【最新版2026/6月】DTMプラグインセールのおすすめ徹底解説!


こないだ、「Burialみたいな音ってどうやって作るんですか?」って聞かれました。
「サブを厚くして、リバーブで空間を作れば近づきますよ」って答えたら、
「やってみてるんですけど、なんか……薄いんですよね」ってなって。
……あ、それ、素材の問題だ、と思いました。笑
みなさん、こういう経験ありませんか。
「低音を上げてみたけど、重いんじゃなくてただ太いだけ」 「リバーブをかけても、暗い雰囲気じゃなくてぼんやりしただけ」 「参考にした曲の”不気味さ”が、自分の曲には出てこない」
わかります、わかります。
私もこれ、ずっとやってました。
EQで低音域を持ち上げて、ディストーションを足して、ロングリバーブをかけて。
……ちょっと近づいた気はするけど、なんか違う。
このループ。
なんでかっていうと。
宇宙には「ダークマター」という存在があります。
光では観測できない。でも、確実に宇宙の質量の大部分を占めていて、重力として銀河全体を支配している。
見えないのに、確実にそこにある「重さ」。
音のダークな質感も、同じなんですよ。
EQで低音を持ち上げても、リバーブを足しても作れない「重さ」「圧」「不気味さ」というものがある。
それは素材の段階から宿っているもので、後から調整してどうにかなるものじゃない。
「暗い音が出ない」の原因は、EQのかけ方じゃなくて、使っている素材が「そもそも暗くない」ことだったんですよ。
──ここに気づくまでに、結構時間がかかりました。
そこで注目したのが、Excite AudioのEvolve Dark Matterです。

一言で言うと
「ヘビー・不吉・実験的・モダン・ダーク」という5つのキーワードで設計された、4レイヤー構造のハイブリッドシンセサイザー
です。
250個のサウンドソースがすべて「暗いサウンド」に向けて用意されていて。
ローエンドのダークさが特に際立っていて、サブドローン・重い低音テクスチャ・不気味なサウンドスケープを作ることに特化して設計されている。
「暗い音を後から作る」のではなく「最初から暗い素材が揃っている」という状態です。
──触った瞬間、「あ、これが欲しかった音の空気感だ」となりました。
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Dark Matterの中核は、4つのレイヤーを重ねる構造にあります。
4つのレイヤーそれぞれに250種類のサウンドソースから素材を選んで、XYパッドで直感的にブレンドできる。
縦軸・横軸にレイヤーの配分が割り当てられているので、パッドを動かすだけで4つの音の混ざり方がリアルタイムで変化する。
「このテクスチャとこのサブドローンが50%ずつ混ざったところの質感が欲しい」というのが、XYパッドを少しずらすだけで作れるんですよ。
音を「探す」のではなく「設計する」感覚に変わってくる。
各プリセットには、手作りでカスタムされた4つのマクロエフェクトノブが入っています。
Quanta・Entropy・Orbit・Infiniteという名前のついた4つのエフェクトで、それぞれのプリセットに合った形でパラメーターが割り当てられている。
例えば、Quantaを上げると音にグラニュラー的な粒感(音を細かく砕いて再構成するような質感)が出てきたり、Entropyを動かすと音の「崩れ方」が変わったり。
一般的なシンセのように「フィルターを動かす」だけじゃなくて、音の質感そのものが変わっていく感覚があって。
ここが、同じ「ダークな音」を出すにしても、Dark Matter固有の表情が出てくるところです。
さらに12個のモジュレーションソースで「動き」まで設計できる。デュアルフィルターと3スロットのエフェクトチェーン(サチュレーション・ディレイ・リバーブ・コンプレッサー等)も入っているので、出力まで一本で完結できます。
──「素材の暗さ」と「加工の深さ」が両方入っているのが、他の音源との大きな違いでした。
ここで正直に書いておきたいのが。
Dark Matterって「サブドローンとか低音専門」のイメージを持ちやすいんですよ。名前からしてそうじゃないですか。
でも、実際に触ってみると、ベル・リード・パッドといった音色が「非常に個性的で、生き生きとしている(characterful and full of life)」という感じがあって。
ダークな空気感は保ちながら、音自体がどこか生命力を持っている。
「重くて暗い、でも死んでいない」という質感で。
これが映画音楽的なシーンやエクスペリメンタルな楽曲で使ったとき、普通のパッドや普通のベルとは全然違う存在感を出してくれるんですよ。
低音もベルもリードも全部「Dark Matter」の世界観で統一されているというのが、アルバムやEPを一本の音楽的な世界観で作りたい人に刺さるポイントだと思います。
同じExcite AudioのEvolveシリーズに「Evolve Alloy」があって、どちらを選ぶか迷う方もいると思います。
一言で言うと
作りたい音の「質感の方向性」で選ぶといいです。
Evolve Alloyについての詳細は、こちらの記事にまとめています。
メリット
デメリット
使い始めて一番変わったのが、「ダークな音を作ろうとする順番」でした。
今まで「普通の音源を選んで、エフェクトで暗くする」という順番だったのが、
「最初から暗い素材を選んで、XYパッドで質感を決める」
という順番に変わったんですよ。
結果として、「なんか違う」を繰り返すループから抜け出せた。
プリセットを選んだ瞬間に「これが欲しかった空気感だ」という状態から制作が始まるようになった。
「ダークな音を作れない」の原因は、EQの使い方じゃなかった。
──素材が変わると、制作の入り方が変わる。
刺さる人
刺さらない人
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「ダークな音を後から作る」より「最初から暗い素材を選ぶ」。それだけで、「なんか違う」のループから抜け出せます。
macOS 10.15以上(Intel/Apple Siliconネイティブ対応)、Windows 7以上に対応。VST・VST3・AU・AAX形式で使えるため、Ableton Live・Logic Pro・Cubase・Pro Toolsなど主要DAWで動作します。認証はインターネット接続が必要です。
プリセットを選んでXYパッドを動かすだけで雰囲気のある音はすぐ出せます。ただし4レイヤー・モジュレーション・エフェクトチェーンを組み合わせて「自分の音」を設計するには、ある程度の試行錯誤が必要です。「ダークな音が欲しい」という方向性が決まっているなら、プリセットの質が高いので初心者でも使いやすい方だと思います。
作りたい音の方向性で選んでください。メタリック・インダストリアル・硬いエッジが欲しいならEvolve Alloy、アンビエント・ドローン・宇宙的な重さと不気味さが欲しいならEvolve Dark Matterです。
はい。ユーザーサンプルのインポートに対応しています。自分で録音した素材や既存のサンプルをエンジンに取り込んで、Dark Matterのエフェクト・モジュレーション系と組み合わせて使うことができます。
「ダークなドラムンベース・テクノの音作りが分からない」 「サウンドスケープやドローンをどの音源で作ればいいか迷っている」
そんな方もいらっしゃると思って。
DTMプラグインのレビューや使い方をまとめた記事を他にも書いているので、ぜひ合わせてどうぞ。
シンセサイザープラグインのレビューまとめ Evolve Alloy レビュー

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希少種ギターメタラーDTMer
VSTレビュー公開記事・触ったDTMプラグインは1,000個以上を超える。
ギタリスト・作曲家でもあり、音楽リスナーであることから聞くのも好きでイヤホン・ヘッドホンも集めはじめる。
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