向け):¥5,005(通常¥6,790、26%OFF)
LITE版はプリセットが75(フル版は250以上)、サンプルが4バンク56個(フル版は8バンク112個)です。白鍵・黒鍵、4つのマクロ、3つのエフェクトは共通で、Editページとサンプルインポートはフル版側の機能として掲載されています。マクロやエフェクトで質感を寄せる使い方だけなら、LITE版から入る手もあります。
バンドル版
Bloomシリーズをまとめて揃えたい人向けのバンドルも出ています。考え方はBloom Bundleの記事にまとめています。
どんな人におすすめ?
- マリンバやヴィブラフォンを入れたいのに、エレクトロのトラックで浮いてしまう人
- アンビエントやダウンテンポに、きらめくマレットのフレーズを足したい人
- Bloom Ensemble Stringsなど、他のBloom音源を持っていて、操作に慣れている人
マレットを1音ずつ弾き分けて生演奏のように鳴らしたい人は、別のマレット音源を探したほうが早いかもしれません。
FAQ
Q. LITE版からフル版に移れますか?
移れます。Plugin Boutiqueに「Upgrade from Bloom Ensemble Mallets Lite」という製品があり、2026-10-23時点で¥3,453(通常¥5,220、33%OFF、2026年11月30日まで)です。
Q. 購入前に試せますか?
Plugin Boutiqueの製品ページに、無料トライアルのダウンロード欄があります(ログインが必要)。
Q. 自分のサンプルを入れるときの注意点は?
読み込むときに、サンプルのBPMとキーを入力します。ドラムなどキーのない素材は「No Key」を選び、ワンショットなら曲のBPMを入れるか、BPM Warp(曲のテンポに合わせて素材の長さを伸び縮みさせる機能)をオフにしてください。
Q. 一括払い以外の購入方法はありますか?
Plugin Boutiqueでは、12か月の月額払い(2026-10-23時点で月¥568、通常は月¥792)を選べます。また、Rent to Ownは、毎月支払って12か月で永久ライセンスになる購入方法です。この方法で買った場合は、30日ごとにインターネット接続でライセンスの確認が必要になります。
まとめ:Bloom Ensemble Malletsは、マレットを「トラックの一部」にする音源
白鍵と黒鍵でフレーズを組み立て、マクロで質感を寄せ、確率つきのシーケンサーで揺らす。Malletsは、マレット音源をエレクトロミュージックに溶け込ませたい人にとって、頼れる1本だと思います。
まずはプリセットを鳴らして、マクロを回してみてください。
【2026/10/22 ~ 11/30 まで Bloom Ensemble Mallets が 34%OFF】
¥10,299 ⇒ ¥6,732 (※価格は為替レートで変動あり)
Excite Audio Bloomシリーズ
Bloomシリーズの全記事は、Excite Audioのタグページから探せます。主な製品は次のとおりです。
- バンドル:Bloom Bundle
- アンサンブル:Bloom Ensemble Strings
- ドラム・パーカッション:Bloom Drum Kits、Bloom Drum Percussion、Bloom Drum Breaks
- シンセ・制作キット:Bloom Palette Modular、Bloom Mura Masa、Bloom Synth Analogueクロスグレード
- ベース:Bloom Bass Groove
- ボーカル:Bloom Vocal Edit、Bloom KSHMR








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