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GForce Prophet~5レビュー 。公式Prophet-5プラグインで“王道アナログポリ”の太さをDAWへ持ち込む

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シンセ音源を増やしているのに、曲の中で主役になる音が作れない。

パッドは綺麗だけど、存在感が薄い。

ブラスは派手だけど、ミックスに馴染まない。

ベースは太いけど、少し現代的すぎる。

そんなときに戻りたくなるのが、王道アナログポリシンセの音だ。

GForce Softwareの Prophet~5 は、Sequentialとのパートナーシップで開発された、初の公式Prophet~5プラグイン。

1978年に登場したProphet-5の雰囲気を軸にしながら、Rev1 / Rev2 / Rev3のキャラクター、デュアルレイヤー、X-Modifiers、MPE、エフェクトまで加えた現代版だ。

Prophet-5系の音が欲しい人には、かなり強い選択肢になる。

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実機のProphet 5 とGForce Prophet 5 のサウンド比較。音の違いが全くわかりません。

目次

Prophet~5とは

Prophet~5は、GForce SoftwareがSequentialと共同で開発したProphet-5系ソフトシンセだ

Sequential Circuits Prophet-5は、1978年に登場したアナログポリシンセ。

5ボイスのポリフォニー、パッチメモリー、手で触れる操作性を組み合わせ、シンセサイザーの歴史を大きく変えた名機として知られている。

Prophet~5は、Prophet-5の音、反応、演奏感をソフトウェアとして再現しつつ、現代の制作環境で使いやすい機能も追加している。

単なる懐古プラグインではない。Prophet-5の王道感を、DAW内で実用的に使うための音源。

Rev1 / Rev2 / Rev3のキャラクターを切り替えられる

Prophet~5の大きなポイントは、Rev1、Rev2、Rev3のキャラクターモデルを搭載していること。

Rev1 / Rev2のSSM系、Rev3のCurtis系フィルターとエンベロープ特性が記載されている。

Prophet-5は、同じProphet-5という名前でも、リビジョンによって音の印象が変わる。

  • Rev1 / Rev2は、よりウォームで太い方向。
  • Rev3は、パンチや存在感が出やすい方向。

リビジョンごとの違いをソフトウェア内で切り替えられるのはマニアックながらもProhetsサウンド好きには刺激的なポイントとなる。

「Prophet-5っぽい音」と一言で言っても、欲しい音がパッドなのか、ブラスなのか、ベースなのかで合うキャラクターは変わる。

リビジョンごとの違いを音作りの選択肢として使えるのが、Prophet~5の強みだ。

2レイヤー構造で音作りの幅が広い

Prophet~5は、デュアルレイヤー構造を持っている。

LayersのA/Bで切り替え。プリセットをレイヤーにそのまま割り当て可能。

Layer、Split、Alternateモードに対応し、1インスタンス内で2つの音を組み合わせられる。

さらに、各レイヤーは最大10ボイスに対応。

Prophet-5本来の5ボイス感を超えて、現代の制作に必要な厚みも作れる。

あざらあし

使い方としては、かなり幅広い。

太いパッドに別レイヤーで明るい成分を足す。

低域にアナログベース、高域に柔らかいブラスを置く。

左手側にベース、右手側にコードを割り当てる。

Alternateモードで演奏ごとにレイヤーを切り替える。

ビンテージシンセの音色を、現代的なレイヤー構成で使えるのはかなり便利だ。

X-Modifiersで音を動かせる

Prophet~5には、GForceの新しく再設計されたX-Modifiersセクションが搭載されている。

ほぼすべてのパラメーターに専用のエンベロープやLFOを割り当てられる仕組みだ。

ノブを選択し、XMODのAmountを動かすと即設定される

Prophet-5系の魅力は、ノブを触ったときの即効性にある。
ただ、現代の制作では、音がゆっくり変化するパッドや、時間とともに表情が変わるシーケンス音も欲しくなる。

X-Modifiersを使うと、オリジナルの即戦力感を保ちながら、音の動きをかなり細かく作れる。

中の人

フィルターをゆっくり開く。パルス幅を周期的に揺らす。エフェクト量を時間で変化させる。レイヤーごとに違う動きを付ける。
王道アナログポリの音を、今のアレンジで使いやすくするための機能だと思う。

MPE対応で表情を付けやすい

Prophet~5は、フルMPE互換にも対応。
MPE対応コントローラーを使えば、ピッチ、プレッシャー、音色変化を細かく演奏に反映できる。

Prophet-5系の音は、コードを鳴らすだけでも良い。
ただ、そこからMPEで1音ごとに表情を付けると、さらに現代的な演奏感が出る。

パッドの上声だけフィルターを開く。

コードの一部だけピッチを少し揺らす。

リードの音色を指先で押し込む。

ビンテージアナログの音色に、現代コントローラーの表現を足せる。

復刻系ソフトシンセとしては、かなり嬉しい部分だ。

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エフェクトも実用的

Prophet~5には、スタジオ品質のエフェクトが内蔵されている。

主なエフェクトは次の通り。

  • Chorus
  • Phaser
  • Filter
  • Distortion
  • Tremolo
  • Compressor
  • Stereo Delay
  • Reverb
  • Pan Spread

2つの選択式FXスロットで、Delay、Reverbが独立してエフェクトセクションとなっている。

あざらあし

ビンテージシンセは、ドライのままだと少し近く感じることがある。
コーラスで広げる。
フェイザーで動かす。
ディレイでフレーズに奥行きを出す。
リバーブでパッドを空間へ置く。
内蔵エフェクトが揃っていることで、プリセットを選んだ瞬間から曲に置きやすい音になりやすい。

プリセットは460以上

Prophet~5には、460以上のプリセットが収録されている。

1978年のオリジナル38ファクトリーパッチも含まれている。

オリジナルファクトリーパッチ収録はかなり嬉しい。

オリジナル38ファクトリーパッチは Prophet 5 OGのフォルダ

Prophet-5の歴史的な音を確認しつつ、現代的に設計された音色も使える。

初めてProphet系を触るなら、まずプリセットを一通り鳴らすのが良い。

得意な音は分かりやすい。

太いアナログブラス。

柔らかいパッド。

存在感のあるシンセベース。

少し泣きのあるリード。

アルペジオやレイヤー系の動く音。

Prophet系の音は、派手なギミックよりも「曲の中で気持ちよく鳴る」方向が強い。

プリセットを聴くだけでも、なぜ定番として残っているのかが見えやすい。

どんなジャンルに向いている?

Prophet~5は、かなり幅広いジャンルで使える。

  • ポップス
  • ロック
  • シンセポップ
  • ニューウェーブ
  • シティポップ
  • R&B
  • アンビエント
  • 映像音楽
  • Lo-Fi
  • インディー系

特に、曲の中にアナログシンセの温かさを入れたいときに強い。

  • JUNO系より少し高級感が欲しい。
  • JUPITER系ほど派手に広げたくない。
  • Minimoog系の単音ベースだけではなく、コードも鳴らしたい。

そんなときにProphet系の立ち位置がちょうど良い。

音が太いのに、ミックスで邪魔になりにくい。

古いのに、曲へ入れると不思議と古臭くなりすぎない。

Prophet~5は、太さと馴染みのバランスが魅力だ。

GForce Prophet~5 使い方

GForce Prophet~5ならではの特殊な点として、HOLDボタン、Vintageノブがあります。

まずHOLDボタン。

ハードウェア版Prophet~5には、グローバル設定によってホールドまたはリリースの機能を持つボタンが1つあり、フットスイッチ入力に接続されています。この機能を2つのボタンに分割しましたが、そのためユーザーはCCオーバーレイビューでCC64(またはその他のペダルCC番号)を、使用したいボタンに手動で割り当てる必要があります。

そしてVintageノブ。

Sequential Prophet~5 Rev 4をモデルにしたこのビンテージノブは、多くのパラメーターをデキャリブレーションすることで、意図的なアナログ的な不安定性を加えます。

他のProphet系シンセとは異なる仕様なので把握しておきたい点です。

設定と画面右端よりウィンドウ・GUIサイズは可変できます。

アルペジエーター、コード機能は左下のコントローラーセクションで切り替える。

急がなくていい人

派手なウェーブテーブルモーフィング、現代EDM向けの複雑なデジタルサウンド、リアル系楽器音源を求める人には向かない。

Prophet~5の良さは、王道アナログポリの音色をしっかり使えること。

逆に、派手なサウンドデザインを1台で全部やりたいなら、別の総合シンセのほうが向いている場面もある。

ビンテージアナログポリの王道感を曲へ入れたいかどうか。

購入判断は、そこに尽きる。

メリット

  • Sequentialと共同開発された公式Prophet~5プラグイン
  • Rev1 / Rev2 / Rev3のキャラクターモデルを搭載
  • Rev1 / Rev2 SSM系、Rev3 Curtis系のフィルターとエンベロープ特性を扱える
  • デュアルレイヤー構造でLayer / Split / Alternateに対応
  • 各レイヤー最大10ボイス
  • X-ModifiersでほぼすべてのパラメーターへエンベロープやLFOを割り当てられる
  • フルMPE互換
  • Chorus、Phaser、Delay、Reverbなどのエフェクトを内蔵
  • 460以上のプリセットを収録
  • 1978年のオリジナル38ファクトリーパッチも収録

デメリット

  • 現代的なウェーブテーブル系サウンドが欲しい人には方向性が違う
  • 派手なEDM専用シンセを求める人には渋く感じる可能性がある
  • Prophet系の音色が好みでない場合、強い買う理由は減る
  • 機能が多いため、最初はプリセットから触るほうが分かりやすい

まとめ

GForce Software Prophet~5は、Prophet-5の王道アナログポリ感を、現代DAWで使いやすくした公式プラグインだ。

Rev1 / Rev2 / Rev3のキャラクター、デュアルレイヤー、X-Modifiers、MPE、内蔵エフェクト、460以上のプリセット。

復刻系でありながら、単なる保存版では終わっていない。

魅力は、曲に馴染む太さ。

主張しすぎず、でも確かに存在感がある。

曲に馴染む太さは、やっぱりProphet系らしい。

──綺麗なシンセはたくさんある。でも、曲の中心に置けるアナログポリは意外と限られる。

Prophet~5は、王道アナログポリの音をDAWへ持ち込みたい人に向いた、かなり魅力的な1本だ。

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