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AmpliTube MAXとTONEX MAXどっちがいいの?DTM目線で徹底比較

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AmpliTube MAXとTONEX MAXは、同じIK Multimediaのギター音作り環境ですが、購入後に伸ばせる能力は別方向です。AmpliTube MAXは、アンプ、キャビネット、マイク、ペダル、ラックエフェクトを組み立て、ギター録音の信号経路を自分で設計するための環境です。TONEX MAXは、実機アンプ、キャビネット、ペダル、複数機材をつないだリグをTone Modelとして呼び出し、求める質感へ早く入るための環境です。

「アンプシミュレーターなら機能が多いほうを買えば良い」と考えると、選択が難しくなります。宅録で止まりやすい理由は、アンプの数が足りないからではありません。音作りを試す時間が欲しいのか、欲しいリグをすぐ録りたいのかで、選ぶ製品は変わります。

目次

まず結論: リグを組む楽しさと編集力ならAmpliTube MAX、実機キャプチャの入口ならTONEX MAX

比較項目AmpliTube 5 MAX v2TONEX MAX
中心となる考え方ギアモデルを組み、信号経路を設計する実機やリグをAI Machine ModelingでTone Model化する
得意な作業アンプ、キャビ、マイク、ペダル、ラックFXまで調整する完成度の高いアンプ/リグの質感を短時間で選ぶ
収録の軸435のギアモデルを含む幅広いギター/ベース環境1,100のPremium Tone ModelとToneNETのライブラリー
キャビネットVIRによるキャビ、スピーカー、マイク、部屋の調整Tone Modelのキャビ込みリグを再生、必要に応じて後段FXを組む
エフェクト多数のペダル、ラックFX、ミキサーFXを組む15種のFXを7ブロックで前後へ配置する
向く人音の理由を理解しながら自分の定番リグを作りたい人実機の質感、特定のアンプ、手持ち機材のキャプチャを使いたい人

最初の一本で「宅録ギターの制作環境」を揃えたいならAmpliTube 5 MAX v2です。すでに好きなアンプやペダルの方向があり、リグの完成した鳴りを早くDAWへ入れたいならTONEX MAXです。

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宅録ギターで起こる3つの行き詰まり

ギターを録った後に音作りが進まない原因は、プラグインの種類不足だけではありません。AmpliTube MAXとTONEX MAXの違いは、次の行き詰まりをどの方向から解決するかにあります。

行き詰まりAmpliTube MAXで進める方法TONEX MAXで進める方法
アンプの音は悪くないのに、曲の中で平面的に聞こえるキャビ、スピーカー、マイク、ルーム、ラックFXまで順に調整する完成したアンプ+キャビのTone Modelを選び、余計な工程を減らす
ペダルやアンプの順序が分からず、音作りの試行が終わらない信号経路を組み替え、直列・並列、DIブレンドまで試す好みのTone Modelを起点にし、必要なFXだけを足す
好きな実機リグへ近づきたいが、買う前に録音へ使えない同系統の公式モデルを組み、マイク位置とキャビを詰める実機、ペダル、キャビ、リグ全体をキャプチャして再生する

上達の近道は、すべての設定を覚える行為ではありません。曲の中で必要な工程を減らし、弾く時間と録る時間を増やす行為です。

AmpliTube MAXは「ギターのミックス環境」を作る製品

AmpliTube 5 MAX v2には、ストンプ、アンプ、キャビネット、スピーカー、マイク、ルーム、ラックFXが入り、ギターとベースの信号経路を一つの画面で組めます。アンプだけを選ぶプラグインではありません。

歪みの方向を決めるなら、最初にアンプを選びます。音像の大きさを決めるならキャビとスピーカーを変えます。抜け方を決めるならマイクの種類と位置を動かします。曲との距離を決めるならルームマイクとリバーブを足します。AmpliTubeの操作は、実際のアンプ録りに近い順番で音を作れます。

VIRキャビネットエンジンは、キャビネットの鳴りをマイク位置まで含めて調整するための要素です。DIだけでは細いギターも、キャビ、マイク、部屋の成分を足すと、中央へ置くリズムギターか、左右へ広げるダブルトラックかを判断しやすくなります。

また、AmpliTubeは直列と並列のルーティング、DIのブレンド、複数キャビのミックス、内蔵ミキサーを扱えます。音色を探すだけでなく、録ったギターを曲へ収める作業まで完結させたい人に向きます。

AmpliTube MAXで使いやすい3つの組み方


  1. ロックのリズムギター
    歪みペダル、アンプ、4×12キャビ、近接マイクを土台にします。ハイゲインを増やす前に、キャビとマイクの選択で中域の押し出しを決めると、左右ダブルの輪郭が残ります。



  2. ポップスのクリーンギター
    コンプレッサー、クリーンアンプ、2×12キャビ、コーラス、短いディレイを順に置きます。リバーブを増やす前に、ルームマイクで空間の距離を決めると、ボーカルの後ろへ自然に入ります。



  3. DIベースの宅録
    アンプとキャビの成分を薄く足し、DIを残します。歪みは中高域の輪郭だけへ使い、低域はDIで保つと、キックとぶつかりにくくなります。


TONEX MAXは「欲しい実機の鳴り」を呼び出す製品

TONEX MAXの中核はAI Machine Modelingです。アンプ、キャビネット、コンボアンプ、歪み、オーバードライブ、ファズ、EQ、ブースト、複数機材をつないだリグをTone Modelとして扱えます。

Tone Modelは、単純なアンプ名のリストではありません。ゲイン設定、キャビネット、マイク、ペダル、録音経路まで含んだ完成形に近い音を、プラグイン内で呼び出す考え方です。実機アンプの設定を一から再構成するより、欲しい鳴りを起点にして録音を始めたい人に合います。

TONEX MAXには1,100のPremium Tone Modelが入り、ToneNETでは多数のTone Modelを検索、試聴、ダウンロードできます。手持ちのアンプやペダルをモデル化して、自宅、練習環境、DAWの間で同じ方向の音を持ち運ぶ使い方もできます。

Tone Modelだけで曲を終わらせる必要はありません。TONEXにはコンプレッサー、ノイズゲート、モジュレーション、ディレイ、リバーブを含む15種のFXがあり、7ブロックをアンプとキャビの前後へ置けます。リグの核はキャプチャに任せ、曲に必要な補助処理だけを足す形が扱いやすいです。

TONEX MAXで使いやすい3つの組み方


  1. 好きなアンプの質感を出発点にする
    ToneNETやPremium Tone Modelから近い方向のリグを選び、ゲインと出力を整えて録ります。何十種類ものアンプを切り替えるより、弾き心地まで合うTone Modelを一つ選ぶほうが速い場面があります。



  2. 手持ちペダルの音をDAWへ残す
    歪みやブーストを含むリグをTone Model化し、録音時とミックス時に同じ方向の音を再現します。実機を常に接続できない環境でも、曲のギター音を揃えやすくなります。



  3. ミックス用のギターを素早く録る
    すでにマイク録りまで仕上がったTone Modelを選び、必要なら短いリバーブやディレイだけを追加します。録音段階で音の完成度を上げ、EQとコンプレッサーの後追い処理を減らせます。


アンプの数より「調整したい場所」で選ぶ

AmpliTube MAXは、アンプを選んだ後にもキャビネット、スピーカー、マイク、ルーム、エフェクトを段階的に触れます。小さな変更を積み上げて、ギターの前後感まで作りたい人には大きな強みになります。

TONEX MAXは、実機や完成リグの個性をTone Modelとして扱うため、音色の土台を決める速度が速い製品です。アンプ名を探す時間より、弾いた瞬間の反応と録音後の位置関係を優先したい人に向きます。

作りたい結果合う製品選ぶ理由
キャビとマイクでリズムギターの厚みを詰めたいAmpliTube MAX信号経路の各段階を編集できる
特定の実機リグへ短時間で近づきたいTONEX MAXキャプチャ済みのTone Modelを起点にできる
一台でギター、ベース、エフェクト、練習環境まで揃えたいAmpliTube MAXアンプ以外の制作機能まで含む
手持ちアンプやペダルの音を持ち運びたいTONEX MAX自分のリグをTone Model化できる
音作りの仕組みを覚えながら宅録を進めたいAmpliTube MAXマイク、キャビ、ルーティングの因果を確認しやすい
良い音を選び、演奏へ集中したいTONEX MAX完成形に近いリグから録音を始められる

両方を使う場合の役割分担

AmpliTube MAXとTONEX MAXは対立する製品ではありません。TONEXで選んだTone ModelをAmpliTube内で利用し、後段のキャビ、空間、ミキサー処理へつなぐ使い方ができます。

ただし、最初から二製品を同時に使う必要はありません。録音後のギターへ毎回EQやリバーブを重ね、音作りが複雑になっているなら、まずTONEX MAXで土台の完成度を上げます。欲しい音があってもキャビ、マイク、エフェクトの理由を自分で作りたいなら、まずAmpliTube MAXで信号経路を組みます。

購入順は、使える機能の総数ではなく、今の制作で削りたい手間から決めます。

メリットと注意点

AmpliTube MAXのメリット

  • アンプからマイク、ルーム、ラックFXまで一つの環境で組める。
  • 435のギアモデルを含み、幅広いギターとベースの方向を試せる。
  • 直列、並列、DIブレンド、複数キャビのミックスで録音後の音像まで作れる。
  • 音作りの工程が見えるため、宅録の判断力を育てやすい。

AmpliTube MAXで気をつけたい点

  • 選択肢が多く、曲の役割を決めずに試すと時間が溶ける。
  • アンプのゲインだけで音を作ると、キャビやマイクの重要性を見失いやすい。
  • 目的が特定の実機リグの再現だけなら、TONEX MAXのほうが速い場合がある。

TONEX MAXのメリット

  • 実機アンプ、ペダル、キャビ、リグ全体をTone Modelとして扱える。
  • 1,100のPremium Tone Modelから録音の出発点を選べる。
  • 手持ち機材をモデル化し、実機を接続できない場所でも同じ方向の音を使える。
  • ToneNETでリグの候補を試し、演奏に合う鳴りを探せる。

TONEX MAXで気をつけたい点

  • Tone Modelの音量、ゲイン、キャビ込みかどうかを確認せずに重ねると、ミックスで判断を誤りやすい。
  • リグの内部を細部まで組み替える楽しさは、AmpliTube MAXより少ない。
  • キャプチャ作業を行う場合は、録音経路とレベル管理の理解が必要になる。

FAQ

ギター初心者が最初に買うなら、AmpliTube MAXとTONEX MAXのどちらが向きますか?

宅録のギター環境をまとめて作りたい初心者にはAmpliTube MAXが向きます。アンプ、キャビ、ペダル、マイクの役割を画面上で確認でき、クリーンからハイゲインまでの基礎を試せます。好きな実機アンプの名前や音が明確な場合は、TONEX MAXから始めても制作を早く進められます。

TONEX MAXだけで空間系エフェクトまで作れますか?

作れます。TONEXにはディレイ、コーラス、フランジャー、トレモロ、フェイザー、ロータリー、リバーブ、コンプレッサー、ノイズゲートが入っています。複雑な空間演出や複数キャビのミックスまで行いたい場合は、AmpliTube MAXのほうが編集範囲は広がります。

AmpliTube MAXを持っているならTONEX MAXは不要ですか?

不要とは言い切れません。AmpliTube MAXは公式ギアモデルと信号経路を組む環境、TONEX MAXは実機リグをキャプチャして呼び出す環境です。自分のアンプ、借りたアンプ、特定スタジオのリグをDAWへ残したい場合、TONEX MAXは別の役割を持ちます。

まとめ: 音作りを組むならAmpliTube、音の核を持ち運ぶならTONEX

AmpliTube 5 MAX v2は、宅録ギターの信号経路を学びながら、曲の中で機能する音を組み上げる製品です。アンプ、キャビ、マイク、エフェクト、ミキサーを一つずつ触り、演奏を編曲へ合わせたい人へ向きます。

TONEX MAXは、実機アンプや完成リグの鳴りをTone Modelとして呼び出し、弾いた瞬間から録音へ入る製品です。好みの質感が決まっている人、手持ち機材の音を残したい人、リグ探しの時間を減らしたい人へ向きます。

宅録の最初の環境を整えるならAmpliTube MAX。欲しい実機リグの感触を録音へ持ち込むならTONEX MAX。選択基準を音作りの自由度と到達速度へ分けると、購入後に弾く時間を増やせます。

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