コンプのアタックとリリース、毎回なんとなくで決めている……
EQで足りない帯域を探しても、音の質感までは変わった気がしない……
そんなときに使いたいのが「Evertone Bundle v2」
Evertone Bundle v2は、ダイナミクス系3本(Compressor v2、Expander v2、Metro v2)に、実機をキャプチャしたEQ2本(MORG Vintage 81、MORG-81 EQP3)を足した5本入りのバンドルです。
注目したいのは価格の組み合わせ方。バンドルの通常価格は44,000円で、Compressor v2とExpander v2の単品通常価格(各22,000円)を足した額とちょうど同じです。つまりこの2本が欲しい時点で、Metro v2とMORGのEQ2本は実質おまけ。そこに40%OFFが乗って26,400円(Plugin Boutique表示)。夏のセール(45%OFF)でも、Compressor v2とExpander v2の2本で24,200円でした。差はわずか2,200円で、3本増える計算です。
【2026/11/2 まで Evertone Bundle v2 が 40OFF】
¥44,000 ⇒ ¥26,400(※価格は為替レートで変動あり)
目次
Evertone Bundle v2に入っている5本の役割
5本は、役割で見ると「ダイナミクスを決める3本」と「EQで質感を足す2本」に分かれます。
| プラグイン | 種類 | ひとことで言うと |
|---|
| Evertone Compressor v2 | コンプレッサー | 物理演算ベースで戻り方を決めるコンプ |
| Evertone Expander v2 | アップワード・エキスパンダー | 小さな音の余韻や躍動感を持ち上げる |
| Evertone Metro v2 | 音価の計算ツール | テンポからアタック・リリースの目安を出す |
| MORG Vintage 81 | EQ | 1970年代の英国系コンソールEQのキャプチャ |
| MORG-81 EQP3 | パッシブEQ | 同じ低域をブーストとカットで同時にいじれる |
Compressor・Expander・Metroは同じ考え方で作られていて、Metroが出した数値をCompressorとExpanderがそのまま使える関係。ここがバンドルの一番おいしい部分です。
MORG側の2本は、型番の「81」が揃っているだけで別系統のEQ。Vintage 81は機能が多い万能型、EQP3は低域の質感に特化したタイプ、という分け方がしっくりきます。
ダイナミクス3本は「テンポ」でつながっている
Compressor v2とExpander v2は、どちらも「F=ma」という物理の式を応用したエンジンを積んでいます。音のエネルギーに応じて動きや戻り方が決まる仕組みで、タイマーのようにアタックとリリースを刻む従来型とは発想が違うタイプです。
そこにMetro v2が加わると、4分・8分・16分音符といった音価がテンポに応じたミリ秒で並びます。付点や三連符も一覧で見られるので、リリースを何ミリ秒にするかで毎回悩む時間が減りそう。CompressorとExpanderにも同じ自動計算のASSIST機能が入っているため、Metroは「他社のコンプを使うときの参照表」としても働いてくれます。
EQ2本は「どう足すか」の方向が違う
MORG Vintage 81とMORG-81 EQP3は、現在もスタジオで稼働している個体をキャプチャしたシリーズ。応答を補正せず、個体差もそのまま残しているのが特徴です。
ただしVintage 81は4バンド+ハイパス/ローパスで、全体をバランスよく整える使い方。EQP3は低域のブーストとカットを同時にかけられるパッシブEQで、太くなるのに締まる、という独特の動きが売りです。
Evertone Bundle v2の主要機能
5本それぞれの機能を、既存のレビュー記事の内容をもとにまとめます。詳しい操作や設定値は各レビューにあるので、気になったものから読んでみてください。
Evertone Compressor v2:BPM同期でアタックとリリースを自動設定
Evertone Compressorのレビューでは、一番推したのがBPM同期でした。DAWのテンポに合わせて、ATTACK・HOLD・RELEASEの推奨値を自動で入れてくれる機能です。
- FORCEノブ:単なるメイクアップゲインではなく、音の密度や低域の押し出し感を足すつまみ
- BOX/AIRリリース:BOXは引き締まった低域やスネア向き、AIRは伸びやかな高域やボーカル向きの戻り方
- リアルタイム波形表示:ダイナミクスの動きが目で追える
- v2の新モード:負荷を抑えたライブ向けモードと、マスタリング向けのHiDEFモード
レビューでは、このBPM同期のためだけに導入してもいいぐらいの内容、と書きました。コンプの設定に慣れていない人ほど、スタート地点を決めてもらえるメリットが大きいはずです。
Evertone Expander v2:音を削らず、輝かせるエキスパンダー
Evertone Expanderのレビューで紹介したのは、小さい音を下げるタイプではなく、音のエネルギーの山を押し出すアップワード型という点。
- FORCE/RANGE:どれだけ加速させるか、どの範囲を制御するか
- 物理モード(Heavy/Medium/Light):Heavyは低域の存在感、Mediumは中域の芯、Lightは空気感を保ったまま明瞭度を足す
- ASSIST(Normal/Advanced):再生しながら押すと最適な設定を提案。Advancedはテンポや信号の複雑さまで見る
- DRY/WET表示:パラレル処理も可能
ゲートのように一定レベルでバッサリ切るのではなく、余韻を最後まで繋ぎ止める発想。語尾やブレス、スネアのゴーストノートが立つような方向の使い方が紹介されています。
Evertone Metro v2:タップテンポ付きの音価計算ツール
Evertone Metroのレビューで紹介したとおり、Metroはテンポから時間系パラメーターの目安を出すユーティリティ。v2ではタップテンポ、ヘルプ表示、見た目の刷新が加わり、v1のセッションもそのまま使えます。
- SYNC:DAWのテンポに合わせる。手動入力にも対応
- アシストテーブル:音価ごとのミリ秒を一覧で表示。クリックでコピーできる
- ASSISTボタン:アップワードコンプ、通常のコンプ、グルーコンプのAttack/Hold/Releaseの推奨値を表示
「なんとなく」で決めていた時間設定が、テンポに基づく数字に置き換わります。耳が疲れてきた作業後半でも、同じ基準から再スタートできるのが利点。レビューでは、既存のコンプをたくさん持っている人ほど効果が出やすい、とまとめています。
MORG Vintage 81:機能が多い万能型のEQ
MORGシリーズの比較レビューでは、Vintageラインの中でも一番高機能なEQとして紹介しました。1970年代の英国系コンソールEQをキャプチャしたもので、MORGシリーズの中では最初の1本にも挙げられています。
- 4バンド+ハイパス/ローパス:ミッドにはHiQトグル、低域と高域はシェルフとピークを切り替え可能
- 実機2台の切り替え:#1と#2でキャラクターが変わる
- Drive/QT/PH:歪み量、演算精度、位相反転のスイッチ
自然なEQのかかり方が良い、というのがレビューでの評価でした。ボーカルから2ミックスまで用途を選ばないので、迷ったらまずこれ、という立ち位置。
MORG-81 EQP3:太くなるのに締まる低域担当
同じMORGシリーズの比較レビューで紹介した、パッシブEQ。MORGとAmbience Sound Designの共同開発で、同じ低域をブーストとカットで同時にかけられる設計です。
- ATTEN:カット側を担当するつまみ
- PAIR:実機2台をL/Rに振り分ける
- SAT:深く歪ませた状態の別モデル
Pultec系のパッシブEQに近い動きで、ブーストしても「うるさくならない」感覚が出やすい、と書きました。低域のふくらませ方に悩んでいる人に刺さりそうなタイプです。
Evertone Bundle v2のレビュー
メリット
- Compressor・Expander・Metroが同じ考え方でつながっていて、テンポ起点で設定を詰められる
- 通常価格でも、Compressor v2とExpander v2の単品価格の合計と同額。MetroとMORGのEQ2本が実質おまけ
- 波形表示などで、ダイナミクスの動きを目で追いながら調整できる
- Vintage 81とEQP3で、万能型と低域特化型の2方向のEQが揃う
- Metro v2は、Expander v2・Compressor v2と1つのライセンスを共有している
デメリット
- 波形のリアルタイム表示が重めで、Windowsではグラフィックボードへの負荷が高くなりやすいとされている。Compressorには負荷を抑えるECOモードがある
- BPM同期を使わない場合、ATTACK・HOLD・RELEASEの扱いは依然として難しい
- Compressorはエキスパンダーより後段に置く必要があり、挿す順番に決まりがある
- ASSISTやMetroの数値はあくまで出発点。最終的な微調整は耳で行う前提で、押すだけで完成するタイプではない
- MORG Vintage 81は、外ノブと内ノブの重なりでマウス操作がやや難しい。ゲインの0位置が独特で、数値表示も小さめ
合わない条件
- コンプもEQも手持ちのプラグインで満足していて、設定に困っていない人。急ぐ理由はない
- DAW標準のEQで十分な人。MORG側の2本は、買う理由が薄くなる
- 波形表示の負荷が気になる環境の人。Windowsでは特に出やすいとされている
組み合わせて考える使いどころ
5本を別々に見るより、「Metroでテンポを決める → ExpanderとCompressorでダイナミクスを整える → MORGで質感を足す」の順番で考えたほうが、バンドルの強みが出ます。
たとえばボーカルなら、Expanderで語尾やブレスに加速感を足し、Compressorで密度を整えて、Vintage 81で帯域を調整する流れ。ドラムなら、Expanderでゴーストノートを立たせて、Compressorで太さを足す、といった具合。どちらもレビューで紹介した使い方で、同じ土台のうえで組めるのが助かります。
低域がモヤッとして悩むケースでは、EQP3で太さを足しつつ余分なところを削る、という選択肢が加わります。これが単体のEQでは出しにくい動きです。
──レビューで一番推したのは、Metroの考え方がCompressorにもExpanderにも入っているところ。この3本は、一緒に使ってこそ価値が出るタイプだと思います。
ジャンル別の使いどころ
ポップス・ボーカル曲
レビューで紹介したリードボーカルの設定は、CompressorをMedium・AIR・FORCE 2.5前後にする例。伸びやかな高域が出る戻り方なので、歌ものとの相性が良さそうです。語尾やブレスの近さを出したいなら、ExpanderをMedium+Advancedにして、FORCEで量を調整。Vintage 81で帯域を整えれば、ボーカルの処理が一式で完結します。
ヒップホップ・ビート系
キックにはCompressorをHeavy・BOX・FORCE 4.0前後にする例が紹介されています。BOXは引き締まった低域向きの戻り方。ここにEQP3で低域の太さを足せば、モッチリしつつ締まった土台を作りやすいと思われます。シンセベースならBPM同期をONにして、テンポに合わせたグルーヴを出す使い方も。
ロック・バンドサウンド
スネアにはCompressorをMedium・AIR・FORCE 3.5前後にする例があり、ExpanderはHeavyでRANGEを狭めにしてゴーストノートを立たせる使い方がレビューにあります。ドラムのグルーヴをはっきり出したいバンド系の曲では、使いどころが多そうな印象です。
ピアノ・アコースティック
ExpanderをLight・リリースモードAIRにして、弦の共鳴による余韻を補強する使い方が紹介されています。弾き語りやピアノ中心の曲で、音を足すというより響きを延ばす方向。Lightはマスターバスにも向き、FORCEを0.5〜1.0程度の小さい値にして、マキシマイザー後の覇気のなさを補う例もあります。
どんな人におすすめ?
- コンプのアタック・リリースを毎回なんとなくで決めている人
- Compressor v2とExpander v2の両方が気になっている人
- テンポに合わせたグルーヴのあるコンプ処理をしたい人
- 低域の太さと締まりを、EQで両立させたい人
- ボーカルからドラム、2ミックスまで、1つの考え方で揃えたい人
- 他社のコンプを使っていて、設定の目安だけ欲しい人
Evertone Bundle v2のセール情報【2026-11-03時点】
Plugin Boutiqueのバンドルページに載っている価格は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 通常価格 | 44,000円 |
| セール価格 | 26,400円 |
| 割引率 | 40%OFF |
| 期限の表記 | 「40% off until Nov 02」 |
価格は為替レートで変動します。期限の表記が11月2日になっているので、購入前にページで現在の価格を確認してください。
Evertone Bundle v2を見る(Plugin Boutique)
単品の通常価格と並べるとこうなる
各レビュー記事に載せた単品の通常価格は次のとおりです。
| プラグイン | 単品の通常価格 |
|---|
| Evertone Compressor v2 | 22,000円 |
| Evertone Expander v2 | 22,000円 |
| MORG Vintage 81 | 13,200円 |
| MORG-81 EQP3 | 8,800円 |
この4本だけで66,000円。Metro v2を足す前の時点で、バンドルの通常価格44,000円より22,000円高く、セール価格26,400円と比べると2倍以上の開きです。
Compressor v2とExpander v2の2本が目的なら、通常価格どうしの比較では同額。そこにMetro v2とMORGのEQ2本が付いてくる、という見方ができます。
【2026/11/2 まで Evertone Bundle v2 が 40OFF】
¥44,000 ⇒ ¥26,400(※価格は為替レートで変動あり)
Evertone Bundle v2に入って
購入特典のギフト
Plugin Boutiqueでは、購入特典としてプラグインを1つ選べる表示も出ています。選べるのはReaktor Prism、ReSing SE、Evolve Elastic Liteの3つです。
Evertone Bundle v2のFAQ
CompressorとExpanderはどちらを先に挿せばいい?
Expanderを先に、Compressorをその後ろに置きます。レビューでも、Compressorはエキスパンダーより後段に入れる必要がある、と書いています。Expanderはクイックスタートで、処理したいトラックの初段に挿す使い方が案内されています。
Metro v2だけ使うこともできる?
使えます。Metroは音価ごとのミリ秒を出すツールなので、他社のコンプやリバーブのディケイを決めるときの参照値としても使えます。CompressorとExpanderには同じ自動計算のASSIST機能が入っているので、普段はそちらを押すだけで済みます。
MORG Vintage 81とMORG-81 EQP3はどちらから使えばいい?
最初の1本ならVintage 81。4バンド+ハイパス/ローパスで、用途を選ばず使えます。EQP3は低域のふくらみと締まりを両立したいときに足すEQで、まずVintage 81で基本を掴んでから加える流れが分かりやすいです。
Metro v1のセッションは引き継げる?
引き継げます。Metro v2はv1のセッションと互換性があり、タップテンポやヘルプ表示、見た目の刷新が加わったバージョンです。
テンポで詰めて、質感はEQで足す。この順番で揃えるなら、バンドルのほうが話が早い。
この記事について質問がありますか?コメントはお気軽にご記入ください