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Sinphonica Maestosa Strings レビュー!ドライな音からホール環境まで汎用性あるストリングス音源

この記事はPlugin Boutique Japanから製品提供を受け、ベータ版を試用しています。
以下の主観的な使用感は、筆者の環境・試用時点に基づく情報です。
中の人存在感のあるストリングス専用音源!
Sinphonica Maestosa Stringsは、60人編成の大規模なストリングス音源でありながら、重厚な映画音楽だけに寄らず、歌もの、アニソン、ポップスへ混ぜやすい明瞭さと速いアタックを持つ。
ミラノの歴史あるオフィチーネ・メカニケ・スタジオで録音された、60人編成のイタリア弦楽オーケストラ。
◯16人の第1ヴァイオリン
◯14人の第2ヴァイオリン
◯12人のヴィオラ
◯10人のチェロ
◯8人のコントラバス
の編成。
こんな人におすすめ


- ストリングスのプログラミングの手間を極力減らしたい人
- Pianoverseの音が気に入っている人
- パワー感のある汎用性の高いストリングス音源を探している人
- 豊富な設定方法に対してコスパに優れている音源を探している人
- ストリングス独自の特殊奏法も欲しい人



ドライなPianoverseの音が気に入っていた人なら、このSinphonicaは相性が良いです。
Pianoverseのストリングス版といった印象を受けました。



Complete Collection版だけを見ると、かなり高値ではありますが、ステージマイクの調整本数やアーティキュレーションの機能数を踏まえると,この値段でストリングス音源が一式揃えられるのはお得感があります。
仕様・機能の要点
- 1st Violin 16人、2nd Violin 14人、Viola 12人、Cello 10人、Double Basses 8人の合計60人編成。
- Complete Collectionは41種類、各セクションは36〜38種類のアーティキュレーションを収録する設計。
- 8種類のマイクポジションを使い、近接マイクで直接音と輪郭を、Decca系・遠方マイクで空間と距離感を加える。
Morphは2つのアーティキュレーションをベロシティまたはMIDI CCで切り替える機能。LongとShortを組み合わせ、歌もののストリングス打ち込みの切り替えを速くする用途が中心。PALCO Technologyは、収録空間を利用しながら弦セクションの位置と距離感を動かす機能。左右パンニングだけでは作りにくいステージ上の配置を狙える。



基本的な使い方としては、
「キースイッチモード」と「モーフ」モード
7スロットに対してアーティキュレーションを設定。キースイッチで切り替えて演奏できます。





モーフモードは2つのアーティキュレーションを設定して、アーティキュレーション間で行き来できるモードです。
アーティキュレーションの変更が流れるような自然な切り替えが実現できます。


Stageマイク設定+ EQ+リバーブ
STAGEタブでは「PALCO™仮想ステージポジショニング」による8つのマイク設定が可能です。


マイク設定はプリセットが用意されていて、求めている音に応じて組み合わせを選べる。




EQ


EQは4つ。項目名を見ればすぐに判断できる。帯域指定はできない。
内蔵リバーブ
内蔵リバーブはMAXで30%、中央値で15%という表記になっている。
MAXにしても原音が残り巨大なホールに居るような響き方として再現される。


ヴァイオリン Legato 本体Reverb 30$の状態でサチュレーションとコンプを加えたもの
1トラックだけなのにかなり派手に聞こえます。


リバーブMIX値は右上の小さいReverbノブと連動する。
代表的なリバーブタイプとステージの広さに合わせたリバーブタイプが選べる。


Sinphonica Maestosa Strings 良い点
- 大編成でも音像が見えやすく、ドラム、ベース、ボーカルのあるアレンジへ入れやすい。
- ベロシティやExpressionを細かく書き込まないデモ段階でも、一定の説得力を作りやすい。
Spiccatissimoは歯切れのよいショート奏法として、既存の手持ち音源との差別化になると評価。- 初期のオーケストラ配置と複数マイクにより、定位・距離感を一から設計しなくてもオーケストラらしい空間を作りやすい。
- 豊富なアーティキュレーションの数
専用のストリングス音源というだけあり、クラシックを土台にしたシンフォニックな演奏も可能ですし、IK Pianoverse同様にリバーブをOFFにしたときの音がかな~りDryです。
そのため、ポップスやロックとの混ざりも良く汎用性がめちゃくちゃ高い音源に仕上げられています!
Sinphonica Maestosa Strings 気になる点
- 大編成構成ということで、小編成なストリングス隊の音を求めていると探しているものと違う結果になる。
- アーティキュレーションListは上に配置されていると使いやすかったかも。
収録アーティキュレーション
LONG(ロングトーン系)
| アーティキュレーション | ひとことで言うと |
|---|---|
| Performance Long (Legato) | 弾き方に合わせて自動でつながる、賢いロングトーン |
| Con Sordino (No Vib) | ミュートあり・ビブラートなしの、こもった静かな音 |
| Con Sordino (Vib) | ミュートあり・ビブラートありの、柔らかく揺れる音 |
| Con Sordino (Vib-NV) | ミュートあり、ビブラートから徐々にノンビブラートへ |
| Flautando | 弓を軽く速く動かす、フルートのような息っぽい音 |
| Harmonics Artificial | 指を軽く触れて作る、ガラスのように澄んだ倍音 |
| Molto Vib Rachmaninoff | 感情を込めた、うねるように深いビブラート |
| Sul G | あえて一番低いG線だけで弾く、太く濃い音 |
| Sul Ponticello | 駒の近くで弾く、金属的でギラついた音 |
| Sustain (No Vib) | ビブラートなしの、まっすぐで無機質なロングトーン |
| Sustain (Vib) | 最も標準的な、ビブラートありのロングトーン |
| Sustain (Vib-NV) | ビブラートありから徐々にビブラートなしへ変化 |
| Tremolo | 弓を細かく往復させる、震えるようなトレモロ |
| Trills Half Tone | 半音上との高速トリル |
| Trills Whole tone | 全音上との高速トリル |
SHORT(短い音符系)
| アーティキュレーション | ひとことで言うと |
|---|---|
| Performance Short | 弾き方に合わせて強弱・長さが自動で変わる短い音 |
| Pizzicato | 弓を使わず指で弦をはじく、ギターに近い音 |
| Requiem | Sinphonica 固有のアーティキュレーション。短めで陰影のある特殊な短音 |
| Spiccatissimo | Spiccatoよりさらに短く鋭い、極短の跳ね弓 |
| Spiccato | 弓を軽く弦に跳ねさせる、弾むような短音 |
| Staccato | 弓を止めて切る、輪郭のはっきりした短音 |
FX (ストリングスの特殊奏法)
- FX Arpeggio Swarm Menu
- FX Bending Menu
- FX Glissando Menu (Normal / Long)
- FX Gliss Stabs (Bottom/top/Trem Dw/ Trem Up/ Tenuto Stabs Long / Tenuto Stabs Short)
- FX Harmonics Menu
- FX Pizzicato Menu
- FX Random Scales
- FX Solo Menu
- FX Tenuto Tremolo 1,2
- FX Tuning Menu
アーティキュレーション:LONG(ロングトーン系)を1つずつ深掘りする


Performance Long (Legato)
打ち込んだメロディーの速さや音の重なり具合を音源側が判断して、スタッカート気味の跳ねた音から滑らかなレガートまで、自動で表情を変えてくれるロングトーン系のパッチです。もともとはSpitfire Audioの「Performance Legato」のように、演奏の仕方に応じてスピッカートからレガート、ポルタメントまで自動で切り替わるパッチとして各社のストリングス音源に広まった機能で、ライブラリによって挙動の細部は変わります。
DTMでは、いちいちキースイッチでレガートとサスティンを切り替えるのが面倒な時、まずこのパッチだけでフレーズを打ち込んでみると、それらしいニュアンスがついた状態からスタートできます。仕上げに気になる部分だけ個別のアーティキュレーションに差し替える、という使い方が効率的です。
Con Sordino (No Vib)
「Con Sordino」はイタリア語で「弱音器(ミュート)をつけて」という意味です。駒(ブリッジ)に小さなゴムや金属のミュートを取り付けることで、高い倍音が削られてこもった、柔らかい音色になります。ギターで言うと、パームミュートでブリッジ側を軽く触れて音を丸める感覚や、アンプのトーンノブを絞って高域を削る感覚に近いです。「No Vib」はビブラートなし、つまり指を揺らさずまっすぐ音を伸ばす奏法を表します。
DTMでは、静かなバラードのイントロや、感情を抑えた場面で使うと効果的です。ビブラートがない分、音が固定された印象になるので、和音の響きそのものを聴かせたいパッドのような使い方にも向いています。
Con Sordino (Vib)
Con Sordinoのミュートに加えて、ビブラート(指先を細かく揺らして音程を微妙に揺らす奏法)がかかったバージョンです。ミュートで角が取れた音色に、ビブラートの揺れが加わることで、単に静かなだけでなく、どこか切なさや温かみを感じさせる音になります。
DTMでは、映画音楽やバラードのサビ前後など、静かだけれど感情がこもった場面で重宝します。後述する通常の「Sustain (Vib)」と比べると音量・存在感が控えめなので、他の楽器を邪魔せずに響きだけ足したいときの選択肢になります。
Con Sordino (Vib-NV)
「Vib-NV」は「Vibrato → No Vibrato」の略で、一般的には1つの音の中でビブラートがかかった状態から、途中で自然にビブラートなしの状態へ移行していくサンプルを指すことが多い表記です。Con Sordinoのミュートがかかった音色の中で、この変化が起きるバージョンになります。
DTMでは、長く伸ばす音の中で表情を少しずつ落ち着かせたい時に使うと、手動でビブラートの深さを自動化(オートメーション)で描くよりも自然な変化を簡単に得られます。エンディングに向けてすっと音が静まっていくような場面に向いています。
Flautando
弓を指板(フィンガーボード)寄りの位置で、軽い圧力かつ速いスピードで動かして出す奏法です。「Flautando」はフルートのような、という意味の通り、倍音が少なく息っぽい、透明感のあるやわらかな音になります。ギターで言うと、ネックの高い位置(フィンガーボードの上)をピッキングして甘い音を出す「フロントピックアップ寄りの丸い音作り」に近いニュアンスです。
DTMでは、幻想的な雰囲気を出したいアンビエント系の楽曲や、Padとして敷き詰める用途に向いています。実際に使う際はリバーブと相性がよく、リバーブを混ぜることで空間の奥に溶け込むような響きを作れます。
Harmonics Artificial
弦楽器のハーモニクス(倍音奏法)には、開放弦に軽く触れて出す「natural harmonics(自然ハーモニクス)」と、1本の指で弦を押さえながら別の指を軽く添えて出す「artificial harmonics(人工ハーモニクス)」の2種類があります。Artificial Harmonicsは、押さえる位置を変えることで自然ハーモニクスでは出せない音程を自由に出せるのが特徴で、ガラスのように澄んだ、細く高い音色になります。
DTMでは、楽曲のキラキラした装飾音として、サビの頭やブレイクの後などピンポイントで使うと効果的です。音量は控えめなので、他の楽器が少ない静かなパートで際立たせるのがコツです。
Molto Vib Rachmaninoff
「Molto Vib」は「たっぷりとしたビブラート」という意味のイタリア語です。「Rachmaninoff」という名称は、Spitfire Audioのストリングス音源(Spitfire Symphony Orchestraなど)で実際に使われているキースイッチ名で、後期ロマン派の作曲家ラフマニノフの楽曲を思わせるような、非常に幅の広い情熱的なビブラートをかけた「Molto Vib」の発展版として用意されています。すべてのライブラリに共通する一般名称ではなく、ライブラリ固有の呼び方である点に注意してください。
DTMでは、映画音楽的な盛り上がりのクライマックスや、感情を全開にしたいサビのストリングスで使うと効果的です。通常のSustainよりも表情が濃いぶん、曲全体で多用すると胸焼けしやすいので、ここぞという場面に絞って使うのがおすすめです。
Sul G
「Sul G」は「G線上で」という意味です。バイオリンの弦は通常G・D・A・Eの4本があり、同じ音でも高い弦のポジションで弾くか、あえて低いG線の高いポジション(ハイポジション)で弾くかで音色がまったく変わります。Sul Gで弾いた音は、太く濃厚で、少しかすれたような独特の緊張感を持つのが特徴です。バッハの「G線上のアリア」の呼び名の由来にもなっている奏法です。
DTMでは、ドラマチックで重厚な旋律を歌わせたいメロディーラインに使うと効果的です。通常のSustainでは軽く聴こえてしまうフレーズも、Sul Gに差し替えるだけで一気に情感が増すことがあります。
Sul Ponticello
弓を駒(ブリッジ)のすぐ近くで弾く奏法です。弦の振動する場所が駒に近づくことで倍音の出方が変わり、金属的でギラギラした、やや神経質な響きになります。ギターで言うと、ブリッジミュートをせずにブリッジ寄りをピッキングした時の、鋭く硬い音に近いイメージです。
DTMでは、ホラーやサスペンス系の劇伴、緊張感を出したい場面での効果音的な使い方に向いています。単体で旋律を弾かせるというより、不穏な雰囲気を作る「音色」として使われることが多い奏法です。
Sustain (No Vib)
特別な指示がない、素直に弓を弾いて伸ばした音のうち、ビブラートをかけていないバージョンです。音程が一切揺れないため、まっすぐで無機質、機械的とも言える響きになります。
DTMでは、和音の中で音程を明確に聴かせたいコード楽器的な使い方に向いています。ビブラートによる音程の揺れがノイズになりやすい、シンセと絡めるハイブリッドなアレンジでも扱いやすい選択肢です。
Sustain (Vib)
もっとも標準的でベーシックなロングトーンです。弓を伸ばしながら、指先で適度にビブラートをかけて音を伸ばします。多くの人が「ストリングスの音」と聞いてイメージするのは、このSustain (Vib)の響きだと思います。
DTMでは、まず最初にこのアーティキュレーションでメロディーやコードを打ち込んでおき、場面ごとに他のアーティキュレーションへ差し替えていく「基準点」として使うのがおすすめです。迷ったらまずここから始めましょう。
Sustain (Vib-NV)
Sustainの中で、ビブラートがかかった状態から自然にビブラートなしの状態へ移行していくバージョンです。Con Sordino (Vib-NV)のミュートなし版と考えるとイメージしやすいと思います。
DTMでは、フレーズの終わりに向けて音の表情を落ち着かせたい時や、伸ばした音の緊張感を徐々に解いていきたい場面で使うと、不自然なビブラートの切り替わりを避けられます。
Tremolo
弓を弦の上で細かく素早く往復させる奏法です。1つの音を連打しているような、震えるような響きになります。ギターで言うと、トレモロピッキングで1音を高速に刻み続ける奏法とほぼ同じ感覚です。
DTMでは、緊張感や不安、迫りくる危機のような場面の演出に使われることが多い奏法です。オーケストラ系の劇伴で「何か起きそうな予感」を出したい時の定番テクニックでもあります。
Trills Half Tone
トリルとは、ある音とその隣の音を高速に往復させる装飾奏法です。Half Toneは半音上(例えばドとド♯)との往復を指します。細かく神経質な、色彩感のある響きが特徴です。
DTMでは、クラシカルな旋律の装飾として、フレーズの終わりにアクセントとして添えると効果的です。半音の往復は少し不安定な浮遊感が出やすいので、緊張感を出したい場面にも向いています。
Trills Whole tone
同じくトリルですが、こちらは全音上(例えばドとレ)との往復です。半音のトリルよりも音の動きがはっきりして聴こえるため、より軽快で華やかな印象になります。
DTMでは、明るく躍動感のあるパッセージの装飾に向いています。半音のTrills Half Toneと全音のTrills Whole toneは、曲の調性やコードに合わせてどちらが自然に響くかを都度確認しながら選ぶのがポイントです。
アーティキュレーション:SHORT(短い音符系)を1つずつ深掘りする


Performance Short
Performance Long (Legato)の短音バージョンです。打ち込んだノートの長さや強さ、連続するタイミングに応じて、音源側がスタッカートとスピッカート、マルカートのようなニュアンスを自動で選んでくれると考えられるアーティキュレーションです。各社のライブラリでも「Performance」を冠したパッチはこうした自動追従型の設計思想を採ることが多く、細かいキースイッチの切り替えなしにリズミックなフレーズを打ち込みたい時に便利です。
DTMでは、細かい刻みのリズムパターンを1本のトラックで手早く仕上げたい時にまず試してみる価値があります。
Pizzicato
弓を使わず、指で弦を直接はじいて音を出す奏法です。「ピチカート」というカタカナ表記でも知られています。弦をはじいた瞬間に音が立ち上がり、すぐに減衰していく、ギターの音の出し方にかなり近い奏法です。実際、クラシックの入門書でも「ギターのように弾く」奏法として紹介されることがあります。
DTMでは、軽快でリズミカルなベースラインや、ポップスのイントロでアクセントを添えたい時に使われます。弦楽器のピチカートは音の減衰が意外と長く残るため、テンポが速い曲では音符の長さ(ゲートタイム)を短めに調整すると、もたついた印象を避けられます。
Requiem
Sinphonica 固有のアーティキュレーション。短めで陰影のある特殊な短音。
Con Sordinoよりも音圧が弱いけど、弦のこすれる音がなんとも叙情的な印象を与えてる独特なアーティキュレーション。Shortカテゴリのため音価の長い音符は演奏できません。
Spiccatissimo
Spiccato(後述)よりもさらに短く、鋭いアクセントのついた奏法です。弓が弦に触れる時間がごくわずかで、跳ねる幅も小さいため、Staccatissimo(きわめて短いスタッカート)に近い、非常にタイトな音になります。
DTMでは、テンポの速いパッセージや、細かい16分音符の刻みをくっきりと聴かせたい時に効果を発揮します。Spiccatoで少しもたついて聴こえる場合に、こちらへ差し替えると輪郭がはっきりすることがあります。
Spiccato
弓を弦の上で軽く跳ねさせる奏法です。バウンド(跳ねる)した弓が自然に弦から離れるため、弾むような軽快な短音になります。ギターのミュートピッキングで、弾いた直後にすぐ弦から手を離すような感覚に近いイメージです。
DTMでは、リズミカルなオスティナート(同じ音型の反復)や、軽快で弾むようなアクセント作りに幅広く使われる、短音系の中でも特に使用頻度の高いアーティキュレーションです。
Staccato
弓を弦の上で止めて音を切る奏法です。Spiccatoのように弓が跳ねるのではなく、弓を弦につけたまま短く区切るため、跳ねるような軽さよりも、輪郭のはっきりした硬めの短音になります。
DTMでは、力強くアクセントをつけたいオーケストラヒットや、Spiccatoよりもう少しかっちりした印象を出したいリズムパターンに向いています。同じ短音でも、Spiccatoは「軽さ」、Staccatoは「はっきりした切れ」と覚えておくと使い分けやすくなります。
注意点
メモリ使用量
複数マイクとPerformance系のアーティキュレーションを同時に読み込むと、当然ながらメモリ消費は大きくなる。
筆者の測定では、Violin IにPerformance LongとPerformance Shortを読み込み、8マイクを有効にした場合、使用メモリは16.43GBに達した。全セクションで同じ数値になるわけではないが、制作テンプレートへ多数のパッチを常駐させる場合は注意が必要。
Morphと通常のアーティキュレーションスロットの両方へ同じ奏法を登録すると、不要なメモリ消費につながる。
競合比較との整理
| 製品 | 記事内での位置付け |
|---|---|
| Spitfire Symphony Orchestra | 大ホールで鳴る正統派のシンフォニックサウンドと豊富なアーティキュレーションを求める方向け |
| Tokyo Scoring Strings 2.0 | 小規模編成による俊敏さ、明瞭さ、日本のアニメ・ゲーム・ポップス寄りの方向け |
| Hollywood Strings 2 | 近接マイクを生かした、小編成の近さと生々しさを求める方向け |
| LA Scoring Strings 3 | Divisiを重視し、声部を細かく作り込むオーケストレーション向け |
| Sinphonica Maestosa Strings | 60人編成の厚みを持ちながら、歌ものから劇伴まで幅広く扱う方向け |
まとめ
Sinphonica Maestosa Stringsは、60人規模の厚みを求めながら、巨大な映画音楽専用のストリングス。
特に、歌もの・アニソン・アニメやゲームの劇伴で、弦の存在感と扱いやすさを両立させたい場合に注目したい。
一方、細かなDivisiを中心に書きたい人、全マイクと大量のPerformanceパッチを常駐させるための大容量メモリを確保できない人は、比較試聴と制作環境の確認が必要になる。









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