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UVI Falcon 2027の新機能は更新する価値あり?Falcon 2026ユーザーの疑問に答えます

Falcon 2027の新機能って、結局どこが変わったの……?
Falcon 2026をすでに使っている人ほど、気になるところだと思います。結論から言うと、今回は「音作りの引き出しが増えた」更新。既存の登録ユーザーは無料で更新できます。
UVIのフラグシップ「Falcon」は、サンプル再生とシンセ合成を自由に重ねられるハイブリッド音源です。Falcon 2026のレビューも公開しています。

Falcon 2027の新機能は大きく4つ

追加されたのは次の4系統です。
- 新オシレーター4種(音の元になる発振部分)
- 新エフェクト10種
- 音声から変調カーブを作る新モジュレーター「Data Envelope」
- 新100プリセット追加
オシレーターは28基、エフェクトは120種以上という規模です。オシレーター、エフェクト、モジュレーター、イベント処理を組み合わせる半モジュラー構造は変わらないので、2026の使い方はそのまま活きます。
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中の人非常にできることが多いKontaktとOmnishphereを混ぜ合わせたようなハイブリッドなシンセ!
Falcon 2027の新オシレーター4種
West Folder
ウェストコースト・シンセシス(波形を折り返して倍音を増やす手法)を、1つのオシレーターで組めるタイプです。内蔵モジュレーターからFM(周波数変調)やAMをかけられ、ローパスゲートで音色と音量を同時に動かします。自動と手動を選べて、自動時はベロシティにも反応します。
使いどころは、金属的でプルッと弾ける、あの電子音。ベルやプラックを狙う人に刺さります。
FM Explorer
3オペレーター構成のFM音源です。FMは、ある波形で別の波形を揺らして複雑な倍音を作る方式のこと。
特徴は、オペレーター同士のつながり方を「直列」と「並列」の間で連続的に変えられる点です。従来のFMはアルゴリズムの切り替えで音色が段階的に変わるものが多いので、この滑らかな移り変わりは演奏中に動かして遊べそうですね。
Spectral Stretch
位相ボコーダー方式で、音の高さと長さを切り離して扱えるオシレーターです。ディスクから直接ストリーミング再生するので、長い録音素材に向いています。
位相の扱いを切り替えて、ふわっと空気感のある響きから、しっかりまとまった響きまで質感を変えられます。トランジェント(音の立ち上がり)を保つ機能もあり、パーカッシブな素材でも輪郭が残ります。ドローンや環境音をパッドに変える使いどころ。
MultiSample
鍵盤の範囲とベロシティでゾーンを割り当てて、マルチサンプル音源を作るオシレーターです。ラウンドロビン(同じ音を叩くたびに別サンプルへ切り替える仕組み)と、ベロシティレイヤー間のクロスフェードに対応しています。
自分で録った楽器やワンショットを「弾ける楽器」にしたい人向け。Falconを素材加工ツールとして使っている人には、地味にうれしい追加です。
Falcon 2027の新エフェクト10種を系統別に見る
新エフェクトは、音作り寄り、アナログ質感、ミックス寄り、解析の4系統に分けると整理しやすいです。
ウェストコースト系:Lowpass Gate・Wavefolder・Steiner Filter
Lowpass Gateは、音色と音量を同時に閉じていく、ヴァクトロール(光学素子)式のゲートです。ノートごとに自動で開閉できます。ドラムやプラックに、叩いた物体のような自然な余韻を足したいときに。
Wavefolderは、クリッパーが波形の頭を潰すのに対して、折り返して倍音を増やします。入力レベルに応じて倍音が動くので、ドラムバスに金属的なエッジを足したいときの使いどころです。
Steiner Filterは、複数のフィルター特性を切り替えずに連続的にブレンドするマルチモード型。音色をなめらかに変えるフィルタースイープ向きです。
アナログ質感の空間系:Analog BBD Delay・Analog BBD Chorus
BBD(バケツリレー素子)は、かつてのアナログ機器で使われていた遅延回路です。音が少し暗くなり、リピートが柔らかく溶けていくのが特徴。
Analog BBD Delayは、スラップバックから長めのテンポ同期エコーまでカバーします。ノイズ量も音色の要素として使えるので、ダブ風のスローやパッドを溶かしたいときに。Analog BBD Chorusは、左右を逆位相で揺らし、ピッチを安定させたまま広がりを作ります。鍵盤やパッドに通せば、80年代ラックユニット風の質感になります。
ミックス向け:FET Compressor・Feedforward Compressor・Passive EQ
FET Compressorは、速いアタックでトランジェントを掴むコンプです。ドラムやボーカルを前に出したいときの使いどころ。Driveで色付けし、Mixでパラレル処理もできます。
Feedforward Compressorは、入力を検出して処理する設計で、動作が正確で再現しやすいタイプです。低レベル側と高レベル側を別々に設定でき、低レベル側をエキスパンダーに切り替えることも可能。ボーカルやバス、マスターまで幅広く使えます。
Passive EQは、パッシブ型のプログラムEQ(マスタリング現場で語られてきたタイプ)を意識した作りです。同じ低域をブースト&カットして独特のカーブを描けます。バスやドラム、ミックス全体の質感調整に向きます。
解析ツール:Spectrogram・Loudness Meter
Spectrogramは、周波数成分が時間とともに流れていく様子をリアルタイムで描くアナライザー。フィルターの動きや、不要な共振が絵として見えるので、音作りの検証に便利です。
Loudness Meterは、LUFS(配信や放送で使われる音量の単位)で音量を測ります。プログラム(1つの音色全体)、レイヤー(重ねた音の1層)、マスター出力に置けるので、プリセット同士の音量差を揃えたいときに使えます。
Data Envelope:音そのものを変調カーブにする
新モジュレーターのData Envelopeは、サンプルのピッチ、RMS(平均的な音量感)、ピーク、明るさを読み取って、変調用のカーブに変換します。そのカーブでフィルターのカットオフやエフェクトの量など、パッチ内のほかのパラメーターを動かせます。
ループさせれば繰り返しの動きに、スムージングすれば穏やかな変化になります。要するに、素材の「息づかい」を別の音へ移植する機能。ボーカルのうねりをシンセパッドに写す、なんて遊びが想像できますね。LFOの規則的な動きに飽きている人には、一番おいしい追加かもしれません。
操作画面とワークフローの変更点
Falcon 2027では、見た目と操作まわりも手が入っています。
- Module TreeView:パッチの構造をツリー状に一覧できる
- 新しいオシレーターピッカー:カテゴリーフィルターとアイコンタイル付きで選べる
- リニューアルされたエディター:表示がレスポンシブになり、フリーハンド描画とライブ編集に対応
- UIの刷新とブラウザーの充実:全体のインターフェースが磨かれ、ブラウザーも充実した
- 新プリセットの追加:手作りの新音色が増えた
Falconは階層が深くなりがちなので、構造を眺められるTreeViewはかなり助かる変更です。オシレーターが28基もあると名前だけでは探しにくいので、アイコンとカテゴリーで選べるピッカーは入口としても優しい作りだと思います。
Falcon 2027 レビュー
メリット
- 新オシレーター4種で、FM、ウェーブフォルダー、タイムストレッチ、マルチサンプルの守備範囲が広がる
- BBD系やパッシブEQなど、アナログ質感を狙ったエフェクトが増えた
- Data Envelopeで、音素材から動きを作る新しい手段が手に入る
- Falconの骨格は変わらないので、2026での使い方を活かしたまま新機能を足せる
デメリット
- 新機能の中心が音作り寄りなので、使いこなすには学習時間が要ります
- 新エフェクトはFalconの中で使うもので、DAWのトラックに直接挿せるプラグインではないと思われます
- Spectral Stretchのように処理の重そうなものを重ねると、CPU負荷が上がるかもしれません
- ライセンス認証にiLokが必要で、そこが苦手な人には引っかかる
第一印象と更新の判断
アップデート無料なのはとにかく嬉しい。また機能追加も多すぎて嬉しい。
しかし、毎回新機能が多くて、どこから触るか迷うところ。
おすすめは、Data EnvelopeとSpectral Stretchに絞って、素材を1つ放り込んでみる流れです。Falconは触るほど奥が深くなるので、全部を一度に試そうとしないのがコツ。
既存の使い方はそのまま活かせる構成なので、迷うなら更新しておいて損は少ないと思われます。
──第一印象では、新オシレーターよりも「音から動きを作る」Data Envelopeが一番の見どころになりそうです。
ジャンル別の使いどころ
アンビエント・映画音楽
Spectral Stretchで環境音や楽器の録音を長く引き伸ばし、BBD Chorusで広がりを足す組み合わせが合います。音数の少ない曲では、Spectrogramで不要な共振を見つけて整える使い方も効きそうです。
シンセウェイブ・ポップ
FM Explorerの質感の変化と、BBD Delay、BBD Chorusの相性が良く、80年代風の厚みを作りやすい組み合わせです。Passive EQで高域を持ち上げれば、ぐっと「それっぽく」なります。ヴィンテージシンセの質感を足したいなら、UVI Synth Anthology 4のレビューも参考にどうぞ。
ヒップホップ・EDM
West Folderで金属的なベルやプラックを作り、Wavefolderでドラムバスに倍音を足すのも手。FET Compressorをドラムに使えば、アタックを前に出したパンチのある質感を狙えます。低域を作り込むなら、UVI Rumbleのレビューも合わせてどうぞ。
ゲーム・サウンドデザイン
MultiSampleで自作の効果音を鍵盤で鳴らせる楽器にして、Data Envelopeで動きを付ける流れが作れます。Loudness Meterで音量感を揃えながら作れるので、素材を量産する場面でも便利です。
どんな人におすすめ?
- Falcon 2026を持っていて、新しい音色の引き出しを増やしたい人
- ウェーブフォルダーやFMなど、個性の強い音作りが好きな人
- 素材を加工して、自分だけの音源を作りたい人
- 構造が複雑なパッチを整理しながら作りたい人
これからFalconの購入を考えている人は、UVI公式のセールが終わる10月26日が判断の目安です。
セール情報
2026-10-09時点の情報です。
- UVI公式:通常299ドルが50%オフの149ドル(10月26日まで)
- Plugin Boutique:50%オフ表示で25,926円(通常52,025円)、10月31日までの表示
期限は早いほうの10月26日を目安にしてください。この日を過ぎると、セール前の299ドルが基本の価格になります。
149ドルの価値は、土台の厚さにあります。28基のオシレーターと120種以上のエフェクトに加えて、1,700プリセットと500以上のウェーブテーブルが最初から入っています。今回の新機能は、その上に積まれる分です。
UVI公式の購入には、購入ごとにUVIサイトで使える100ドル(100ユーロ)のバウチャーが付くと案内されています。サウンドウェアやFalcon Expansionに使えるので、追加音源まで視野に入れているなら実質負担はかなり軽くなります。Plugin Boutiqueの商品ページにはバウチャーの記載がないため、バウチャー目当てならUVI公式ストアでの購入が確実です。セールならアリ、バウチャー込みならかなりアリ、という評価。
既存ユーザーは、登録ユーザーであればアップデートが無料です。SonicBundleの所有者は製品アップデートが含まれ、SonicPassも更新込みの案内です(SonicPassのライセンスは購読中のみ有効)。Falconを含むバンドルはUVI Sonic Bundleのレビューにまとめています。
販売先は、UVI公式のFalconページと、Plugin Boutiqueです。価格と期限は変わる場合があるので、最新の情報は各商品ページで確認してください。
FAQ
Q. Spectral Stretchは、すでにあるStretch系オシレーターと何が違いますか?
従来のIRCAM Stretchも位相ボコーダー型で、トランジェントを保てます。Spectral Stretchの特徴は、ディスクから直接ストリーミングするので長い録音素材を扱いやすい点と、位相モードで質感を「ふわっと」から「しっかり」まで変えられる点です。音の違いは、同じ素材で聴き比べて判断するのが確実です。
Q. 無料アップデートの手順は?
UVI Portalからダウンロードします。対象は登録ユーザーなので、UVIアカウントにFalconが登録されていることが前提です。
Q. SonicBundleやSonicPassで使っている場合も更新できますか?
SonicBundleは製品アップデートが含まれ、SonicPassも更新が含まれると案内されています。ただしSonicBundleは新製品が対象外で、SonicPassのライセンスは購読している間だけ有効です。
Q. iLokは必須ですか?動作環境で気をつけることは?
ライセンス認証にはiLokアカウント(無料、ドングル不要)が必要で、1ライセンスで3か所まで(PCまたはiLokキー)認証できます。対応OSはWindows 10/11と、macOS 10.14〜15(UVI公式ページの表記)です。最新のmacOSで使う場合は、購入前にUVIの動作環境ページで確認してください。
Q. 他のUVI音源も、Falconで読み込めますか?
UVI製品と、AcousticsamplesやVI LabsなどUVIエンジンを使った音源は、Falconで読み込めると案内されています。
まとめ
Falcon 2027は、新オシレーター4種、新エフェクト10種、Data Envelopeを軸に、音作りの幅を広げる更新です。ウェストコースト系からアナログ質感、ミックス寄りのダイナミクス・EQまで、それぞれクセがあって使いどころを選べるのが魅力。
Module TreeViewやオシレーターピッカーなど、大きなパッチを扱いやすくする改善も見逃せません。気になる機能を1つ選んで、まずは素材を放り込むところから始めてみてください。
UVI Falcon 2027 Intro Sale – 50% OFF
【2025/10/8 ~ 10/31まで Falcon2027 セール 50%OFF】
¥ 52,025 ⇒ ¥ 25,926 (※価格は為替レートで変動あり)



非常にできることが多いKontaktとOmnishphereを混ぜ合わせたようなハイブリッドなシンセ!







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