
【最新版2026/8月】DTMプラグインセールのおすすめ徹底解説!


瞑想音楽や静かな映像BGMを作ろうとして、パッド、ピアノ、ベル、民族楽器を足してみた。音数は増えたのに、仕上がった曲はなぜか「雰囲気のいいループ」で止まってしまう。
静かな音楽は、派手なドラムや分かりやすいサビに頼れません。音色の質感、息遣い、残響の距離、ひとつの音が現れる順番までが曲の表情になります。素材の世界観がばらばらだと、丁寧に音を重ねても、聴き手の感情がどこへ向かえばいいのか見えにくくなります。
そんな場面で役立つのが、Eduardo TarilonteによるEngine AudioのNADAです。NADAは、瞑想、ニューエイジ、リラクゼーション、静かな映像音楽を作るために、声、管楽器、弦、打楽器、ピアノ、パッドをひとつの音世界としてまとめた音源です。
単に「癒やし系の音がたくさん入っている」だけではありません。旋律を担当する楽器、空気を作るパッド、時間の流れを作るベルやボウル、感情の焦点になる声までを、同じ曲の中で自然に組み合わせやすい構成になっています。
──静けさを足すのではなく、静かな曲に物語を作る。そのための音源です。


NADAは、Engine Player上で動作する瞑想・ニューエイジ向けのサンプルベース音源です。9,000以上のサンプルから作られた440以上のサウンドを収録し、弦、管、打楽器、ピアノ、リアルボイス、シンセボイス、アンビエントパッドをひとつのライブラリで扱えます。
収録されている楽器の方向性は、一般的なオーケストラ音源とは少し違います。シネマティックな迫力を押し出すのではなく、息のある管楽器、余韻の長いボウルやベル、ゆっくり変化するパッド、祈りのような声を使い、落ち着きや神秘性を作るための音が中心です。
| 役割 | NADAで選べる主な素材 | 曲の中で担う仕事 |
|---|---|---|
| 旋律 | 尺八、バンスリ、ディジ、ドゥドゥク、木管、ヴァイオリンなど | 聴き手の注意を静かに導く |
| 和声と余白 | アンビエントパッド、ドローン、柔らかなピアノ | 曲の空気と時間の流れを支える |
| リズムと区切り | シンギングボウル、ベル、カリンバ、タブラ、レインスティックなど | セクションの切り替わりや呼吸を作る |
| 感情の焦点 | 倍音唱法、女性ソロボイス、シンセクワイア | 言葉にしない感情を前へ出す |
素材の種類は幅広いものの、音色の方向性は散らかりません。静かな曲を作るときに必要な役割が、最初から同じ美意識の中に集められています。
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瞑想音楽やアンビエント寄りのBGMで作曲が止まりやすい理由は、メロディが浮かばないことだけではありません。次の3つが重なると、音を増やしても曲が前へ進まなくなります。
長いパッドは空間を作るのに便利です。ただ、コードを変えても音色と演奏の密度が同じままだと、AメロからBメロ、Bメロからサビに相当する場面まで、感情の景色が変わりません。
NADAには、複数レイヤーをミックスしながら調整できるアンビエントサウンドスケープが24カテゴリ、合計265種類あります。パッドをただ鳴らすのではなく、レイヤーの量、定位、明るさの異なる質感を入れ替えることで、コード進行を大きく変えずに景色を動かせます。
フルートや民族楽器は、1音鳴らしただけで雰囲気を変えられます。その反面、音の立ち上がりやフレーズが曲と結び付かないと、BGMの上へサンプルを置いただけに聴こえます。
NADAには、バンスリ、ディジ、フルシ、尺八などで、1音ごとに複数のフレーズを持つ楽器があります。オーナメントを使えば、伸ばした音と装飾フレーズをなめらかにつなげられます。旋律を細かく打ち込まなくても、息の流れを含んだ演奏へ近づけやすい設計です。
言葉を歌わせるボーカルは、意味を持つぶん曲の印象を強く決めます。静かな映像や瞑想的な曲では、言葉よりも「人の気配」だけが欲しい場面も多いはずです。
NADAは、男性の倍音唱法、レガート対応の女性ソロボイス、合成的な女声テクスチャ、瞑想的なクワイアなどを用意しています。歌詞を前に出す代わりに、声を色や距離として使えるため、旋律の主役を奪わずに感情の焦点を作れます。
NADAを使う前に、まず役割を3つへ分けると曲が整理しやすくなります。
役割を決めずに音色を重ねると、すべての素材が「雰囲気作り」を担当し始めます。その状態では、どの音を大きくしても曲の焦点は生まれません。
たとえば、低いパッドで地面を作り、4小節に一度だけシンギングボウルを鳴らし、終わりの2小節で尺八のフレーズを入れる。この3役だけでも、静かな曲に始まり、継続、余韻という流れが作れます。
NADAは、役割の異なる素材が最初から揃っているため、音色探しで制作時間が消えにくい点が大きな魅力です。
NADAには、バンブーフルート、インディアン・ロウ・バンスリ、コンサートフルート、ディジ、ドゥドゥク、フルシ、パンパイプ、尺八など、空気の揺れを感じやすい管楽器が入っています。
静かな曲で管楽器を使うとき、複雑なメロディは必須ではありません。むしろ、2音から4音ほどの短い旋律を、休符を多めにして置くほうが曲の呼吸を壊しにくくなります。
オーナメントや収録フレーズを使うと、長いノートにわずかな動きが入ります。MIDIを細かく打ち直す前に、音そのものが持つ呼吸を利用できるため、作曲の初期段階で感情の方向を確認しやすくなります。
NADAのリアルボイスには、男性の倍音唱法と、女性ソロボイスのVoice of Silenceが含まれます。Voice of Silenceはトゥルーレガートと複数のフレーズを備えているため、音をつなげたときに声が急に途切れにくいのが特徴です。
声を使うときは、メロディを最初から最後まで歌わせる必要はありません。曲の冒頭で一度だけロングトーンを置く。展開前で短いフレーズを鳴らす。パッドの上に小さく重ねて、主旋律が入る直前で消す。
こうした使い方なら、ボーカル曲ではないBGMにも人間的な温度が加わります。女性ソロ、倍音唱法、クワイアを同時に大きく鳴らさず、曲の中で一つだけ感情の焦点を選ぶことが重要です。
クリスタルシンギングボウル、チベタンボウル、メディテーションベル、ドリームベル、グラス、カリンバ、スチールタングドラム、タブラ、レインスティックなどは、静かな曲のリズムを作るための素材です。
静かな曲に四つ打ちのような明確な拍を入れたくないとき、ベルやボウルは非常に使いやすいです。たとえば、1小節目の頭に低いボウル、3小節目の裏に高いベル、4小節目の終わりにレインスティックを置く。この程度の密度でも、曲は時間の流れを持ち始めます。
ポイントは、全ての拍を埋めないことです。余白が多いほど、一回のベルやボウルがセクションの意味を持ちます。
NADAのアンビエントサウンドスケープは、単なる背景用パッドではありません。複数レイヤーをEngine Player内のミキサーで混ぜ、パンニングも調整できます。
作曲の最初は、レイヤーを全部鳴らさず、二つ程度から始めるのがおすすめです。曲の前半では柔らかい成分を中心にし、後半で少し明るい成分や広がる成分を足す。音量を上げるより、レイヤーの役割を入れ替えるほうが自然な展開になります。
──静かな曲の盛り上がりは、派手な音を追加することではなく、聴き手が感じる空間の広さを変えることです。
最初に低いパッドかドローンを選び、音量は控えめに置きます。次に、シンギングボウルやベルを4小節から8小節に一度だけ入れます。最後に、女性ボイスかフルートを短く鳴らし、旋律を説明しすぎない程度に感情の焦点を作ります。
| 役割 | 出発点 | 調整の方向 |
|---|---|---|
| 土台 | 暗めのパッド、低いボウル | 音量よりも残響と定位で深さを作る |
| 時間 | メディテーションベル、グラス | すべての拍を埋めず、区切りだけを示す |
| 感情 | Voice of Silence、バンスリ | 長いフレーズより一度の呼吸を優先する |
この構成では、コード進行を頻繁に変えなくても構いません。パッドのレイヤー、ベルの位置、声の出入りを変えるだけで、聴き手が感じる場面は動きます。
映像BGMでは、画面の変化へ音楽が追従する必要があります。冒頭はピアノかカリンバで視線を集め、映像が広がる場面でパッドとルーム感を増やし、感情が切り替わる場所で尺八、ディジ、女性ボイスのどれか一つを入れます。
自然映像には、楽器を多く重ねるよりも、画面ごとに主役を入れ替えるほうが効果的です。山の広がりにはパッドとパンパイプ。水面の近さにはグラスとカリンバ。人物が映る場面には小さな女性ボイス。素材のキャラクターが近いため、主役を入れ替えても曲の世界観が壊れにくくなります。
ニューエイジ寄りの曲では、NADAを素材集として使うより、ひとつの小さなアンサンブルとして考えるとまとまります。White Pianoかデジタルピアノで和声を示し、バンスリや尺八で短いモチーフを作り、低いパッドで支える。終盤でクワイアか倍音唱法を足し、曲のスケールを広げます。
コード、旋律、パッド、声の全てを常に鳴らす必要はありません。前半はピアノとパッドだけ。中盤で管楽器。最後に声を加える。登場順を決めるだけで、静かな曲にもはっきりした物語が生まれます。
複数レイヤーのパッドは、全てを鳴らすとすぐに豪華になります。しかし、後から展開を作る余地がなくなります。最初は二つ程度に絞り、曲が進むにつれて足すか入れ替えるほうが、空間の変化を作れます。
尺八やバンスリのように個性が強い楽器は、長く鳴らし続けると背景より前に出ます。旋律を短くし、休符を怖がらないほうが、息遣いが生きます。装飾フレーズも連続で使いすぎず、フレーズの終わりやセクションの入口へ限定すると印象が残ります。
声は少ない音数でも感情を大きく動かします。女性ボイス、倍音唱法、シンセクワイアを重ねる前に、曲の中で誰が主役なのか決めてください。声を前に出すなら管楽器は少し引く。管楽器を主役にするなら声はパッドの一部にする。その役割分担が重要です。
反対に、ロック、EDM、現代ポップスの汎用的な制作を一つの音源だけで完結させたい場合は、NADAの専門性が合わないこともあります。NADAは、あらゆるジャンルをカバーする総合音源ではなく、静けさ、神秘性、呼吸を音楽へ持ち込むための音色集です。
瞑想やニューエイジが中心ですが、自然映像、旅番組、ドキュメンタリー、ファンタジー寄りのゲームBGM、アンビエントなポップスのイントロなどにも使えます。楽器単体より、声、パッド、ベルを組み合わせたときにNADAらしい空気が出ます。
複雑なコード進行がなくても使えます。まずは一つのパッド、短いピアノコード、ボウルかベル、短い管楽器フレーズという4つの役割から始めると、音楽理論より音の出入りへ意識を向けられます。
細かい表現を追い込むほど難しさはあります。ただ、NADAには一部の管楽器でフレーズやオーナメントを使える設計があり、ベタ打ちだけで終わらない演奏の入口を作りやすくなっています。最初から速い旋律を打ち込まず、ロングトーンと短いモチーフから試すと扱いやすいです。
コードを増やす前に、レイヤーを減らす、増やす、左右へ広げる、明るい成分と暗い成分を入れ替える、といった変化を試してください。静かな曲では、音量を上げるより空間の変化が展開になります。
声の音量と登場時間を絞れば、特定のイメージへ固定されません。主旋律として長く鳴らすのではなく、イントロ、展開前、曲の最後に数小節だけ置くと、声は言葉ではなく空気の一部として機能します。
NADAは、静かな曲へ音を足すための音源ではありません。静けさの中に、呼吸、距離、時間の流れ、感情の焦点を作るための音源です。
パッドで地面を作る。ベルやボウルで時間を示す。管楽器や声で視線を導く。この役割を分けるだけで、瞑想音楽や映像BGMは「雰囲気のいいループ」から抜け出しやすくなります。
──声、民族楽器、パッドを別々に探して組み合わせるより、最初から同じ世界観で鳴る素材を使いたい人へ。NADAは、静かな作品の制作時間を創造へ戻す音源になります。
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