


「ギターの打ち込みがどうしても機械的になってしまう…」そんな悩みを持つ全てのDTMerに朗報です。キースイッチの複雑な操作から解放され、鍵盤を弾く強弱だけでプロ顔負けのニュアンスが出せる音源があることをご存知ですか?
Musical Samplingの「Hoard Bundle」は、アコギ、フィンガースタイル、マンドリンの3つを収録し、その圧倒的な操作性とリアルなサウンドで世界中のクリエイターを虜にしています。

DTMでギターのトラックを作る際、「打ち込みっぽさ」に悩まされたことはありませんか? 鍵盤で弾くとどうしてもピアノのような不自然な演奏になってしまったり、かといってリアルさを追求するためにキースイッチを大量に書き込むのは面倒臭い…。そんなジレンマを抱えているコンポーザーは多いはずです。
特にアコースティックギターやマンドリンといった撥弦楽器は、弦の響きや奏法のニュアンスが命。これらをMIDIで再現するのは至難の業だと思われてきました。
しかし、そんな常識を覆す音源が存在します。それが、Musical Samplingからリリースされている「Hoard Bundle」です。
このバンドルには、アコースティックギター、フィンガースタイルギター、そしてマンドリンという3つの名機が収録されています。しかし、単なるセット商品ではありません。最大の特徴は、Musical Samplingが提唱する「楽器を演奏するように打ち込める」という革新的なコンセプトにあります。
キースイッチを覚える必要はありません。複雑なアーティキュレーション切り替えに頭を悩ませる必要もありません。必要なのは、あなたの鍵盤演奏とベロシティ(弾く強さ)だけ。 まるで魔法のように、指先からリアルなギタリストの演奏が紡ぎ出される快感は、一度味わうと病みつきになります。
従来のリアル系ギター音源(例えばAmple SoundやProminyなど)は、非常に高機能である反面、操作が複雑になりがちでした。「C0を押すとスライド」「D0を押すとハンマリング」といったように、多数のキースイッチを駆使して奏法を切り替える必要があり、演奏というよりは「プログラミング」に近い作業を強いられることが多かったのです。
Musical Samplingはこの問題を根本から見直しました。彼らの哲学はシンプルです。 「音楽を作る流れを止めないこと」。
Hoard Bundleに収録されている音源は、基本的にベロシティ(鍵盤を弾く強さ)だけで奏法が切り替わります。 例えば、
といった具合です。これにより、鍵盤奏者は「歌うように」メロディを弾くだけで、自動的に最適なギターの奏法が適用されるのです。この「Velocity Switch Legato」システムこそが、Hoard Bundle最大の武器です。
Hoard Bundleは、以下の3つの独立したライブラリで構成されています。

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これら全てに共通しているのが、先述した直感的な操作性です。ジャンルの異なる3つの楽器を、全く同じ感覚で操作できるため、学習コストが非常に低いのも魅力の一つです。
では、Hoard Bundleの機能面について、さらに深く掘り下げていきましょう。
前述の通り、この音源の心臓部はベロシティによるコントロールにあります。しかし、単にサンプルの音量が変わるだけではありません。 Musical Samplingの技術チームは、膨大な数のレガート・サンプルを収録し、それを非常に高度なスクリプトで制御しています。
例えば、メロディを演奏している最中に、次の音へ滑らかに繋げたいとします。通常の音源ならここでキースイッチを入力しますが、Hoardなら「次の鍵盤を強めに弾く」だけです。すると、エンジンが自動的に「これはスライドで繋ぐべきだ」と判断し、スライドのサンプルを再生してくれます。逆に、音を切って次の音を弾きたい場合は、鍵盤を離してから弾くだけ。
このレスポンスの良さは特筆ものです。「遅延」を感じさせない軽快な動作で、リアルタイム入力でもストレスを感じません。クオンタイズをかけた後でも十分にリアルですが、手弾きのニュアンスをそのまま活かすことで、さらに「人間味」のあるトラックが出来上がります。
ここで重要な注意点があります。Hoard Bundleは基本的に「単音弾き(メロディやアルペジオ)」に特化した音源であり、自動でコードをジャカジャカ弾いてくれる「ストラミング音源」ではありません。 コード弾きができないわけではありませんが(和音を弾けば鳴ります)、NI Session Guitaristのようにコード進行を指定してパターンを再生する機能はありません。
これはデメリットにも聞こえますが、逆に見れば「自在なフレーズを作れる」というメリットでもあります。既存のパターンに縛られることなく、自分の頭の中にあるメロディや対旋律、繊細なアルペジオを自由に構築できる。これこそが、作曲家が求めていた自由度ではないでしょうか。
Hoard Bundleを使いこなす鍵は、ベロシティ(弾く強さ)のコントロールにあります。ここでは、よりリアルな演奏にするための具体的な数値目安(あくまで感覚的なものです)とテクニックを紹介します。
ギターという楽器は、ピアノと違って「音を止めないと次の音が出しにくい」楽器です(同じ弦を使う場合)。 MIDIで打ち込む際も、音が重なりすぎないように注意しましょう。特にスライドやハンマリングを使う際は、前の音と次の音が重なる時間を調整することで、よりリアルなニュアンスになります。 Hoard Bundleのエンジンは優秀なのである程度補正してくれますが、ピアノロール上で音の長さを少し短めに調整し、「休符(ミュートしている瞬間)」を作ってあげると、リズムに締まりが出ます。
ここからは、バンドルに含まれる3つの音源それぞれについて、そのキャラクターと魅力をさらに詳しく見ていきます。
おそらく最も使用頻度が高くなるのが、このPicked Acousticでしょう。 マーチンのような王道のアコースティックギターを、中厚のピックで演奏したサウンドです。
特にパームミュートの粒立ちは素晴らしく、アコギ特有の「ズンズン」という低音の響きと、「チャッ」というアタックが見事に再現されています。これを鍵盤でリズミカルに叩くだけで、グルーヴィーなバッキング・パターンが完成します。
Fingerstyleは、爪を使わずに指の腹で弾いたような、柔らかく太いサウンドが特徴です。
例えば、ピアノで伴奏をつけている曲の2番で、このFingerstyleのアコギを入れてみてください。一気に楽曲の世界観が広がり、温かい空気が流れるのが分かるはずです。
そして隠れた名作がこのMandolinです。マンドリン音源は市場にそれほど多くありませんが、Hoard Mandolinはその中でもトップクラスの使いやすさを誇ります。
では、具体的にどのような場面でHoard Bundleが活躍するのか、いくつかのシチュエーションを例に挙げてみましょう。
ピアノだけで始まるバラードも良いですが、そこにHoard Fingerstyleでアルペジオを重ねてみましょう。 左手でルート音をロングトーンで弾き、右手で分散和音を弾きます。この時、ベロシティを少し弱めに設定し、時折強く弾いてスライド(レガート)を発動させるのがコツです。 コードチェンジの直前に、強めのベロシティで短3度や全音のスライドを入れると、まるでプロのギタリストが「グッ」と弦を押さえてポジション移動したような、生々しい空気感が生まれます。
アップテンポな曲にはHoard Picked Acousticが合います。 ここでは「パームミュート」と「サステイン」を組み合わせます。キースイッチを使わずに…と言いたいところですが、Hoard Pickedにはパームミュート専用のパッチ(またはキースイッチで切り替えるパッチ)も用意されています。 「ズン・ズン・チャッ・ズン」というリズムを、左手でベース音(ミュート)、右手でコードの構成音(サステインでアクセント)というふうに振り分けると、非常にリズミカルなトラックが作れます。
ファンタジー系のBGMや、田舎の風景を描写するシーンではHoard Mandolinの出番です。 主旋律をフルートなどの管楽器に任せ、そのバックでマンドリンに高音域の和音をトレモロで演奏させてみてください。 「サステインペダルを踏みっぱなし」にする機能を使えば、コードを変えるだけで美しいトレモロの海流が生まれます。空間系エフェクト(リバーブやディレイ)を深めにかければ、幻想的な音の壁を作ることも可能です。
市場には多くの素晴らしいギター音源がありますが、Hoard Bundleはどう違うのでしょうか。徹底的に比較してみましょう。
Ample Guitarは世界中で愛用されている超定番音源です。
NIのSession Guitarist(Strummed Acousticなど)は、パターンの再生に特化しています。
Orange Tree Samplesも非常に評価の高いギター音源です。
購入前に知っておくべき注意点も正直にお伝えします。
Q: ドラムやベースが入ったオケ中でも抜けてきますか? A: はい、非常に抜けます。Musical Samplingの音源全体に言えることですが、最初から「ミックス映え」するようにEQ処理のような調整が施されています。余分な低域はカットされ、美味しい中高域が強調されているため、フェーダーを上げるだけで存在感が出ます。
Q: ギターの知識が全くない人でも使えますか? A: 使えますが、「ギターで出せない音域(低すぎる音など)」や「不可能なボイシング(指が届かない和音)」も出せてしまうため、リアルさを追求するなら最低限の「ギターの音域」などは意識した方が良いでしょう。しかし、Hoard Bundleはそういった制約を気にせず、シンセサイザー感覚で弾いてもカッコいい音がするよう調整されています。
Q: ロード時間は長いですか?重いですか? A: サンプルベースの音源としては標準的か、やや軽めです。SSD環境であれば数秒でロードが終わります。メモリ消費もそれほど多くありません。
Musical Sampling Hoard Bundleは、一言で言えば「作曲家のためのギター音源」です。
ギタリストのためのシミュレーターではありません。エンジニアのための音響資料でもありません。 「今、頭の中で鳴っているメロディを、一番カッコいいギターの音で具現化したい」と願う、全てのクリエイターのために作られました。
キースイッチという「呪縛」から解き放たれ、純粋に演奏に没頭できる時間は、あなたに新しいインスピレーションを与えてくれるはずです。特に、ピアノ出身で「ギターの打ち込みはどうも苦手だ」と感じている方には、特効薬となることでしょう。
価格も、3つの高品質なライブラリが入っていることを考えれば非常にリーズナブルです。 もしあなたが、より感情的で、より人間的なギターサウンドを求めているなら、Hoard Bundleは間違いなく最強の選択肢の一つになります。 ぜひこの「魔法のバンドル」を手に入れて、あなたの楽曲に新しい命を吹き込んでみてください。
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