DistroKid vs TuneCore どっちがいい?DTMerのための音楽配信サービス徹底比較

曲を作り終えた。配信したい。でもDistroKidとTuneCoreのどちらを選べばいいかわからない……
「安い方がいい」「日本のサービスにも配信したい」「とにかく早く公開したい」と、人によって優先するポイントがバラバラで、どちらが正解かが見えにくい。実際、この2つは「どちらが優れているか」という話より「自分の使い方にどちらが合っているか」で決まる性質のサービスだと感じている。
この記事では、DistroKidとTuneCoreの料金・機能・配信先・向いている人を具体的に比較する。細かい使い方はそれぞれの詳細記事(DistroKidの使い方・TuneCore Unlimitedレビュー)に譲って、ここでは「どちらを選ぶか」の判断材料に絞る。
まず結論から
迷ったときの基準はシンプルにこれ。
→ 年に複数曲リリースするなら DistroKid
→ 日本国内のサービス(LINEミュージック等)に配信したいなら TuneCore
詳しくは以下で解説。
料金比較
DistroKid の料金(2026-05-29時点)
| プラン | 年額 | アーティスト数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Musician | ¥3,401 | 1名 | 基本プラン |
| Musician Plus | ¥6,123 | 2名 | リリース予約日設定可 |
| Ultimate | ¥12,248 | 5〜100名 | 詳細アナリティクス付き |
DistroKidは年間定額制で楽曲数の上限なし。1曲だけリリースしても100曲リリースしても同じ年額。頻繁にリリースするほどコストパフォーマンスが上がる設計になっている。
ただし、YouTube Content ID(YouTube上での著作権管理)は別途¥730/曲/年が必要。
TuneCore の料金(2026-05-29時点)
| プラン | 年額 | 主な制限 |
|---|---|---|
| Starter | ¥4,400 | アルバム最大5曲、アーティスト名1つ |
| Standard | ¥9,900 | アーティスト名1つ |
| Professional | ¥23,100 | アーティスト名複数可、プレイリストピッチング対応 |
| Enterprise | ¥110,000 | 法人・レーベル向け |
TuneCoreも年間サブスクリプション制(Unlimited)に移行しており、楽曲数無制限。ただしプランによってアルバムの収録曲数上限やアーティスト名の数に制限がある。
複数のアーティスト名で活動したい場合はProfessionalプラン(¥23,100/年)が必要になるため、コストが一気に上がる点に注意。
機能・仕様の比較
| 項目 | DistroKid | TuneCore |
|---|---|---|
| 収益還元率 | 100% | 100% |
| 配信速度 | 最短半日 | 最短2日 |
| 日本国内サービス配信 | ❌(LINE・楽天非対応) | ✅ |
| YouTube Content ID | 別途¥730/曲/年 | プランによる |
| アーティスト名複数 | Musician Plus〜 | Professional〜 |
| リリース予約日設定 | Musician Plus〜 | 全プラン |
| プレイリストピッチング | なし | Professional〜 |
| サポート言語 | 英語メイン | 日本語対応 |
| プラン変更 | 自由 | Unlimited→旧プランへの降格不可 |
DistroKid の特徴
メリット
- 年額¥3,401から始められるコスパの良さ ── 音楽配信サービスの中でも最安水準。試しに使ってみるハードルが低い
- 配信速度が圧倒的に早い ── 最短半日での配信開始は業界最速クラス。「今週中に公開したい」というケースに対応できる
- 楽曲数無制限で年額固定 ── 月に何曲リリースしても追加料金なし。制作ペースが速い人ほどコスパが上がる
- Spotify Canvas Generatorが使える ── Spotifyのプロフィール欄に表示される短い動画クリップを簡単に作れる。他の配信サービスにはない独自ツール
- DistroKidで配信した楽曲をそのままTikTokで活用できる ── TikTok配信と音源管理が一元化できる
デメリット
- 日本国内のサービスに配信できない ── LINEミュージック・楽天ミュージック・AWAなどの国内プラットフォームは非対応。日本のリスナーにリーチしたいなら致命的な弱点になり得る
- YouTube Content IDが別料金 ── YouTubeで著作権管理をしたい場合は1曲あたり¥730/年が追加でかかる。曲数が増えると地味に負担になる
- インターフェースが英語メイン ── 日本語サポートが弱く、初めて使う場合は少し戸惑うことがある
- 送金手数料がかかる ── 収益の受け取りに通貨換算・振込手数料が発生するケースがある
TuneCore の特徴
メリット
- 日本国内サービス(LINEミュージック・楽天ミュージック等)に対応 ── 日本のリスナーへのリーチという点でDistroKidに大きく勝る。J-POP・アニソン系のアーティストにとって重要なアドバンテージ
- 日本語サポートが充実 ── 問い合わせへの同日対応など、国内ユーザー向けのサポート体制が整っている
- プレイリストピッチングができる(Professionalプラン) ── Spotifyの公式プレイリストへの掲載申請ができる。新規リスナーを獲得する手段として使いどころがある
- 収益100%還元 ── DistroKidと同じく全額手元に残る
デメリット
- Starterプランはアルバム5曲上限 ── ミニアルバムやフルアルバムを出す場合はStandard以上が必要になる
- 複数アーティスト名はProfessional(¥23,100/年)以上 ── 別名義での活動が必要な人にはコストが跳ね上がる
- Unlimited契約後の旧プランへの降格不可 ── 一度サブスクリプション型に移行すると元の従量課金型には戻れない。年間リリース数が少ない場合にコストが割高になるリスクがある
- 配信速度はDistroKidより遅め ── 最短2日とされているが、DistroKidの半日と比べると差がある
こんな人はDistroKid
- 年間4曲以上リリースする予定がある人 ── 楽曲数無制限の定額制の恩恵を最大限受けられる。制作ペースが速いDTMerほどコスパが合う
- 海外リスナー・Spotify・Apple Musicをメインターゲットにしている人 ── 国内プラットフォーム非対応のデメリットが気にならない場合はDistroKidで十分
- とにかく早くリリースしたい人 ── 最短半日の配信速度は他サービスにはない強み。新曲を急いで公開したいシーンに対応できる
- 英語に抵抗がない人 ── UIが英語メインのため、ある程度の英語リーディングができると快適に使える
こんな人はTuneCore
- 日本国内のリスナーをメインターゲットにしている人 ── LINEミュージック・楽天ミュージックへの配信が必要ならTuneCore一択
- 日本語でのサポートが必要な人 ── 配信設定でわからないことが出てきたとき、日本語で問い合わせられる安心感は大きい
- Spotifyプレイリストへのピッチングを試したい人 ── ProfessionalプランであればSpotifyへの公式ピッチングができる
- 年間リリース数が少なく、国内配信も必要な人 ── StarterプランやStandardプランで十分なケースもある
使ってみて感じたこと
配信サービスを選ぶ基準として「収益還元率」を気にする人が多いけれど、どちらも100%還元なので、ここで差はつかない。
実際に差がつくのは「国内配信の有無」と「コスト構造」の2点だと感じている。
年間に数曲〜十数曲コンスタントにリリースする人にとって、DistroKidの¥3,401/年という金額は他サービスと比べても飛び抜けて安い。一方で「日本のリスナーに届けたい」「日本語でサポートを受けたい」というニーズがあるなら、TuneCoreの選択は合理的だ。
どちらも「無料期間」や「体験版」がないサービスなので、最初から目的を明確にして選ぶことになる。迷っているなら、まず自分の主要なターゲットリスナーがどのプラットフォームを使っているかを確認するのが判断を早める一番のポイントだと思う。
──「日本国内も取りたいか」「リリース頻度はどれくらいか」、この2点だけで8割の判断がつく。
価格・プラン情報(2026-05-29時点)
DistroKid
| プラン | 年額 | おすすめ対象 |
|---|---|---|
| Musician | ¥3,401 | 個人・単独アーティスト名 |
| Musician Plus | ¥6,123 | 複数の名義で活動 |
| Ultimate | ¥12,248 | レーベル・複数アーティスト管理 |
→ 詳細・登録はDistroKid詳細記事を参照

TuneCore
| プラン | 年額 | おすすめ対象 |
|---|---|---|
| Starter | ¥4,400 | 少曲数・国内配信重視 |
| Standard | ¥9,900 | 標準的な個人アーティスト |
| Professional | ¥23,100 | 複数名義・ピッチング希望 |
→ 詳細・プラン比較はTuneCore Unlimited詳細記事を参照
料金は変動する可能性があるため、登録前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

FAQ
- 両方使うことはできますか?
-
できます。同じ楽曲を両方のサービスから同時に配信することは通常禁止されていますが(同一コンテンツの重複配信)、曲によって使い分けることは問題ありません。たとえば「国内向けリリースはTuneCore、海外向けはDistroKid」という使い分けをしているアーティストもいます。
- 無料で配信できるサービスはないのですか?
-
DistroKidやTuneCoreは有料ですが、Amuse(一部無料プランあり)やBandcamp(直接販売)など無料または低コストで始められる選択肢もあります。ただし無料プランは配信先の制限・収益還元率の低さ・機能制限があるケースが多く、本格的に音楽配信を続けるなら有料サービスの方が長期的にはコスパが良い印象です。
- 一度登録したサービスを変更できますか?
-
可能ですが、注意点があります。新しい配信サービスに移行する場合、既存の配信を一度削除してから再配信することになるため、ストリーミングの再生回数やプレイリストへの追加が一時的にリセットされるリスクがあります。移行する場合は配信の空白期間と再生実績のリセットを考慮した上で判断することをおすすめします。
- TuneCoreのプランはあとから変更できますか?
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上位プランへのアップグレードは可能です。ただし、Unlimitedプランから旧来の従量課金型(リリースごとに支払うタイプ)への降格はできません。Unlimitedに移行する前に、年間のリリース予定本数とコストを比較して判断することをおすすめします。
- 収益の受け取り方はどう違いますか?
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DistroKidはPayPalやBankへの直接送金で受け取ります。円建てではなくドル建てのため、為替手数料と振込手数料が発生します。TuneCoreは日本円での受け取りに対応しており、国内銀行への振込が可能です。手数料面ではTuneCoreの方が日本在住ユーザーには使いやすい印象です。










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