【最新版2026/7月】DTMプラグインセールのおすすめ徹底解説!


こないだ、「ゲートをかけたらスネアの音が不自然になりました」って相談されました。
「スレッショルドをもう少し下げてみてください」って答えたら、
「下げると今度はハイハットが消えてくれないんですよね」ってなって。
……あ、それ、ゲートで解決できる問題じゃない、と思いました。
みなさん、こういう経験ありませんか。
「スネアマイクにハイハットの音がはっきり入っていて、どうしても取れない」 「ゲートをかけたら今度はスネアのサステインが不自然に途切れるようになった」 「スレッショルドの調整がシビアすぎて、正解の位置がいつまでも見つからない」
わかります、わかります。
私もこれ、長いこと悩んでいました。
スレッショルドを上げたらスネアが消える。下げたらハイハットが残る。アタックとリリースをいじっても、どこか不自然なカットアウトが残る。
このループ。
なんでかっていうと。
工事現場の隣のカフェで打ち合わせをしている場面を想像してください。
ゲートで対処しようとすると「工事が完全に止んだ瞬間だけ録音する」という方法になる。
でも工事は完全には止まらない。大きい音は一瞬止んでも、小さい振動はずっと続いている。
ゲートの「閉じる・開く」という仕組みは、音量の大小しか見ていないんですよ。
スネアが鳴っている間もハイハットは混ざっている。ハイハットとスネアが同時に鳴る瞬間は、ゲートはどちらかを切ることができない。
ブリード(マイク間の音漏れ)の本質は「音が混ざっている」状態で、ゲートの本質は「音量が小さいときに閉じる」仕組み。
この2つは、問題と解決策がそもそも噛み合っていないんです。
──「混ざった音を分ける」ためには、音量ではなく、音の中身を分析する必要があった。
答えは意外なところにあって。Evertone ProjectのPro DeBleedというプラグインでした。

一言で言うと
「NMF(非負行列因数分解)という技術で、スネアマイクに混入したハイハット・シンバルのブリードをスペクトラム分析で分離・除去するプラグイン」
です。
NMFは難しい言葉に見えますが、やっていることはシンプルで。
混ざり合った音の「周波数の指紋」を分析して、「スネアの音の成分」と「ハイハットの成分」を数学的に引き離す。音量で判断するゲートとは根本的に違う、「音の中身を見る」アプローチです。
ゲートで「どこで閉じるか」を毎回手動で調整していた作業が、スペクトラム分析が自動でやってくれる状態になる。
──触った最初の瞬間、「あ、スネアがちゃんとスネアだけになった」という感覚がありました。
UIがシンプルで、中心にある2つの大型つまみが全体をコントロールしています。
2つに絞られているので、「何を動かせばどう変わるか」がすぐ分かる。
「パラメーターが多すぎてどこをいじればいいか分からない」という状況にならない。
さらに8バンドのインタラクティブEQが搭載されていて、除去した後の音の質感を整えられる。
波形表示で「除去されたブリードの成分」が可視化されるので、何が取れているかを目で確認しながら作業できます。
ゲートとPro DeBleedを比較すると、こういう違いがあります。
| 比較項目 | ゲート | Pro DeBleed |
|---|---|---|
| 判断基準 | 音量の大小 | 音のスペクトラム成分 |
| スネアとハイハット同時発音時 | 分離できない | スペクトラムで分離して処理 |
| サステインへの影響 | スレッショルド次第で不自然に途切れる | 音の成分で判断するため自然に残る |
| 調整の難しさ | スレッショルド・アタック・リリースの三点調整が必要 | Focus / Fine Tuneの2つまみで操作 |
| ブリードが小さいとき | 音量が閾値以下なら反応しない | 小さいブリードにもスペクトラム分析で対応 |
特に「スネアとハイハットが同時に鳴る瞬間」への対応が根本的に違います。ゲートはここで必ずどちらかを犠牲にする。Pro DeBleedはその瞬間もスペクトラムで分離して処理します。
地味に便利だと感じたのが、ステレオペア自動検出です。
スネアをステレオで録っている場合(トップとボトムのマイク)、ペアを自動で認識して同じ処理を適用してくれる。
ステレオペアのどちらかに処理が片寄ると位相の問題が出るので、これが自動になっているのは助かります。
A/Bプリセット比較機能もあって、「処理前・処理後のどちらがいいか」を即座に切り替えて確認できる。
メリット
デメリット
中の人ゲートで妥協していた部分が、なくなっていた。
使い始めて一番変わったのが、スネアマイクのトラックに向き合う気持ちでした。
今まで「ブリードが入っているトラックは最初からある程度諦めて使う」という前提があって。
ゲートで対処しながら「ここまでしか綺麗にならない」と思っていたんですよ。
Pro DeBleedを使い始めてから、「まずブリードをしっかり除いてから素材として使う」という順番に変わって。
スネアの本来の音・本来のサステインをちゃんと聴いた上でミックスを始められるようになった。
「ブリードが入っている前提で調整する」から「ブリードを除いた素材を判断する」に変わった感覚です。
刺さる人
刺さらない人
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2026-06-26時点の為替レートを参考にした概算です。円建て価格は為替により変動します。購入前にPlugin Boutiqueの表示価格をご確認ください。
ライブドラム録音を扱う環境があるなら、ゲートとの置き換えとしてこの価格帯は試す価値があります。
「ゲートで妥協しながらスネアを使う」から「ブリードを除いた素材を判断する」。この順番の変化が、ミックスへの向き合い方を変えました。
Q. ドラムサンプラー・打ち込みドラムにも使えますか?
基本的には使えません。Pro DeBleedはライブドラム録音でマイク間に発生するブリード(音漏れ)を除去するためのプラグインです。打ち込みドラムやドラムサンプラーの音源にはそもそもブリードが存在しないため、処理する対象がありません。
Q. ゲートとの併用はできますか?
できます。Pro DeBleedでブリードをある程度除去した後、残音の整理にゲートを軽くかけるという組み合わせも有効です。「Pro DeBleedで大部分のブリードを取ってから、ゲートで微調整する」という順番が実務的には使いやすいです。
Q. DAWのプラグインとして使えますか?
使えません。Pro DeBleedはスタンドアロンソフトのため、DAWへのインサートエフェクトとしての使用はできません。録音後にDAWから音声ファイル(WAV・FLAC・AIF)を書き出し、Pro DeBleedで処理してから再度DAWに読み込む形での運用になります。macOS・Windowsに対応、44.1 / 48 / 88.2 / 96 kHz・16 / 24 / 32bitに対応しています。
Q. NMFの処理はリアルタイムで動きますか?
基本的にはオフライン処理向けの設計です。波形を分析してからブリードを除去するプロセスのため、リアルタイムのレイテンシー問題は発生しませんが、録音中のモニタリングには向いていません。録音後の編集フェーズで使うことを前提にしてください。
「ライブドラムのミックスがうまくいかない」 「スネアの処理に毎回時間がかかる」
そんな方もいらっしゃると思って。
DTMプラグインのレビューや使い方をまとめた記事を他にも書いているので、ぜひ合わせてどうぞ。



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